何も分かっちゃいない
私は幼い頃、グレることが出来なかった。
若い頃、不良になる人とならない人の差は何なのか
よく考えた。
不良になる人は
結局親に甘えられる人だと思っていた。
どこかで甘ったれた考えで
迷惑かけても後先考えない感じ。
結局は許されることが分かってるから
ギリギリまで悪さする。
うらやましかった。
私は親に甘えられなかったから
不良にならなかったんだと
若い頃は思っていた。
でも今は、自分がグレられなかったのは
「親を悲しませたくなかった」から
と言う考えに変わった。
私は後先考えられる人で
人がどんなことで悲しむのか
想像出来る人間なのだ。
人の痛みや悲しみが想像できるから
私は今も真面目に生きているのだ。
自分で言うのもおかしいが
自分はもしかしたら
良い人なのかもしれないとすら思う。
これはきっと
環境は関係あるかもしれないけど
生まれ持った気質なのかなぁと思う。
人の本当の気持ちは分からないが
分かろうと寄りそうことは大事だと思う。
経験しなくても
想像出来ることもたくさんある。
ただ私は
本当に何も分からず生きていると
思う。
あぁ何も分かっちゃいないなぁと
自覚したとき
がっかりして悔しくなる。
歳をとるほど何も分かっちゃいないことを自覚する。
だからせめて
分かったふりをして
知識で埋め尽くす。
これからも
分かろうとすることを諦めずに
出来る範囲で想像力を働かせて
真っ向から
何も分かっちゃいない自分に
挑み続けようと思う。
5拍子から始まり、サビの3拍子。
ああ 俺にはわからない
グッとくる。
定期的にこの曲に戻ってくる。
こんなに心揺さぶられる名曲に
共感してくれる友達がいない。
それが本当に悲しいのだ。