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気概がないライブTシャツ
6月にSUPER BEAVERのライブに行った。
「あなたに捧げます」と一曲一曲全力で歌う。
関ジャムの山下達郎さんの特集の時に
すごい熱量で山下達郎愛を語るのが印象的で
人柄に惹かれた。
何となく感性が似ているような気がして
興味を持った。
なぜか音楽からではなく、書籍から入った。
「都会のラクダ」と「吹けば飛ぶよな男だが」
を買って読んだ。
1年以上前である。
記憶がほぼなくなってしまっている…
渋谷龍太さんがよく使う
「気概」という言葉が印象的だった覚えがある。
気概とは、強い心意気のこと。困難に直面しても安易に挫けたりせず、困難を乗り越えて前進しようとする気骨や志のこと だそうである。
私はライブに行くと
ライブTシャツを買うようにしている。
そして普段から着るようにしている。
なぜかというと、
特にエレカシのTシャツを着ている時、
ガチファンに話しかけられて意気投合するのが
夢だからである。
この妄想のシミュレーションは幾度も頭の中で繰り返している。
歓喜の瞬間の妄想だ。
しかし、残念なことに
エレカシのTシャツを着て
色々なところに出かけているが、
一度も声をかけてもらったことがない。
それが先日、SUPER BEAVERのTシャツを
着ているときに話かけられた。3人も‼︎
1人は全くSUPER BEAVERを知らない人。
会話は以下の感じである。
相手「このTシャツかわいいですね。」
私「これはSUPER BEAVERって言う歌手のなんですよ」
相手「私知らなくてそういう方がいるんですね。
ビーバーってこういう漢字なんですね。
勉強になりました。」
もう1人はSUPER BEAVERのライブにコロナ前に行ったことがあるけど、そんなに詳しくない人(私と同じ)
相手「SUPER BEAVERのTシャツ気になってました。
どこで買ったんですか?
私「ライブで買いました」
相手「コロナ前にライブに行きました。
昔いろいろありましたよね」
即答できない…間が空いて
私「一度メジャーを退いたことですかね。
ライブ良かったです。でも私あまり詳しく無くて…」
相手もすごく詳しいわけでは無かったため会話が
盛り上がらず終わってしまった…
3人目何となく知ってる人
相手「このTシャツなに?」
私「SUPER BEAVERっていうバンドの」
相手「あーとても歌上手いよね。目の周りのメイクがすごいよね。何だっけ…東京リベンチャーズの」
私「名前を呼ぶよですかね」
相手「そうそう」
といった会話である。
1番キツかったのはライブに行ったことがある人との
会話だった。
ライブTシャツを着ていたら、いつか音楽の趣味が合う人に出会えると思っていたが、
今私はSUPER BEAVERモードにないため、
上手く対応出来なかった。
せっかく興味を持って声かけてくれたのに
準備が出来ていなかった。悔しい。
嬉しくて大事なことになると言葉が詰まって
出てこない。
何で好きな人を説明しようとすると上手く伝えられないんだろう。舞い上がってしまう。
それ以前にSUPER BEAVERについては
まだまだ深められていなかったので
対応できなかった。
今回は準備不足の痛恨のミスである…
なので本を読み返すことにした。
私はハナレグミTシャツやスピッツTシャツ、
くるりTシャツも着て歩いているので、
シミュレーションという名の妄想に磨きをかけて
意気投合の歓喜の瞬間を夢見て
日々鍛錬していこうと思う。
「普通」が 普通であるために 努力している人がいる
「信頼」なんて 気を抜いた途端に 甘えに変わる
何の気なしに撮った 何でもない写真を
何の気なしに見返して 涙が滲んだ
「信頼なんて気を抜いた途端に甘えに変わる」
この言葉を常に頭の片隅に置いて人と接するようにしている。
渋谷龍太さんいろいろな意味で
勝手にシンパシーを感じています。
これからも応援しています。
余談ですが、ピタゴラスイッチの「ビーバーのダム」
という歌も好きです。
ビーバーのお家ってほんと凄いと思う。