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007 なんでも平成レトロ
「大人買いを誘発させるアイテム」
ヴィレヴァンは頑張っている。
よく考えれば生活には全く必要のない物だらけ…なはずだが、ついつい買ってしまうようにこちらに頑張って仕向けているんだ。
そんなヴィレヴァンで、最近気になる傾向がある。現代のアラサー女性が懐かしいと思う物の品揃えが多すぎではなかろうか?
おジャ魔女どれみ,カードキャプターさくら,とっとこハム太郎など、女児向けアニメの返り咲き作戦は今に始まったことではないが、アラサー女のひとりとして、
懐かしアイテムでの誘惑が今年はさらに増えたと感じている。
・初代ではなく最新でもないバージョンの「たまごっち」関連グッズ。
・女児向けアーケードゲームだった「ラブandベリー」の
当時でさえ存在しないラインナップの数々。
・エンジェルブルーなど、かつて「ブランド服」として特別視されていた
キャラクターのアイテム。
…など。挙げるとキリがない。
これらはヴィレヴァンに限らず、もう企業ぐるみで仕掛けている感が丸見えなのだけれど、買っている大人は多い。
それらの一番くじやガチャガチャなどもあるもんだから、コンプを目指すなんて考えたらブランドバッグを買うよりもお金と労力がかかる。
そんな大人たちの一部が行き着くのがフリマアプリだ。
「売る側として便利な言葉」
様々なものを気軽に売り買いできるフリマアプリ。
業者レベルの方々がガチャのコンプリートセットを売っていたり、一番くじの景品を堂々と高値で出品しているのを見ると少し私の心はざわつくが、買っている人もたくさんいるのでお互い様である。
わざわざ買いに歩かなくても簡単にゲットできる。そしてわざわざ買いに行く側には少し多めにもどってくる。
これだからヴィレヴァン実店舗が次々となくなってしまったのでは?とも取れる。
あの店は余計なモノを衝動買いしてなんぼ、だからだ。
そして私もPayPayフリマ…おっと「Yahoo!フリマ」で、実際のところ30回ほど出品をしたことがあるが、あれは楽しい。
自分には不要な品を、写真と文章でどこまで美しく魅せるかが勝負だから、物書きが好きな者にとっては純粋にキャッチコピーの勉強になる。それでいてリアルに人に渡るからたまらない。
自分がそれを手放すのが惜しくなるのを上回り、それをまた買いたくなってしまうほどの売り文句を書けたとき、私はいったい何をしているのか?と思ったりもする。
そんなふうにフリマアプリの中で文章を考えたり商品を見ていて気づいたのは、
『「平成レトロ」って、良くも悪くも便利な言葉になっているなぁ…』
という事実だった。
「当時もの?復刻グッズ?それとも」
フリマアプリで仮に「平成レトロ」と検索すると、以下のようなものが引っかかる。
1 平成のころに生産されたいわゆる「当時もの」と呼ばれるもの
2 令和から見た懐かしの復刻アイテムとして再生産されたもの
3 昭和レトロなもの
もちろん(本来なら)個人の出品物なので「そのタグ付けは間違っとる!」なんて言わないし、単なるイマドキの言葉として取り入れているだけの人もいるだろう。
「レトロ」という言葉から連想するものは、幅広いがなんとなくのイメージは通じやすい。しかし「平成レトロ」となると、どうやらひとりひとりのイメージがちょっとずつ違うらしい。
平成レトロの提唱者、山下メロ院長もさぞ大変だろうなと思った。
![](https://assets.st-note.com/img/1733237091-2bTcyd6SL7ampYJH0niUxlFQ.png?width=1200)
私としては『令和から見た懐かしの復刻アイテムとして再生産されたもの』よりも、『いわゆる「当時もの」と呼ばれるもの』のほうを自分のフリマに出したいと切に思う。
フリマをのぞく時、フリマもまたこちらをのぞいているのだから。