見出し画像

シャニアニ感想文2nd第2章

※念の為
もしこの感想文を覗いてしまったのなら、シャニアニ2nd第2章のネタバレがガッツリ記載されてるはずなので気をつけてください。


これを書いてる当日からシャニアニ2nd第3章が始まる。前回に引き続き、振り返り用に書いておくことにした。

サムネイルは良さそうなものがなかった。これは実際に劇場でシャニアニ2章を見た時のものだけど、なんか異物混入してますね。ハチミツオーバーザレインボウ!

第5話

前回のハロウィンライブの最後、足元だけ映っていた謎の4人組の姿が明らかになる。ノクチルだ。ついにノクチルが加入する。

上映開始すると謎の過去映像が流れる。どうやら誰かが夢を見ていたらしい。夢を見ていたのは樋口円香。目覚めた彼女の顔が巨大なスクリーンにババンと映る。衝撃的だった。顔が良すぎる。そして早速ノクチルはデビューに向けて動き出すようだ。

しかし、なんだか様子がおかしい。プロデューサーと話をしていても、次のミーティングについて有害か無害かを聞くのみ。内容自体に関心はなさそう。そしてデビューが決まったんだろうと確信してはいるものの、乗り気ではないようだった。彼女がアイドルをやる動機はどうやら単純なものではないらしい。

事務所のある建物の屋上へと場面が変わる。小糸ちゃんがテンテンテテテンとリズムを口ずさみながらダンスの練習をしている。可愛い。そんな小糸に間違いを指摘して、実際に同じ箇所を踊る円香。冷めているように見えるが決して適当にやっているわけではないのだな。そして、面倒見のいいところがある。なかなか味わい深い女だ。そして胡座をかいて座る透は3秒でおにぎりを平らげるという。女の子がそんな振る舞い方しちゃ、はしたないじゃないか…。大丈夫か?と心配になってしまうで。屋上の扉が開いて、やってきたのは雛菜。雛菜と入れ違いで円香はプロデューサーへ話をしにいくようだった。

場面が変わって事務所。円香はデビューで出演するテレビ番組が気に入らないらしい。これは実際の現代社会にも存在するメディアへの不信感だったりするのだろうか?そして一瞬、喫茶店での回想シーンが映る。やはり円香がアイドルをやる動機は単純なものではなかったようだ。どうやらスカウトされた透が心配だからという面が強いらしい。今回も、浅倉透が気に入られのかと勘繰るような様子もあったことから、もしかしたらいわゆる枕営業みたいなことを透がさせられるのではないか?と考えているのかもしれない。

なるほど、とりあえず少なくとも今の彼女はアイドル自体をやりたいと思ってはいないのだろう、ということがわかった。透や他の友人達に何か危害が及ばないか、目を光らせて監視するために同じことをしているだけにすぎないのだろう。最後までデビュー自体に何か言及することなく「何かあったら許しませんので」と言いながら去るシーンがその印象をより強めた。

次はデビューに向けてレッスンするノクチルの様子。1人で走り込みをする小糸ちゃんなど、特に小糸ちゃんの視点にフォーカスしている感じだった。なんとなくユニット全体からアイドルに対する意欲の薄さを感じていたが、小糸ちゃんからは一生懸命に取り組む熱意が伝わってくる。それほど彼女はアイドルに熱意が?と思ったがどうやらそれも違うらしい。

小糸ちゃん視点で語られる海の話。海の話自体はなんかよくわからなかったけど、透が海へ行こうと言えば海へ行く。きっと昔から、透が行こうと言えばそれについて行ったのだろう。そして置いていかれないように、頑張ってついて行っているのだ。今回もおそらくそうだ。透がアイドルをやろうとしてるから自分もそれについて行ってアイドルをやろうとする。そして、置いていかれないように一生懸命頑張っているだけだ。つまり小糸ちゃん自身もアイドルそのものをやりたいと思っているわけではなさそうだ。

第5話の後半パートでは楽屋入りするノクチルの様子から始まった。グイグイ引っ張って写真を撮る雛菜、恥ずかしそうな様子でちょこんと隣に立つ小糸、冷めた態度で3人を見る円香…楽屋の前でのメンバーの様子が三者三様で面白かった。彼女にしたらこんな感じなんだろうな〜みたいな妄想が捗る。特に小糸ちゃんが俺は好みですね。ちょこんと隣に立ってずっとついてきてくれそう。雛菜はこの辺からちょっとうるさく感じてきた。「あ〜は〜」って言い過ぎじゃないか?若干わざとっぽいし。円香はあまり一緒に何かやりたがらなそうだし、表情に出さなさそうだから、一緒に過ごしてて楽しいのか不安になっちゃいそう。

リハへ突入する。が、サビに突入する前に打ち切られる。本番はマイクを絞る、口パクでやらせるという。何だそれは…小糸ちゃん頑張ってたのに、どうしてだ!俺はブチギレそうになる。そして円香も静かに怒りの炎を燃やしていた。円香、なんか小糸に対してやけに面倒見が良くないか?遠回しに小糸を馬鹿にされてムッとした表情をするのがいい。普段冷めたように見えるが、心の中ではとても大切に思っているのだという暖かさが感じられる。あとかわいい。

