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トランペットパートより「あと12日」

こんにちは!北大オケトランペットパートです!
今回の第148回定期演奏会の曲目を演奏順に紹介していきます。ついでに言いたいこともいくらか書きます。

①C.サン=サーンス/交響詩「死の舞踏」

「死の舞踏」とは、中世ヨーロッパの死生観や宗教観をテーマにしたもの。当時のヨーロッパでは黒死病(ペスト)が大流行していたこともあり、ここでは骸骨や死神といったこの世の者ではない存在と生者たちが共に踊り狂い、全ての人は死という運命から逃れられないということを示しているそう。冒頭のハープ12連発を合図に死神が現れ、soloヴァイオリンとして場面が展開され、日の出(オーボエ:こけこっこー)で幕を閉じる。トランペットは主にハープやコントラバス、ティンパニといったパートとワルツ特有のリズムを奏でており、時折見せる追い討ちのようなフレーズで全体の音楽を煽り高ぶらせていく。

②川越守/嬉遊曲第10番

我々の師、川越守氏によって書かれた作品は100をこえ、我々北大オケの定期演奏会プログラムでは欠かさず組み込まれてきた。つまり長年北大オケを指導し支えてきた川越氏の曲は我々の「持ち曲」として演奏されてきたのだ。国内の楽団を見渡し、果たしていくつの楽団が自分たちの曲を持っているのかと考えると、いかにこの川越作品が価値あるものなのかを再認識できる(ファンもたくさんいるよ♡)。 今回演奏する嬉遊曲第10番は最初は正直どう手をつけていいのか団員皆わからなかった。不協和音、不規則なフレーズ、突拍子のない強弱変化などなど。しかし全体練習を重ね、座談会なども開催し、あらゆる手段で解釈をすることによってこの曲の像が見えてきたように思う。そしてなんといってもトランペットが物凄く美味しい。とにかく見どころがありすぎてここでは書ききれないので聞いて感じてほしい。変幻自在なトランペットにぜひ注目。

③J.シベリウス/「カレリア」組曲

この曲もトランペットは見所しかない。この組曲は3曲で構成されており、第2曲こそ出番はゼロだが1,3曲はトランペット無しじゃ音楽が成立しないという程に大活躍する。J.シベリウスはフィンランドを代表する偉大な作曲家であり、愛国心の強い方であったそう。そんな彼が書いた曲は北欧の壮大な景色や厳しい大自然、そこで得た神からの啓示が示されることが多いように感じる。北海道という土地柄、いろいろと重なる部分も多いため今回お越しくださる皆様もこの曲を聴いてきっとはっとすること間違いなし!(?)

④J.ブラームス/交響曲第1番 ハ短調

本演奏会のメインプログラムはこの曲だ。重々しいハ短調から始まり歓喜のコラールで終える(とんでもなく端折ってる)。偉大な作曲家ベートーヴェンをくまなく研究し、21年という長い歳月をかけブラームスはこの曲を完成させた。ハ短調といえばベートーヴェンの交響曲第5番、いわゆる「運命」を連想させる。第一楽章ではこの運命の動悸が至る所で現れ、第四楽章では第九「歓喜の歌」を連想させるような主題が現れる。こうして後に「ベートーヴェン/交響曲第10番」と絶賛されたこの曲だが、はっきり言って無駄が一切ない。どこまでこの曲を追求しても永遠に答えが出ないのではないかというほど完璧である。現にあらゆるプロオケ音源を聴き漁っても全て解釈が異なっている。つまり今回北大オケが演奏するこの曲は世界初演と言っても良いはずだ、良いはず、、、言わせて欲しい

⑤おたのしみ

トランペット頑張ります

秋定本番まであと12日!

今回の演奏会チケットは、チケットぴあ、Kitaraチケットセンター にてご購入いただけます!⬇️

・チケットぴあ(Pコード:270-128)

https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2436610&rlsCd=001&lotRlsCd=

・Kitaraチケットセンター(窓口/電話/web)

また、当日18:00より会場のKitara大ホールにて当日券も販売いたします!
ぜひお越しください😊

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