障害者について
私が19歳の時、の父親が、48歳で、脳梗塞になり、第一級障害者になりました。元から心臓に持病があった人だったんですが、前の日まで元気に働いていたそうです。
そのとき私は、大学のために離れた市に住んでいて、特に試験の時期だったため、教えられるのは遅かったです。
そういうことは、私や私の家族だけではなく、世界中、どこでもあることなんですよね。
だから、その頃からだったと思うんですけども、私にとって、健康で五体満足な人と言うのは、ただのラッキーな人です。
精神的にも肉体的にも、人が、健康に、何不自由なく元気に動き回れるということは、本当に、希有な僥倖であって、何も当然のことじゃないんですよ。
事故なり、病気なり、他の諸々の理由で、人はいつでも、とんでもない障害を一生かかえる事になります。
それが、はっきりわかったのが、私にとっては19歳の時だったということになりますね。
そして、自分が小さい時にも、父は健康だった時期の方が短かった事を付け加えておきます。
特に、6歳かそれぐらいのときに、夜中に病院に呼ばれ、そこで長時間父を待っていた覚えがあるんですね。そのときは、心臓が大変だった時で。
もし、そのときに父がいなくなってしまったとしたら、私は6歳で片親ということになっていたでしょう。
まあそれはおいといて。
ちなみに、鬱病などの精神的な病気も、取り立てた理由はなく、
ある日突然に、遺伝も何も関係なく罹患するということはあります。それは、お医者様のブログなどにも書いてある事であり、世の中にはそういう人は本当いっぱいいるんですよ。新型鬱病でもなんでもなく、本当に。
だから、自分が、健康で、五体満足で、精神的にも患う事がなく、元気いっぱいに生きていけるということは、もうそれだけで感謝することではないかと思い、だからこそ、昔の日本人は健康第一といって、神社やお寺に願掛けをしたり、祈りを捧げたりしたんではないでしょうか。
ある日突然に、自分や、家族や、仲間が、事故や病気や障害に見舞われ、一生その苦しみと付き合う事になる、それがこの世では本当によくあることで、そのことに、まるで気づかないように生きている人達って、どれぐらいいるんだろうと、ふと疑問になりました。
私の場合は、父という事を通じて、そういう、健康という事、五体満足で元気であることの、ありがたさを知った訳ですけども。
だから、障害者が障害者に何かものを申したり、あるいは、健康体の人が、障害者や病人に色々と無理解な事を言ったりするのを、見聞きすると、強い違和感を覚えます。
私は昔、障害者に対して無理解だった作家さんのことを知りまして、自分の父親が言語障害だったからこそ、強い憤りを覚えました。それでまあ、色々と失敗もあり、そのことを後悔することも多いのですが、同じ間違いは犯さないようにしたいと思いつつ。
同時に、目が見えること、言葉を話せることを、あまりにも当然のように思い、そこで、そういう痛みや苦しみを想像出来ない人というのは、何かひどく、悲しいものがあるなあとも、今でもちょっとだけ思っています。
そしてまた、障害者の方も、一般人に過度な要求をすることを、当然と思ってはいけないはずなんですね。
例えば、自分が耳が聞こえないなら、ほかの耳が聞こえる人間が耳が聞こえないようになれば、もっと思いやりを持って接して貰えるだろうと思ったり、そういう言動を取ったりする方をお見受けすることがあります。
手話サークルや、ボランティアなどの方々も、本当に色々あるでしょうが、障害者自身が当然のようにそういう言動を取れば、一番苦労するのは、そういう手話などで寄り添う一般人ではないでしょうか。
手話サークルや他の障害のボランティアに、勧誘されたり、あなたに理解してほしいという意思を表明するのに、「耳が聞こえなくなればいい、そしてその苦しみを知れ」と添付するのはちょっと要求が過ぎると思います。
普通の手話サークルや他の障害のボランティアの人達は、そういうやり方で勧誘することは、多いと聞いた事はないですね。
自分の痛みを知ってもらうために、人を殴るとか暴言を吐くということは、生きていれば誰でも何度かはあるでしょう。だけど、それが、一般的に普通の事、許される事にしてはいけない……んじゃないかな。そうでなければ、なんでこの国には法律や、様々なルールやマナーがあるのでしょうか。
あとまた、視覚障害と聴覚障害ではどっちが辛いか比べようとした人の話なども、ネット上で見聞きした事があり、それには本当にびっくりでした。
それって比べる事なんですか?
健常者も障害者も、より良い過ごしやすい社会を迎えてほしいし、そのために出来る事があるんならと思い、色々と方法を探しているところです。
いずれ、障害者に健常者が驕った態度を取るのはNGですが、障害者も健常者に理解を求めて過度な要求をすれば驕っていると言われるんじゃないかなあ。
まあ、色々と考えつつも、リアルで行動を起こしたところですが……。
盆も過ぎて、ちょっと考えた事をつらつらとまとめてみました。