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8割100均で揃う「水禺刀」の作り方【十二国記】

18年ぶり待望の長編新作「白銀の墟玄の月」が発売されて、新規の方も増えてきていると思われます。そんなこのタイミングでおよそ4年前に制作した(今ならもっと良いもの作れるはず…)慶王陽子が持つ水禺刀の作り方をこちらでもまとめます!
※ちなみにまだ使えます

まずは完成形

お馴染みの蒼猿の鞘と死んだ鞘バージョン2振り作りました。どちらも刀の抜き差しができます。

使用する材料

それでは早速使う材料です。

※1本分になります。
素材(100均)
・画用紙:1セット
・EVAボード(コスボードでも代用可能):約3枚
・プラスチック柄杓(セリア):1つ
・カーテンリング:1個
・スチール園芸支柱90センチ(セリア):1本
・グルーガンの芯:沢山
・携帯デコパーツの小さめの丸い型(蒼猿の目になります):2個
・青のマニキュア:1本
・赤の毛糸:適量
・紙コップ(下地塗装用):1個
・マスキングテープ(塗装用):適量
・クリスマスのオーナメントボール(青):1個
・赤い紐:適当な長さ、1mあれば十分です

素材(100均以外)
・ラッカースプレー黒:大きめ1本
・ラッカースプレー金:大きめ1本
・ラッカースプレー銀:大きめ1本
・ラッカースプレー水色:小さめ1本
・ラッカースプレー茶色:小さめ1本
・Gボンド17※乾くまでは火器厳禁です:適量
・うすめ液(塗装の下地に使用):1本
・碧双珠の紐部分についている金の飾り(手芸店で似たようなものを探しました):1つ

機材
・グルーガン
・カッター
・カッターマット
・防毒マスク→Gボンドを使うときは常に付けます
・ハケ(100均、下地塗装用)

型紙制作

今回私はイラストレーターで型を作りました(手書きめんどくさいので)
私の作った型紙で良ければ配布します。使う時言っていただけると嬉しいです!

※型紙の自作発言、二次配布、商品としての利用は禁止です。あくまでも趣味の範囲内でお願いします。

A4のコピー用紙で印刷できるようにしてます。刀の長さは個人で調整してください。

刀の作り方(刃の部分)

1.印刷した型紙の刃の部分を切り取ります。

2.画用紙2枚を刃の長さになるように接着します。

3.刃の形に2枚カットします。

4.画用紙のメモリがある面に薄く折り目をつけることができるくらいに切り込みを入れます。また、刃先は少しカットして園芸支柱を入れた時に見えなくなるようにします。

5.画用紙2枚の間に園芸支柱が入るようにします。
※画用紙のメモリがある面を表になるようにします。

6.園芸支柱と画用紙片面をGボンドで接着します。
※刃先は園芸支柱が来ない程度の位置にして下さい。

7.刃先の切り込みを入れた所を接着したら、園芸支柱をつけた方にグルーガンを詰め込んで画用紙と園芸支柱の隙間を埋めます。
園芸支柱をつけていない方の画用紙の刃先のくぼみにもグルーガンを詰め込んで隙間を埋めます。

8.隙間を埋めたらもう一枚の画用紙をGボンドを塗って被せます。
被せた後は洗濯バサミなどで押さえておくと乾いた時に外れにくいです。私は洗濯バサミの跡が残らないように余ったEVAボードの端を挟んで押さえました。

そして、刃元の型紙に切った画用紙と、園芸支柱を差し込む隙間を開けて切ったEVAボードを貼り付けます。

刀の作り方(柄の部分)

次に柄を作ります。

1.まず柄の土台として画用紙とEVAボードをカットして園芸支柱に貼り付けます。また、刃の溝も作ったので貼り付けました。

2.柄は奥行きがあって立体的なので、それぞれの型に合わせて画用紙とEVAボードをカットして貼り付けていきます。

3.それぞれ下の画像のように重ねてGボンドで貼り付けます。

4.柄の側面が画用紙とEVAボードでミルフィーユ状になります汚いので側面を包み込む様に画用紙を貼ります。
ここは柄のサイズに沿って調整しながら作ると余分な部分がなくきれいに作れます。

5.持ち手は材料にあるプラスチックの柄杓の取手を使います。
そのままだと長過ぎるので刀のサイズ感を見てカットします。
カッターで簡単に切れます。切るラインにマスキングテープを貼ってから、その線に沿って切ると真っ直ぐにカットできます。

そのままだと園芸支柱に刺してもぶかぶかなので、園芸支柱にEVAボードを巻き付けてぶかぶかにならない厚さまで貼り付けます。

そのあと、柄杓の取手の先っぽにカーテンリングを取り付けられる様に切り込みを入れて、カーテンリングを差し込めるようにします。
下の画像は仮で組み立ててみました。

6.長さが大丈夫であれば、厚みが足りないので一旦組み立てを外します。
カーテンリングの上からEVAボードを貼り付けて厚みを出し、柄杓の取手にもEVAボードを巻き付けて厚みを出します。
その上から溝を作るために型紙に合わせてEVAボードをカットしてGボンドで貼り付けます。

※ここはかなり根気が要りますが、ここをきちんと作るとかなり本物っぽくなります!!

