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きっかけ

私は小学5年生~高校3年生までの8年間、話す事が困難でした。
場面緘黙症になった原因だと思うきっかけがいくつかあります。主に小学生の頃の出来事です。

背の小さい子と呼んだ

小学4年生頃の話です。女子大勢で遊んでいる時に、他のクラスで名前の知らない子がいたので、私はその子を「背の小さい子」と呼びました。すると、そこにいた全員がギョっとして、シーンと静まり返ってしまいました。私が訳が分からないまま黙っていました。
今考えてみると、その子は特に背が小さかったので、本人も気にしていたのかもしれません。本人が気にしている見た目を指摘してしまった私のデリカシーの無さに、まわりが驚いていたのだと思います。その内、2~3人からものすごい形相で睨まれたので、あの場でこれ以上声が出なくなってしまいました。

相手が突然怒り出す

小学5年生頃です。私と2人の計3人で下校中に、私と話していた子が突然「何でそういう事言うの!?」と怒り出しました。私は嫌味や冗談など言ったつもりはなく、相手が怒った意味が分からずに唖然としてしまいました。その後、その子はもう1人とずっと話をしていて、私は黙って後ろをついて行きました。

嫌と言ったら

同じく5年生頃の話です。先ほどの2人に私はよく絡まれていました。私から声をかけた覚えは無いので、相手から話しかけてきていました。ワガママな2人だったのでいつも嫌でした。ある日、物を盗られそうになったのでさすがに「嫌」だと勇気を持って言ったら、頭を叩かれました。「嫌と言ってもやめてくれない」「言っても無駄なんだ」と、その時強く思ってしまいました。

共通する事は、私は【言い返せない】性格です。大きな声で怒鳴られると、驚いて頭が真っ白になってしまいます。これは、大人になった今でもそうです。
また、私は場違いな発言が多かったのだと思います。相手が「?」となる顔が怖かったです。
言い返せない・相手の反応が怖い出来事が重なって、ふさぎ込んで段々と話さなくなっていきました。

あの時どうすれば良かったのか、根本的な原因はもっと大きいと思います。しいて上げれば、言い返すくらいの強いメンタルと、協調性と社会性を、小学生の内にどれだけ早く身に付けられるかが分かれ道かもしれません。

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