中国語検定1級合格しました。その6
やってはいけないこと
個人の感想ですので、そのへんご了承ください。
AI自動音声の朗読で勉強してはいけない
wordに自動読み上げ機能があるんですが、これはどうにも良くないです。日本語は母国語なのでまだいいのですが、中国語はスラスラと読めているように聞こえても、聞いているうちに脳の一部分が破壊されるような気がします。物騒なことを言いますが。やはり、人間が読んでいる動画や音声を使うべきです。たくさんありますので。
私は毎日勉強の初めに「绕口令」(早口言葉)をやるんですが、それもAI音声でやってる動画は、なぜか頭に入りません。人間がやるからこそ、すごい、自分もできるようになりたい、と思うのでしょうね。
文を最後まで聞いて頭の中で巻き戻してはいけない
中国語を聞くときは、前から順番に、直接理解するようにします。日本語は最後まで聞かないと、「します」なのか「しません」なのかわかりません。なので、日本語が母語の人は、いったん途切れるところまで聞いてから、頭の中で今聞いた話を巻き戻して再生して意味を取っています。それが習慣になっています。中国語を聞くときは、この習慣をやめてください。聞こえた順に、意味を取ってみてください。リスニングがかなり上達します。
具体的な練習方法は、なにか中国語の音声を流し、最初の3秒くらいで止めます。文章の途中でいいです。そこまでの意味を取ります。それから、続きをまた3秒とか5秒とか聞いて意味を取ります。その繰り返しです。わからなかったら進まないでください。音と前後の文脈からピンインや漢字を推測し、辞書やネットで意味を調べます。一音節のために延々悩むこともあります。でも、こうやって自分で調べた単語はいつまでも覚えているものです。
この練習を続けると、意味の分からない単語が流れてきたら、そこだけクリアに「ピンイン」に聞こえます。ほかは簡体中文なのに。これができるようになると、知らない単語が出てきても、他の部分を冷静に聞き取り、補うことができます。
既存の問題集や単語集は使えない
もし「1級この1冊で完璧」みたいな本があればいいのにな、と思っていたら、その考えは捨ててください。あるいは、人が作った単語帳を、貸してほしいだの写させてほしいだの、そんなのもやめてください。自分でネット上で探したら、無料でたくさん出てきます。簡体字で、中国人が勉強する中国語(普通話)について検索してください。1年で終わらないくらい、山盛りヒットします。単語帳はエクセルで自作してください。
そして、これは別に強調するわけではないけど、中国人と会話の練習をする必要はありません。中国に留学する必要もありません。もちろんしてもいいですよ。でも、中国語検定1級合格という目標に対してであれば、PCに向かって一人でしゃべるだけでできます。このレベルになって、中国語で会話ができないとなると、その人はたぶん日本語でも会話が苦手なのでは?会話が苦手でもいいんです。中国語検定1級、合格できますよ。
2025年1月記す