尿膜管遺残備忘録⑤

某大学病院(以後A大学病院)へGO!

ここに来て、最近どうも臍の調子が良くない。月に一回、ちょっと水がでる程度だったのに、最近は間隔が短くなってきている上に、臍周りの違和感が続いている。というか時々痛くてピリピリする。膿はないがこれは早めに解決した方が良さそうだと勇んでA大学病院へ。

結構郊外にあって、しかも駅からバスだから行くのが大変だった。そして大きな病院ってどうして中が迷路のようなんだろうか。

予約を取ってあったので、さらっと初診受付をして泌尿器科へ。手術目的で紹介なので、流れるように進む受付。問診票を書いて、おじさまばかりの待合で大人しく待つ。

そしてここでトイレに行きたくなってしまう。しかしここは泌尿器科。受付の人曰く尿検査の可能性があって、必要かは医師でないと判断できないから、それまで我慢してくれとのこと。

素直にしばらく待っていたが、ちょっと危険が危なくなってきたので、トイレ行きたいんですと縋ったら、それなら検査やるやらないに関わらず取っといてくれと例のコップを渡される。たぶん尿膜管遺残に尿検査は不要だと思うんだけど、大人しく従った。

例のコップを提出して、大人しく待合で待ち、しばらく経った頃、突然白衣のおじさまが診察室から出てきて話しかけられた。

何事?!と思っていたらどうやらこのおじさま泌尿器科の先生ご本人で、私が諸事情で少し聞こえが悪いと問診票に書いたのを見て迎えに来てくれたらしい。なんて優しい…。でもすみません。基本全く問題ないんです…。お迎えなんか来てもらってごめんなさい…。

そして無事診察へ。判断は同じで、やはり手術推奨とのこと。大丈夫、覚悟は決めてきました。

確認事項も問題なし。

単孔式はやはり臍にポートを作る。そしてなんと、この病院には尿膜管遺残オペのエキスパートでがいるらしい。流石にそこまで知らんかった。もっとアピールしていいんでないのそれ。

このエキスパート先生(以下E先生)は、臍部の整容性にはこだわりがあるらしく、すごく綺麗にやってくれるよ、とのこと。今年からこの病院に来た先生だから運がいいね、と終始柔らかい口調の先生、とっても優しい。あとで知ったがこの先生、教授だった。教授、お迎えなんか来てもらって申し訳ありません。

手術方法もちゃんと膀胱の方まで取ってくれるとのこと。場合によっては少し膀胱も削るというから、しっかり全部取ってくれるようで安心。

ここまででわたし、心の中でガッツポーズ。よしよし選択は間違ってなかったと小躍りしそうな気分のわたし。

とりあえずお臍見せてと教授にいわれ、最近ピリピリすると言ったら、確かに少し赤くなってて感染の兆候があるからと抗生剤出していただけた。お腹が重い感じがして、膿出たら怖いと戦々恐々としていたので、このタイミングで抗生剤をもらえて一安心。

次の受診でE先生に診てもらって、手術日程を決めることに。それまでに先にカンファレンスに出しておいていただけるそう。ほぼ手術は決定ということで、仕事の調整をしなくてはな、としみじみ臍にいらんものが残っていたことの実感を覚え始めた。


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