生放送?が始まる。トークのコーナーでは終始ずっと透に話が振られていて、他の3人はフルシカトであった。透が頑張って幼馴染の紹介をしようとしているのに、話を遮って適当に流す。何だこの扱いは…キレそうだ。傍から見てもキレそうだったので、当事者の内心は穏やかであるはずがない。そう思うと雛菜の笑顔が逆に怖くなった。何か腹の中にドス黒い感情を秘めているに違いない、と思わずにはいられない。

問題のライブシーンが始まる。なんと、口パク用の音声が流れているにも関わらず、口が開いていない。スタジオを混乱の渦に突き落とした。唯一、スタッフが未熟だと馬鹿にした小糸ちゃんだけが口を開いて歌唱して、踊りきっているという。本人は意図してないだろうが皮肉が効いている。そして先ほどの笑顔とは対照的に、真顔で全く口を開かない雛菜。やっぱり怖いよこの子。

いくら不快な思いをしたとはいえ大切なデビューライブだ。口パクでこなすことはできただろうに、「いつもどおり」でやったという。これで何となくわかってきた。ノクチルにとって、4人一緒で何かをすることが重要なのだろう。一緒にやってるのが今回はたまたまアイドルなだけ、そんな印象。だがわからなくなったこともある。なんでアイドルなんだろうということだ。

ノクチルのメンバーのアイドルに対する動機はほぼ全て浅倉透に起因している。しかし肝心の浅倉透がなぜアイドルをしているのかがこの話では窺い知ることができなかった。これからそれが語られることがあるのだろうか?ノクチルのまともなパフォーマンスを見ることができるのか?もしそれを見ることができれば、ノクチルがなぜアイドルなのかがわかるかもしれない。

第6話

ハロウィンライブの回想が流れて、ノクチルの話がひと段落したような雰囲気で始まった。正直モヤッとしていたし、初見の時はこの第6話で一体何の話をしていたのかよくわからなかったが、7話と8話を見て、それから後に公開されたアニメのキービジュアルを見て、この話の役割を察した。

これがキービジュアル

後の話の伏線を張っているだけなのだろう。実際、この話ではアンティーカのチャットを見ながら寂しそうにしている咲耶が描かれていたり、個人の仕事で成果を出している甘奈の様子が描かれていたが、後の7話と8話ではそれに起因する話が展開されていた。他にはユニット内での役割に迷走する愛依や、アイドルになるきっかけになった友達とチャットするちよこが描かれたりしていたので、今後はおそらくキービジュアルどおりの人物にフォーカスを当てて話を展開していくのだろう。

てっきりこの2ndでは、ユニットではなく個人のアイドル色を出していく方向で話を展開していくのかと思っていたが、それも微妙に違うらしい。個人で活躍する中で生じるユニットとしての課題にどう立ち向かっていくかみたいな話の展開に感じた。それぞれの場所で1人で活躍して、またユニットに帰ってきてより強くなっていくみたいな、そんな感じ。結局の本筋はユニットだ。

そんな伏線回のようなこの話で真乃と透が出てきたということは、これから先の3章で少なくとも5話で抱えたモヤモヤを解決する話が出てくるかもしれない。透が最後のシーンでノクチルに発した言葉も謎のままだ。特に透にまつわる話が展開されることを期待する。

初見では今後どうなるんだろうね〜みたいな、後から見返すとあーなるほどね〜みたいな、そういう話だったと思う。3章の内容も見てからまた見返すと面白いかもしれない。地上波待たないと見返せないけどね。

第7話

上記で書いたように今回は咲耶にフォーカスを当てた話だった。周りをよく見ていて気を遣っていて、しっかりしている印象の彼女だが、いってらっしゃいと送り出す彼女の様子は少し寂しそうだった。しかし、「意外と寂しがり?かわいいところあるじゃん。」なんて軽いものではなかった。

この話では咲耶がメンバーに向かっていってらっしゃい言って送り出すシーンが繰り返し描かれる。そしてその度に幼い咲耶が同じように、誰かを行ってらっしゃいと送り出す回想が流れる。それはお父さんだった。これだけを見ればなるほど、小さい頃両親とあまり過ごせなかったから寂しがりなんだね〜で済んだかもしれないが、それだけでは済まなかった。

アニメ本編では語られていない余計な情報を仕入れていたからだ。咲耶の両親は他界している。そうするとまた余計なことを考えてしまう。咲耶が元気なら頑張れるという父親の言葉を信じて、気丈に振る舞って送り出す幼少期の咲耶。きっと寂しい思いを抱えていただろうが、帰ってくることを信じて行ってらっしゃいと送り出していたに違いない。しかし、いつの日か永遠に帰ってこなくなったのだ。そんなことを考えてしまい、これを単なる寂しがりとしてみなすことは無理であった。そんな想像をしただけでボロ泣きである。しかもこれをきっと、今のアンティーカに重ねているのだ。つまり、咲耶は幼少期のトラウマが起因してアンティーカがもう戻って来ないのではないかという不安を抱いている。俺の情緒はめちゃくちゃになってしまった。

