シャニアニ感想文2nd第1章
※念の為
もしこの感想文を覗いてしまったのなら、シャニアニ2nd第1章のネタバレがガッツリ記載されてるはずなので気をつけてください。
テレビオンエア8話で打ち切りとなっていたシャニアニ感想文が復活。これを書いてる日の翌日から2ndシーズン第2章が始まるので、振り返り用に書いておくことにした。
第1話
感動のシャイニーカラーズ1stライブのその後の話。メディアの露出が増えたアイドルたちのお仕事の様子が描かれていた。
イルミネはライブ映像コメンタリーの収録、アンティーカは写真集の宣伝、アルストはチョコのCM、放クラはバラエティの撮影。ユニットごとの活動が活発になっている印象を受けた。1期でユニットごとの色を出してきたことの成果だろうか。また、WINGの密着取材や1stライブで世間の認知度も上がったのだろう。彼女達の成長を感じる幕開けだった。
そしてPの口からいよいよ明かされる新ユニット、ストレイライトの存在。いったいどのようなユニットなのか!?みんなワクワクしているようだった。そして出会う、真乃とあさひ。「どんなアイドルになりたいか」との問いに真乃は答えることができなかった。イルミネの2人に相談するが明確な答えは得られず、目の前の仕事を一生懸命にこなそうとするが、本当はもっと自分で見つけなきゃ行けないんじゃないかと悩んでいた。
なるほど、開幕の真乃の独り言?ナレーション?の意味がわかった気がした。うろ覚えだが「あの時見た空が綺麗で、その空は自分たちを待っていて受け入れてくれる、そう思っていた」的なことを言っていた気がしたのだが、これはなりたいアイドル像は自分で見つけなきゃならないことに気付いたという意味だったのか。
1期のテーマが「ユニットとしてどんなアイドルになっていくか」だったのに対して、2期のテーマは「個人のアイドルとしてどのようになっていくか」というものになっているのだろう。そしてユニットの個性をプロデューサーが「色」と例えているのに対して、個人としてなりたいアイドルをアイドル自身が「空」と例えているのか。なんかよくわかんないけど、何でこんなポエミーなんだ?
なんやかんやあってストレイライトの初ライブ配信が始まる。これが1番の楽しみだった。ビルの屋上で佇む強者感。始まるまでドキドキが止まらない。冬優子がチラッとあさひの方を見てから「負けない」と心の中で呟く。これはあさひ、センターに対する宣戦布告か?このバチバチしてる感じがたまらない。
ライブパフォーマンスはとんでもなかった。まずWDCがスキスキ星人なので劇場で、アニメで観れるというだけで興奮。劇場の大スクリーンと強い音響で鑑賞できるのもたまらん。映画館で観る醍醐味はコレだよコレ!8回観にいったのはコレのためだったと言っても過言ではない。家のテレビやスマホの画面で観るのとじゃ全然違うんですよ。
ライブが終わってから、そういえばストレイライトの話やる前にライブ?と話の構成が変わってることに気付いた。この構成によってまさかあんなことになるなんて…
第2話
ガッツリとストレイライトの話だった。ライブの後の回でユニット回をやるという、1期とは異なる構成になっている。ライブ先にやったら最後どう盛り上がるの?と不安になったが、そんなものは杞憂に終わる。
話の内容はまず「なんか見たことある気がする」だった。原作の話ほぼまんまであった。やはり新加入するという設定なので、ユニット構築の話は避けられない。そしてユニット構築というコンセプト上、下手に改変することはできないのだろう。だから原作のコミュの再構築のような話の作りになったのか。このコミュは大好物なので大歓迎だった。
ストレイライトでは特にあさひが好きだが、その理由がここにある。この話をざっくりまとめると「人に好かれるための自分を作る冬優子」と「人に好かれるかどうかはあまり気にせず常に自分らしくいるあさひ」という正反対の2人がバチバチに殴り合って認め合う、例えるなら終末の谷で戦うナルトとサスケみたいな感じだ。贔屓するみたいになるが、その中でもあさひの自分らしくいる生き方がとても好きだ。自分も常にこうありたいという共感の嵐がやまない。
アニメならではの面白さもある。まず開幕の冬優子とPの絡みだ。撮影が終わって第二人格全開の冬優子とPが会話していたのだが、冬優子に気圧されるPの反応がおかしくてたまらんかった。1期までのPを見てるとかなり頼れる仕事のできる男っていう印象だったので、あまり見せない反応とのギャップがおかしすぎて笑ってしまった。
アニメならではの良さは他にもある。自分は散々シャニアニの顔、表情、目が好きだと言っているのだが、この話の中でもそれを再確認することができた。特に印象的だったのは冬優子の目。オーディションの八百長疑惑を話した後にあさひが「いつも通りやるだけっす!」と言った後の表情だった。その前のあるシーンで冬優子は猫を被りながら「あさひちゃんは強いなあ」などと言っていたが、この時の表情と目で、言葉はなくても本心で「あさひは強い」と感じているのが伝わってくる。この感情をダイレクトに伝えてくるシャニアニの顔が好きだ。素敵なアニメを作ってくれてありがとうポリゴンピクチュアズさん。
そんな強さを認めたからか、オーディションの後に冬優子は本性を曝け出して、本当の自分の言葉であさひにセンターを任せる。オーディションの失敗を経てあさひも認められるための努力をする、ストレイライトのセンターとしてステージに立つという決意をする。2人が認め合う瞬間がアツい。そして1話のライブのシーンへ繋がる。
ふゆは、″ふゆ達″は、負けない!
