中国語検定1級合格しました。その5
二次試験について
ミステリアスですよね。準1級の、あのやさしさは何だったのかと思うくらい、急に厳しいですよ。私なんか二次試験3回受けましたから。二次に2回続けて落ちて、また一次から受けなおして、それも落ちて、翌年にまた一次から受けてやっと受かりましたから。これ、わりと最近のことなので、3回ともZOOM面接でした。今後もそうだと思う。私は自宅のデスクトップパソコンと、webカメラ、マイク付きイヤホンを使いました。
実際の試験
一次に合格すると、二次試験の受験票が封書で送られてきます。中にはZOOMに必要な番号などと、試験の流れが書いてあります。最初に簡単な自己紹介(採点対象外)→中国語を聞いて日本語に訳す→日本語を聞いて中国語に訳す、と書いてあります。
この最初の「簡単な自己紹介」、私は一度もやったことないよ。一生懸命準備したのに、いきなり「それじゃ、はじめましょう、では、中国語を読みますので日本語に訳してくださいね」と始まって、面食らうかもしれません。でも、今後はあるかもしれないので、準備しておいてもいいですが。自己紹介は、すっ飛ばされることがある、とだけ申し上げておきます。
3回とも同じ試験官でした。日本人男性の先生と、中国人女性の先生です。
ZOOMがつながったら、男性の先生が日本語で、音が聞こえているか、画面が見えているかなどを確認します。
ここで、音がはっきり聞こえるように、自分のイヤホンのボリュームをあげてください!音が小さいと、聞こえていても意味が取れないんです。緊張もあるし。ここで遠慮したら何年間の努力がパーです。必死でしがみついてください。
さて、問題が始まってからも、最後まで気を抜かずに必死でしがみつき続けてください。あきらめたら、そこで試合終了ですよ。
まずは2~3分間くらいの中国語が、女性の先生によって読まれます。内容は、交通渋滞や若者の流行などの時事問題です。1級のリスニング試験第一問くらいのレベルです。スピードもそのくらいです。
この時、このNOTEの「その2」でも書きましたが、たて半分に折ったA4の白紙に、縦方向に、単語や記号を下へ下へとメモしていきましょう。
そのあと、区切って読まれますので、それを日本語に訳します。そしてその一区切りが、めっっっちゃ長いです。長いなーと思ってたら「はい、どうぞ」と言われて、訳します。一区切り、30秒くらい?測っていないのでわかりませんが、とにかくめっっっちゃ長く感じました。
区切り読みのときに、最初に取ったメモの横に、情報を書き足していきます。このために、最初のメモは縦方向に簡単に書いたのです。情報を書き足したメモを見ながら、日本語に訳します。日本語が妙でも、直訳のほうがいいです。テストですから。一区切りが終わったら、メモに横棒を入れます。ここまで訳しましたよという意味です。次の区切りと混ざらないようにします。
何回か区切りながら、全文を訳します。2分半の全文を、30秒5回くらいに区切ったかなあ。体感なので不確実です。
次は日本語→中国語です。男性の先生が、きれいな標準語の日本語で、やはり2~3分間の課題文を読みます。こちらもニュースや社会問題などの時事問題です。大人の日本人なら、この日本語が聞き取れないということはないと思います。
こちらも、最初に全文を読み、そのあと30秒ずつくらいに区切って、最後まで訳します。メモは中日訳と同様、全文は縦方向に、区切りは情報を補充するようにメモを取るといいです。
練習すれば、日本語を中国語に訳す方が簡単に思えますよ。メモ取りがんばって。難しい中国語を使う必要はないです。練習が大事です。緊張しているから、練習通りか、それ以下しかできません。
試験官のお二人は親切な印象です。3回とも。うまく訳せないと、「うーんと、もう一回読みますね~」と言われちゃいます。とってもショック。頭真っ白になります。最後に受けた1回だけ、一度も「もう一回」と言われなかったんですよ。それで、受かったのかなあと思いました。
二次試験対策
試験は上記の通りですので、普段から練習しましょう。特に、一次試験でマークシートの所がほぼ満点だったら、受かっている可能性が高いので、二次対策を本格的に始めましょう。一次試験の合格発表のあとでは遅いです。
メモの取り方、わかっていただけましたでしょうか。全文を聞きながら縦方向に粗くメモ→区切り30秒間くらいずつ聞いてそれを補充です。
動画ニュースは日本語中国語を問わず、毎日たくさんネット上にあがりますし、動画の下に原稿が書いてあるときもあります。(なくてもがんばれ)2~3分間程度の動画に出会ったらチャンス!です。おもむろにA4の紙を縦に折りましょう。
そうやって音声翻訳している時も、また録音して、自分の声を聞いてください。翻訳が正しいかどうかは、一次試験に合格したあなたなら、自分でわかるはずです。緊張していてもはっきり発声できるように練習しておきましょう。中国語、日本語両方とも。
試験は時事が出題されますが、日本の文学作品を中国語に訳してみたいなら、「青空朗読」というサイトがあります。日本ですでに著作権が切れている、すこし昔の文学作品を、とても上手に朗読してくれています。2~3分間の長さのものを選んで、全文と区切り、メモ取り、翻訳とやってみてください。微妙なニュアンスの日本語を中国語に訳せたときは、達成感があります。
あと、これは個人の感想ですが、マイク付きイヤホンは100円ショップの物が聞こえやすいです。これで音楽を聴くとガサガサしてよく聴こえないんですが、人間の声は逆にクリアに聞こえます。マイクの位置も高い所にあるので、手で口元に持って行かなくても、声が入りやすいです。
webカメラは2000円くらいだったかな。あまりこだわらずに買いました。
ZOOM面接になって、東京まで行かなくていいので、地方に住む私はとてもラッキーだと思いました。
2025年1月記す