No.003 THE★米騒動

THE★米騒動

2014年、無期限活動休止

まー、あれですよね、まず名前ですよね。
強烈な字並び、勿論狙ってやってのことです。
「とにかくダサくしたかった」そうで、そのエピソードの時点で白米食える。

そんでもって曲ですが、案の定、もはや安心するレベルでちゃんと狂気じみている。

https://youtu.be/tSjaP8cxHw0?si=yFguI_OJO6pDNR9e

この曲で、当時行われていた10代限定のロックイベント「閃光ライオット」でグランプリを取っているわけでして。おそらくこれは本能的に引き寄せられてしまう力が備わっていたのだと思う。
奇抜な曲構成、独特の間、衝動的歌詞etc..
控えめに言って、ヤバい。

https://youtu.be/krDCSdmD_RI?si=EEoiBlGywIuTsdaU

"君は愛していると言う
例えそれが嘘だとしてもこの瞬間にどこかで笑ってるなら
それが嘘だとしても私にとって紛れもない事実なのです"

このワンパンにも近いフレーズを吐く歌のタイトルに「十九歳」と付けるセンスがニクい。
メロディーの転調具合も最高にキレてて、国内は勿論、海外でも人気が出るんではなかろうかと当時ドキドキした。

ところが飛び込んできたのは無期限活動休止。理由としては「Vo.石田とBa.沖田は安定、Dr.坂本は西の都を目指すため」というちゃんと将来を見つめた内容だった。
地元札幌を飛び出し、衝撃を産み続けた若き才能が、輝かしい未来へと向かう物語に、寂しさとは別でどこか羨ましさを感じたのを覚えている。

そんな3人のその後についても少し触れよう。

〈eveparty〉
Ba. 沖田笙子が現在所属する、札幌を拠点に置く6人組バンド。
全身バンドと打って変わって、どこかノスタルジックで雄大なサウンドが広がる感じ。英語詩のハマり方が気持ちよく、大橋トリオ、Homecomings辺りを好む人には強くお勧めしたい。

https://open.spotify.com/intl-ja/album/1RIiuqEmuFhhqnGYIhd8Vy

〈踊ってばかりの国〉
関西を中心に活動する、知る人ぞ知る名バンドに、なんとDr.坂本タイキが加入。西の都を目指して、と語っていた通りに活躍の幅を見事に広げている。

https://youtu.be/zLfW_dnKh_U?si=UEXxNJ-k_mAe_5Q4

また、Gt&Vo.石田愛実は現在デザイナー業を中心に活動中。ライブフライヤー等を通じて、形は変われど現在も音楽シーンに携わっている。



強烈な印象を残し、一瞬でも音楽の力を誇示してみせたTHE★米騒動というバンドに、私は遅れながらも感謝を綴る。

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