激アツ演出であった。まさかあの、「負けない」というセリフがこんな意味を持っていたなんて…。1話ではセンターに対する対抗心か?などと感じるようにあえてミスリードしていたのだ。この言葉の本当の意味は、ストレイライトというユニットとしてどんな困難にも立ち向かっていくという決意の言葉だったのだ。そしてその言葉の後にEDで流れるWDCの「諦めない、絶対!」というフレーズへ繋がっていく。この曲の歌詞とマッチして、1話のパフォーマンスそのものに感じた感動とは別の、エモーショナルな感動を引き起こしてとんでもないことになってしまう。なんということだ…。まるで感動の2段弁当箱や!下の段にこんなものが隠されていたなんて!!
シャニアニとんでもないで。
第3話
ストレイライトの回が終わったので、次はノクチルが出てくるのか?と思っていたがどうやらお預けらしい。ハロウィンの全体ライブをするとのこと。
今までプロデューサーの影薄いけど大丈夫か?と思っていたが、ここで仕掛けてくる。ハロウィンライブでは普段のユニットを離れた特別ユニットを編成してほしいという。そしてその狙いは、自分自身が個人としてどのようなアイドルになりたいかを考えてほしいとのことだった。早速ダイレクトに本題に切り込んでくるのか。そしてハロウィンライブがどのようなステージになるのか非常に楽しみになった。
そして始まるハロウィンライブの準備。今回のライブはコンセプトから披露するものまで全てアイドル自身で考えるという。全て責任を取るから好き勝手やってもOKというプロデューサーの頼り甲斐、そして任せても大丈夫だろうというアイドルへの信頼を感じる。まずはライブのタイトルを決めるということでLINEでチャット祭りが行われていた。パンパンとノンストップで続く会話のやり取りが聞いてて楽しい。会話の内容やアイコンといったところからもアイドルの個性を感じる。特に印象に残ったのは灯織と果穂だ。灯織はライブのタイトルについて、とりあえず考えてみましたといってシンプルな名前の羅列がポッと送信。そしておそらく初期アイコン。この女、面白すぎる。それに対する誰かのすごいという言葉に対して、エッヘンと何故かめぐるが自慢気に反応してるのがおかしくて笑う。そして果穂はマメ丸と一緒の写真とともにデデンと1つタイトルを送信。元気いっぱいで可愛すぎる。だけど第1週のプロフィール帳で3回中3枚ともやってくるのは勘弁してほしかった。しかし、めちゃくちゃやってるように見えて、だんだんと方向性がまとまってタイトルが決まるのもなかなかすごい。
次はライブの内容について、ユニットごとでの作戦会議のようなものが行われた。合計で4ユニットに分かれていた。それぞれ様々な作戦会議を行なっていたが、様子を見ていても何をするのかその詳細は謎に包まれているように感じた。見ても全く内容がわからないホワイトボードを必死に隠す果穂が可愛かった。そして凛世の笑顔が眩しい。アレがフォトコーナーで撮影可能になるなんて最高だった。なんやかんやあったがどうやら真乃は何かに悩んでいるようだった。
真乃のいるグループのコンセプトは可愛いパフォーマンスだった。冬優子が話を切り出してコンセプトを決定し、それに乗っかる形でそれぞれがアイデアを出していく。こういう場で仕切って話進めてくのそれなりに緊張すると思うんだけど、新参でそれをするあたり流石冬優子って感じだ。猫被ってても我の強い部分がチラチラ出てるんだよな。可愛いというコンセプトもメンバーに非常にマッチしている。なるほど、共通の要素が強いメンツを固めてユニットを組んでいるのだな。
しかし真乃の様子がおかしい。どうやらなかなか自分の意見が出せないことに悩んでいるようだった。そして前々から考えていた、どのようなアイドルになりたいのかという問題と重ねている。そんなおかしい様子に気づいたちよこと千雪の2人が声をかける。「力になりたいから、相談に乗るよ」と話すちよこ。ちよこは友達に寄り添って支えてくれる優しい子だ。そして悩みを打ち明けた真乃に対して千雪が「プロデューサーさんに出会えたなら本当の気持ちにも出会えるはず。ううん、本当はもう自分の中に生まれてるのかも」と話す。
