響木アオ3rdアオバーサリー感想:何度でも響き合いたいと言い続けたい
2021年3月13日、バーチャルYouTuber響木アオの3周年記念ライブがYouTube上で行われた。今回はその感想を書くことにする。響木アオを詳しく知らない人向けになるべく理解しやすいようにポイントをしぼってまとめたのでぜひ最後まで目を通してほしい。
Who is Hibiki Ao?
響木アオ(Twitter @hibiki_ao)は株式会社ハローが運営するバーチャルYouTuberだ。『みんなと響き合いたい』が活動のコンセプト。2018年2月14日から動画投稿を開始している。
同年4月21日、Vtuber界隈で初であろうリアルワンマンライブを実施。TSUTAYA三軒茶屋店で300人以上を集客した。
その後全国ツアーを実施の他、エイベックスレーベルでメジャーデビューを果たす。
デビュー時には既に多くのVtuberが誕生していた中、後発ながらも驚異的なスピードでアイドルVtuberとしての実績を獲得していった響木アオ。オリジナルソングはアイドルとして王道的なものや奇抜なものまで多数存在する。トーク力も高く極めておすすめできるVtuberだ。そんな彼女の最新のライブ、それもオンラインで全編無料公開となれば見ない理由がない。
セトリ
1.ChuChuChu ダーリン
2.ユメスクリーム
3.Re:HaRMoNIZE
4.melt warp (Re:HaRMoNIZE Remix)
5.ひらりフワリ
6.響木大明神のテーマ
7.響木家 家訓
8.またね
全てオリジナル曲である。4th LIVEで発表されたRe:HaRMoNIZEとmelt warp (Re:HaRMoNIZE Remix)が再び聴けたのは感無量だ。「これ......無料で聴いて良いのか?」とすら考えてしまった。この2曲は告知通り3月14日の0時に配信開始となった。
配信サイトは以下のURLを参照してほしい。
Re:HaRMoNIZE
作詞:DJ FAIO 作曲:後藤尚
HiBiKi Labelとして出す曲ではこれとmelt warpが初めてとなる。
ジャンルとしてはエレクトロニクス 、Future Bassあたり。音楽ジャンルについては知見が乏しいので申し訳ないが誤りかもしれない。ただVtuberファンなら馴染みやすいメロディ構成になっているので試聴しれば理解していただけるはずだ。
この曲では初期からの世界観を踏襲しつつも、戻せない時と変化してゆく自身を歌っている。3rdアオバーサリーとあるように既に3年もの時が経過している。3年経てば細かい記憶がぼやけたり活動の中で問題に当たることもある。それでも『みんなと響き合いたい』を諦めず歌い続ける趣旨が歌詞に書かれている。儚く消えていってしまう者も少なくないこの界隈で「生きている」と懸命に伝えようとする響木アオには心を打たれる。ユメスクリームでも「私はイマ生きている」と台詞があり初期から主張は一貫している。たった数文字だがとても深く考えさせられる台詞だ。私もこの声に応えて続けていきたい。
Re:HaRMoNIZE、聴き込むとこの曲は響木アオの集大成となる曲と思えてくる。邪推の域を過ぎないが、もしかしたらHiBiKi Labelというこのプロジェクトが響木アオにとっての最後のプロジェクトになるのかもしれない。その構成はまず、本人の生きた証を残すこと。そしてその概念を次世代へ継承していくこと(響木アオ武道館がそれに相当するか)であろう。これは個人的な邪推であるし、本人は「これからも活動を続けていきたい」と言っているのでそれはないと否定できるし、これを見た者にも信じてほしくはない。ただ、いかなる人間やVtuber、宇宙ですらやがて終焉を迎えるのは確かだ。かの有名なガンジーも「明日死ぬかのように生きろ」と名言を残している。響木アオも日々を必死に生きている。だから私達も響木アオをただひたすら信じ続けようと思う。
melt warp (Re:HaRMoNIZE Remix)
エモかった(小学生並みの感想)。ただまともに感想を書くと長くなるのでこのあたりは省略する。詳しく知りたい人は響木アオを1年以上推してみよう。きっと意味が詳細に理解できるはずだ。
ライブステージ
当初こそ最先端であった響木アオだが、ここ1,2年技術面では大手の某社に一歩遅れをとっていた。ただ今回のライブは極めてに完成度が高く響木アオ自身も豪華ステージでライブを行うことは憧れであったためか満足そうであった。
お菓子をモチーフにしたステージは非常に完成度が高い。また、スーパーチャットによってハートなどのオブジェクトが降り注ぐシステムもオンラインライブに適した演出で良い。
また、クッキーの椅子には座れるようだ。その姿も可愛らしい。
ステージの完成度が高い分、4Kディスプレイが3万円未満で購入可能な現代においてはもはや低解像度といえる720pでの配信設定であったことはやや不満ではあった。ただしその分遅延もほぼ発生することなく完走できたため、次回のオンラインライブでは高画質と低遅延を両立させたものを期待したい。
トークパート
後半のトークパートでは響木アオファンがセレクトした動画を振り返った。今や伝説となった【【自己紹介】響木アオです♡】や【油を売る】【【響木警察18時】秋葉原の街を悪魔の鏡号で巡回パトロール【LIVE】】などなど。いや......初期の路線すごいな......。その後は多種多様な取り組みを経て今では立派なアイドルVtuberとなっている。初期の頃はライブで感動する日がくるとは思いもよらなかったものだ。人生何が起こるかわからない。
印象に残った話
本人が話したことを抜粋して書き起こす。
3年目ってVの世界ではベテランみたいだけれど3年目ってアオ(アイドル)としては下積みだとアオは思うの。アオはありがたいことに色んなメディアさんに出演させてもらったり最初からTSUTAYAさんでライブをさせてもらっていてあまり下積みというものを経験していないんですけれどこうゆう技術面とかは3年目にしてやっと叶えられてるなと思うのでこれからもどんどん時間を積み重ねていてもっと色んなものを作っていけたらなと。すごい(技術)発展が早い世界だからアオは取り残されがちですがアオはアオのペースで色んなことに挑戦していきたいからこれからもよろしくうさぎです。
確かに響木アオは企業系Vtuberで優遇されていたところもあったと推測できる。ただいきなりレベルの高い舞台を設定されたプレッシャーもあっただろうし、響木アオが登場した時点では四天王を始めとする多くのVtuberが存在していて、近年ではホロライブの成長が目覚ましい。本人の立場は決して楽で優位とは言えないであろう。今までも苦労してきたし、今後も苦労が続くことが予想される。ただここで終わらないのが響木アオだと私は信じている。目まぐるしく変化する業界でも自己の存在を力強くアピールしていってほしい。
グッズ
専用オンライングッズサイト【響木アオのぶっぱん】では3周年記念グッズが予約可能になっている。
両者とも受注生産で3月26日23:59までの締め切りとなっている。要チェックである。
まとめ
当日は他の音楽系Vtuberでも多くの動きがあったようだが、響木アオはそれらに勝るとも劣らない者であることを改めて強く思い知らされた。まだまだ全てが完璧なアイドルとは言わないが、応援しがいがあり、本人の生きている証を最後まで見届けたいと強く思ったライブだった。
とにかく、アオちゃんが可愛かったので未視聴の方はここからライブを見てほしい。以上。
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