【Single】GOOD VIBRATION【032】
2024/12/11 Release
sxne-032
楽曲解説
打ち込みでの楽曲制作が慣れてくると、やはり音楽の好みの傾向も変わってきます。特にその数カ月前に発売された書籍「マッドチェスターの光芒: ニュー・オーダーからザ・ストーン・ローゼズへ MADCHESTER 1988-1992」の内容が素晴らしく、これらのミュージシャンをひたすら聴いていた経緯がありました。特にアシッドハウスへの傾倒は目を見張るものがあり、ハウスと名がつけばとりあえず手を伸ばすを繰り返しておりました。
説明を加えると、ハウスミュージックはいわゆる4つ打ち「ドンドンドンドン」でBPMは110-130くらい(これは時代や場所によって異なる)。聞き込むようになって気付いたけど、ロックという言葉もかなり広義ではあるけども、ハウスも同じくらい奥が深いと思った。ほかに、80年代後半90年代前半は猫も杓子もハウスミュージック全盛期で、意外にもチェッカーズやゴリゴリパンクバンドのSODOMや海外のポップアイコンMADONNAも取り入れるくらい幅広く浸透していたといえる。
アシッドハウスは、よくないオクスリをした際のトリップ現象を表したもの、と強引に説明を終わらせます。主にTB-303といわれる縦横無尽に暴れまわるベース(以外の使われ方もする)がそのサウンドの象徴といえるでしょう。この曲にも2種類のTB-303サウンドが鳴り続けています。
制作話
基本的に、ベースとなる楽器はあらかじめ決めておきました。TB-303(終始ビキビキいうてるベース)、KORG M-1(ピアノ)、TR-909(ドラム)、これらを用いた楽曲にしようと思ってました。
あとは、ボイスサンプルを多用して展開をつける。これは歌ものを作る脳とはまったく異なるものだと毎回感じます。タイトルにもなった「GOOD VIBRATION~♪」はFatboy SlimのNORMAN COOKが出してる 「All-Star Breakbeats Volume 1」の中にあるサンプル音源。これハウスミュージックではサンプリングされるでお馴染みのLoleatta Holloway「Love Sensation」だと思うんだけど、使ってよかったのかは疑問。そのCDに収録されてるということは、その想定だよね。問題あれば楽曲は取り下げます。
参考音源(元ネタ)
アルバムでもライブバージョンでもなく、
シングルバージョンが良いんです。
評価
正直、僕単独で制作するインスト曲の反応は芳しくないですが、ぜひその耳で確認してみてください。
クレジット
小出雄司:Music,Programming
Recording At Love And Melancholy Studio