鞘の作り方(土台)

次に鞘になります。今回は蒼猿の鞘と死んだ鞘両方作りましたが、土台は全く同じです。

1.側面を刀のサイズより5㎜ずつ、厚さの分1㎝のサイズで画用紙をカットします。これは2つ用意して下さい。
※同じサイズを2つ用意するのは、張り合わせの際に刀が収納できる様に調整するためです。

2.張り合わせたら、このままだと角張っていて鞘っぽくないので、少し丸みを帯びさせるために上からEVAボードを貼り付けます。
今回は塗装なので切れ目が目立ちやすくなります。貼り合わせる箇所が最小限になるようにしてください。

※鞘の長さ的に1枚のEVAボードでは足りないので、蒼猿の模様の部分や刃先の模様の部分に切れ目がくるように貼り付けると目立ちにくいです。

鞘の作り方(蒼猿・死んだ鞘)

蒼猿の型紙に合わせてEVAボードをカットします。

死んだ鞘も同様にカットして、その他の模様もGボンドで貼り付けていきます。

碧双珠を付けるための取手も忘れないように付けましょう。表面がゴム製で中に針金が入ったものを100均で見つけたので、鞘の側面に穴を開けて付けます。
※塗装前の画像が無いので塗装後の画像になります。蒼猿の場合は取手を付ける方向を間違えないように注意しましょう!

そしてこれが塗装前の状態です。
EVAボードの色は揃えなくても大丈夫です。

塗装

ここまでいけばあともう少しです!

このままの状態でラッカースプレーを振りかけると、EVAボードの部分が綺麗に色が付きません。また、劣化も早くなるので下地を付けましょう。これをしないと絶対に後悔します…!

1.紙コップにGボンドとうすめ液を1:2くらいで入れます。先にGボンドを入れて、徐々にうすめ液で調整してください。筆の通りが良くなってハケで抜けるくらいの粘度になるまで混ぜます。

※Gボンドは時間と共に固まるので、定期的にうすめ液で粘度を弱めてください。
全体的に液が少なくなってきたらGボンドを補充してうすめ液で溶かすイメージです。

※造形ベースなどの他の下地材でも問題ないです。このときは造形ベースを知らなかったのと、金額的にこちらの方が安かったのでGボンド塗装をしてます。

2.液が出来たら3度塗りをします。1回塗って指で触っても液が付かなくなるまで乾燥させてから再び塗っていきます。

※ここの下地をどれだけ綺麗にしっかり塗れるかによって、その後の持ちが変わります。3度塗りしたおかげで4年間も長持ちしてると言っても過言では無いです。

3度塗りしたら一晩放置してしっかり乾かしましょう。
※Gボンドは一晩置かないと完全に乾かないです。
3度塗りした状態の画像です。

3.次はようやく塗装にかかります。
まずは黒のラッカースプレーで全体を塗装します。

※塗装も1回で終わらせるのではなく、全体的に薄く複数回に分けて塗ることで均等に、ダマも無く塗れます。
基本3回塗装する気持ちで塗ります。

4.次に取手の部分を茶色に塗ります。
柄へはみ出ないようにマスキングテープを貼ってから塗装しましょう。

5.次に刃の部分に銀色、柄、鞘の金色部分に金色を塗ります。
ここはきちんとマスキングテープを貼って、塗装途中に剥がれないようにしっかり固定しましょう。

※金や銀の塗装は他の色と違ってラメが入っているので、必ず最後にします。

6.次にデコパーツに青のマニキュアを塗って、蒼猿の目の部分にGボンドで貼り付けます。

7.碧双珠も一緒に塗装します。
今回は青のオーナメントボールを使います。このままだと青味が強いので、まだらにするために水色のラッカースプレーを雑に塗ります。
紐をつける金の飾りをGボンドで貼り付けます。

装飾

塗装後、一晩置いて完全に乾いてから、赤の紐を持ち手のカーテンリングの部分に巻き付けて固定します。
鞘の側面にある取手と碧双珠を赤い紐で繋げます。

これで完成です!

これで貴方も慶王に!
最後までありがとうございました。
疑問点などあれば答えられる範囲でお答えします。

※製作中のトラブルについては責任を負いかねますので、使用上の注意を守って楽しいコスプレライフを送って下さい!

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