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徒然るるる @渋谷〜麻布十番

みんながしているという、日記でもしてみるか。

1月17日(土) 小寒 雉始雊

本日はひさびさに単発バイトがあるので、10時ごろにのそのそ起きあがる。

昨日の昼食の残りの卵丼の具をおかずにして食べる。
ありがたい発明ではあるが、やはりパックのご飯はにおいも食感も人工的であんまり好きじゃない。おんなじ理由でサプリメントもあんまり好きじゃない。

ちょっと早めにお家を出て渋谷までガタンゴトン。
マユリカのラヂヲ「うなげろりん」の最新回を聴く。結婚できるのか不安がる中谷さん。わたしも生涯ひとりぼっちな気がする。

さて、渋谷から麻布十番まで約一時間歩きますよ。
交通費の節約という名目のおさんぽ。300円程度なら電車乗りなさいよと思われるかもしれないけど、知らない街をお得に歩けている感じがして好きだ。 

オーディオブックで嶽本野ばらの『下妻物語』を聴く。大好きな映画の原作。予想通り癖が強め。でもやっぱり本は文字で読みたいかも。耳がすべる。

今日は風が強いのでかなり寒い。東京らしい寒さねえ。
青山はやたらに眼鏡屋さんが多くて、これなら目がいくつあっても大丈夫だね、目目連よかったね、などと思う。

美味しそうなお店もたくさんあるね。
ほかにも、入ったらやばそうな所や、

ここまで立入禁止されると、逆に入りたくなるよ

派手な公園やら、

アヴァンギャルドな子どもに育ちそう

あやしげな会やら

こんばんはインモラル

を見つける。

単発バイトはもう一生会わない人との数時間の連続。一期一会だなと思う。ありがたいことにそのまま会社のバイトになりませんかと誘われることもあるけど、もう二度と会わない人と仕事するって不思議な感覚だ。

晩に用事があるので時間を潰そう。前から気になっていたお店にお邪魔する。
たいへん繁盛していて、店内は満席。外の席ならすぐ案内できるとのことで、寒空の下の鯛焼きも乙かなと思い着席。店員さんが小型ストーブをこちらに向けてくれる、ほんのりぽわぽわ。

焼きそばと、鯛焼きと煎茶のセットを注文。小腹を満たす量ではなくなってしまったな。

早速煎茶が。お湯差し付きなのが嬉しい。 

さくら咲いてる

1人でゆったり沈むのはひさびさ。もはやこの茶に浸かりたい…とか思っていたら、焼きそばがきた。

ありがとう紅生姜

もはやこの焼きそばに絡まりたい。外で食べているからお祭り気分まで味わえてかなりお得な気がしてきた。みなさん外で食べましょうや、寒いけど湯気がうまいのよ。

食後にたい焼きが泳いできた。

もちろん、ヒレから食べます

もちもちあつあつさくさくで和む。
生まれ変わって、たい焼きになれるとしたら、餡ではなくて皮を担当したい。皮が好きでたべているので、しっぽには餡子入ってなくていいのよね。

たい焼きを食べながらちょっと泣いた。

自分の気持ちをすぐ声にできない。黙り込んでしまうことが多く、注意されることも多い。
自分の中の渦巻く感情に適した温度をもつ言葉はすぐには探し出せないし、少しの間くらいその感情を自分だけのものにしていたい。

まあそんなだから恋愛も不得意で。誰かが愛を花びらに喩えたけど、私は花びらがいかなるものか知りたくて、ぐちゃぐちゃになるまでつぶしてしまう。

「感情すぐに出せる人ならば、創作をやっていないだろう」というような言葉をかけてもらった。いびつさを、いびつなまま肯定してくれた。

煎茶呑みきり後にす。
お会計のおばちゃんが寒くなかったですか、ごめんなさいねと気遣ってくれる。いえいえ、むしろ良い体験をさせてもらいましたよと。ほかにも、極寒の中でかき氷を注文して震えていた織田信成さんの話など聞かせてくれた。今度はあったかい席でどうぞ〜と言ってもらえたのでまた行きます。

まだ時間を持て余しているので、麻布の図書館でこれを書いている。

この後、地下鉄に乗らなければいけない。
地下鉄は苦手だ。撫でてくる熱風と、人と、暗さと、においと。抜け出し方がわからない怖さを思い出さないように、ずっと遠くにいってしまうように願いながら乗る。

何に願っているのだろうねえ。
とかく私は生きづらい。
それについては、またの機会に。

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