なんということだ。この言葉、シャニアニ1期第3話でプロデューサーがアルストロメリアに対して話したことのほぼそのままじゃないか。そして千雪なりに付け加えたのだろう「プロデューサーさんに出会えたなら本当の気持ちにも出会えるはず」という言葉でハッとする。これは千雪自身の経験からくる言葉なのだと。あの3話でアルストロメリアとしてどんなユニットになりたいかについて悩んでいた時、プロデューサーと関わりあう中でそれを形にしていった。その経験があったからこそ、その時のプロデューサーの言葉を大切にしていて、似たような悩みを持っていた真乃にその言葉を話したのだ。そしてその言葉を聞いた真乃は自分の中にある想いを形にしていくことができた。出てきたのはハロウィンらしい超可愛い衣装のアクセだ!真乃、頑張ったね…。
アイドルが成長していることを実感できるエピソードだった。異なるユニットの人物と関わることで刺激しあって成長していく。それだけではなく、プロデューサーの言葉がめぐるめぐって千雪から出てきたことで、彼女たちの中で1期の出来事もしっかりと積み重ねられていることを実感できる。これからもこういう話が期待できるのなら最高である。
第4話
ハロウィンライブ本番。この回はあっという間に終わった気がする。それくらい楽しい最高エンターテイメントだった。まだ4話でこんな本気出しちゃって大丈夫?って心配になるくらいである。
開幕から演出が凝っている。カウントダウンが終わった瞬間に弾けるバルーン、中から現れるアイドルたち。なんだこれは!びっくりさせやがって…。だがいよいよ始まると思えば、なんと今日だけのスペシャルユニットだって!?とまあ、まるで本当のライブに来ているかのような臨場感があった。
そしていよいよ、今まで謎に包まれていたユニットのパフォーマンスが明らかになる。全部で4つのユニットが全く異なるパフォーマンスを披露してくれた。適当にまとめると
①クールな楽曲でダンスを魅せる
②ミステリアスな世界観の劇的なパフォーマンス
③可愛い&お菓子で癒してくれる
④テンションぶち上げ
こんな感じだ。素晴らしい…何が素晴らしいかって、ハロウィンという統一したコンセプトを保ちながらそれぞれのユニットが全く違うパフォーマンスを見せているということ、そしてそれぞれがユニットに属するアイドルの個性に非常にマッチしているということだ。これを考えて表現した監督?脚本?の人は天才だ。これができるなら1期の最後でちゃんと真乃をセンターにしてくれ
特に印象に残ったというか、ぶっ刺さったのは上記の②と③である。②のグループのパフォーマンスは、公開前の何かの広告かでギラギラ光るマスクを真のセンターである甜花が付けているのを見かけたことがある。最初見かけた時はシャニアニ叩かれすぎてついに気でも狂ったか?と心配になったがそんなことはなかった。円形のステージを使って、客全方位を見渡すパフォーマンス。そして何より曲が好みだった。凛世は美しかった。
次は③だ。③は第3話でメイン的になっていた真乃の属するユニットだ。まず目を惹かれるのは衣装、ケモ耳とケモメイクである。可愛すぎる…そしてこれは真乃が提案したアイデアだ!パフォーマンスはなんとトロッコ。トロッコで客席一人一人の近くに行って…なんとチョコをばら撒いた!?俺にもくれ!!スクリーンの中で興奮してるであろう観客の声が、余計に気持ちを高鳴らせる。頼む!俺にもそのチョコをくれ!!楽曲もとんでもない。「ねえ、ねえ、ねえ」というタイトルなのだが、サビのそのフレーズとアイドル達の可愛い歌声がダイレクトに脳を襲い、細胞を破壊してくる。真乃と千雪のアイコンタクトも尊くてたまらん!霧子と冬優子がくっついてポーズとるとことか、もう死んでしまうかと…これを観るために8回劇場に行ったと言っても過言ではない。
あっという間に時間が過ぎていったが、これだけで終わらなかった。まだまだサプライズが用意されていたのだ。283プロ初の全国ライブ!?EDに新曲!?まだあったというのか!?驚かされぱなしである。まさにびっくりしてハッピーにさせられてしまったのだ。アニメの中の観客やスクリーンの前の我々だけでなく、アイドルたちまでびっくりしてハッピーになったのだ。やってくれるぜプロデューサー、さすが俺が見込んだ男だよ。
そしてなんやかんやあって、謎の4人組の足元が映し出されてこの第1章は終わった。ついにくるのかノクチル!アニメで彼女達が生きている様子を明日から観ることができると思うとワクワクが止まらない。明日が楽しみなので早く寝ることにしよう。さようなら。