そして彼女が気を遣っているように見えるのは、たしかにメンバーのことを思い遣ってのこともあるのだろうが、そんな体験があったから自分が傷つかないようにするために振る舞っている面もあるのだろう。でなければアンティーカの解散の可能性などと口にするはずがない。そんなことが咲耶の本当の気持ちであるはずがない。帰ってくることを信じてたのに帰って来なかった父親…とても傷付いただろう。帰ってくることを期待したから傷付いたのだ。だから今度は自分が傷つかないように、戻って来なくても…と、アンティーカの解散について話して予防線を張っているに過ぎない。

そんなことを考えて既に涙ボロボロだったのだが、最後のシーンでもう大変なことになった。あんなの卑怯すぎるでしょう。恋鐘の胸にダイブ!咲耶号泣!音楽デーン!流石に周りからも啜り泣く声が聞こえてきた。いつからシャニアニは泣きアニメになったんですか???本当の気持ち伝えられてよかったね…みんな、帰ってきたよ…。EDの最後に映った咲耶の笑顔でまた泣いた。

今回で多分、初めてアニメ内でキャラが泣いてたんだけど、凄かったね。ずっとシャニアニのキャラの顔、特にキャラの感情を表す眼が凄いと思っているんだけれども、今回の眼はヤバかった。うるうるして涙がブワッと出てくる。とんでもないものを作っちゃいましたね、ポリゴンピクチュアズさん。ほんまにありがとう。

ポリゴンピクチュアズさんに感謝を述べるノルマも達成した。

第8話

大好きなアルストロメリアの回だった。シャニアニ1st第3話大好きマンとしては、やはりアルストロメリアの話は一体どんな尊い話が…と大きな期待を抱いていた。しかしとんでもない話だった。

甘奈が面接の練習をしている。面接官を演じる甜花と千雪はすぐに合格と言い渡す。一昔前のオタクが何でもかんでも優勝させるノリを思い出してしまった。しかしアルストロメリアがやるとこれほどまで尊くなるのだなあと幸せな気持ちに。しかし甘々だと文句を言う甘奈に対して、反対ごっこだと言って厳しい面接官を演じる。既にかわいい。結局すぐに合格する。とてもかわいい。

こんな感じで幸せ空間が続いていくのかな?と思っていたが、甘奈が「アプリコット」を口にした途端、不穏な雰囲気になる。どうやら甘奈が選考を受ける雑誌は千雪の大好きな雑誌らしい。それで千雪の心中は穏やかではないようだ。幸せ空間が壊れてしまうのか?そんな不安で俺の心中も穏やかではなくなった。

アプリコットに対する千雪の思いは隠しきれず、大崎姉妹もそれを察してしまう。お互いを思いやる尊さがアルストロメリアの良いところだが、今回は却ってそれがよくない感じになっていた。お互いに気を遣ってギクシャクしてしまっている。見ていてとてもしんどい、泣きそう。でも1番しんどいのは本人たちだろう。

コレどうすれば解決するん?キリキリと胸を痛めて考えていたら、千雪がアクションを起こす。河原に向かって叫ぶ!眼から涙!叫び声が啜り泣きに変わる!出た、またコレだ!!このアニメまたこうやって視聴者を泣かせにくるんだな。また顔をドアップで写して、目をうるうるさせて、涙を溢れさせる。シャニアニはこれからずっとこういう方向なんですか!?こういう眼の使い方をするんですか!?これじゃ体中の水分が全部眼から出ていってしまいますよ。

そして千雪がオーディション参加を決めたことを甘奈に報告。争いが始まるのかと思えばなんと内々で甘奈の合格が確定してしまう。実際にこういうことがあるか知らないけど5話といい、芸能界の良くないところを使っていくんですね。大人って汚ねえよな。

2回目の反対ごっこが開幕する。しんどすぎる。思ってもないことをいわないでくれ、やめてくれ!聞いてるこっちはしんどすぎて死にそうだ。アルストロメリア、なんて…と口にしかける甘奈の顔がドアップ!眼がうるうる、涙がブワッ!出た、またコレだ!!このアニメまた同じ方法で視聴者を泣かせにきている。全部ポリゴンピクチュアズのせいだ。こんな感情的な瞳を描きやがって!ありがとうございます。

何がどうなったとかは特にないが、気持ちの整理を付けることができたのだろう。アルストロメリアの関係は壊れることなく、むしろ強固になっているのかもしれない。EDでは彼女たちの仲睦まじい様子が流れる。これこれ、これが見たかったんですよ。8話で情緒ぐしゃぐしゃにされてから見ると、アルストロメリアの尊さがより沁みてる。尊さのありがたみがわかる気がする。

ということで可能な限り2章の内容を思い出して振り返ったわけだけど、思い出すだけで泣きそうになってしまった。そしてこれから3章を見に行くんだけど、またこんな感じでボロボロ泣いてしまうことになるのだろうか?覚悟を決めて行かなければならないのかもしれない。さよなら。

いいなと思ったら応援しよう!