月影の鎖 神楽坂響編 感想
やりました、月影の鎖。
実は望月編の感想を書いた直後にこれを書き出しています。
もう少しだけ説明させてもらうと、睡眠導入剤を飲んだのですが、全然眠れないので、書いてます。誰か私を助けてください。
神楽坂編と、望月編のネタバレにも注意。どうぞ、よしなに。
最初に感想を書いたのは望月編なんですが、実は初プレイは神楽坂だったりします。見た目が一番好みだったので自分の心に正直にいかせてもらいました。
ただ、やったあとに知ったんですけど、公式の推奨攻略順とは綺麗に逆行してて駄目でした。この人、一番最後じゃん。どうりで全部わかっちゃうと思いました。正直笑った。
時に、私が世界一好きな二次元キャラは文豪ストレイドッグスという漫画に出てくる福沢諭吉という人なんですけど、見事に神楽坂と同系統の外見をしているので、いちど検索してみてほしいです。いや、パクリだとか言いたい訳ではなく。本当に同系統(着物、銀髪、長髪、中年)なので。
そういう訳で、スチルに対する喜びはひとしおでした。本当にかっこいいなあ。
特に最後の火事で死にかけてるスチルとか大好きです。こういうカリスマっぽい着物男性が苦しんでいると私は色気を感じます。
実は「月のどんなところが好きなんだ?」という護の質問で、「包み込んでくれるところ」みたいな、恐らく猪口に当たる「余裕のある歳上の男が好きなんだな」って言われるやつを神楽坂のことだと思って選んでいました。
なのでプレイして結構びっくりしましたね。印象ががらっと変わりました。というか、私が勘違いしてただけなんですけど。
神楽坂、言われてみると確かに「余裕のある歳上」では全然ないんですよね。やってる最中も(なんか思ってたんと違うな……?)とは正直思ってて、プレイ後半に差し掛かるにちれてこの違和感は確信に変わり、エンド回収に当たって護の選択肢での間違いを知り、それをはっきりと言語化できるようになりました。神楽坂はどちらかというとタチの悪い歳上男なんですね……。
遊女に言い寄られたときの「普段なら遊んでやったのだが」みたいな一文でうおおお!?となった記憶があります。あ、遊ぶんだ 女と……(※当たり前体操)
思えば、めぐみに簪をくれたときもよく髪を触るのも、神楽坂は女慣れしててめぐみが照れてるのにも気が付いてて完全に転がされてましたよね。だからある意味は「余裕のある歳上」ではありますけど「守ってくれる優しい歳上」って感じではないというか……まあ、本当に本気になるまで手は出されませんでしたけども……。
護が「あいつが嘘つきだとしても信じるか?」って忠告してくれたときも、いやいやそんなぁ、大げさな、そうは言っても良い人なんでしょ?とぶっちゃけ舐めていましたが、結構ガチめに悪どいことをするし、その手腕に違わず相応に経歴も凄惨な人でした。そもそも偽名っていうのが思ってたよりレベル高い。好きな人の本名も知らなかったってめぐみのショックやばそう。
なので、前述したとおりの先入観を持っていた私は結構「思ってたんと違うな!?!?」ってなっちゃいました。
いやそれでも神楽坂が街を救いたがってるのは本気だとわかっていましたし、けれどもその為に人を駒みたいに扱えてしまうのは想像以上でした。すごい人だ。
文ストでいうと福沢さんどころかやってることは太宰です。文ストの太宰もまさにこういう感じ。信念は善だけど、手段の段階で「悪」を選び取れる合理性が備わっている。
火事のときに猫を抑えて女の子逃がそうとしたのなんか顕著に神楽坂らしさが出てますよね。悪意は無しに、冷徹になれてしまう。むしろ人を救おうと思うからこそそういう決断ができる。すごい人だ……。
でも火事のシーン見て子ども助けてるからっていうのあったと思うんですけど(単純でごめんなさい)、神楽坂が本当に人を想ってる人なのがよくわかって、ああ……。そこは「思ってたのと違う」ではなかったなーって思えました。
しかしこの人ほんとになかなかデレないですよね。なんかずっと街の話をしている。恋愛っぽい要素選ぶと好感度上がらないし。と思っていたらエンドでしっかり子どもできてて顎が外れてどっか行きました。ていうか時期的にめぐみの告白受けたときの……。ですよね?すみません、手は「思ったより」早いですね。
いやまあそのあとの流れ考えると冗談抜きで花街の火事後はそういうことすら満足に出来ない身体になっててもおかしくないですし、そりゃこの時しかないでしょうけども。でも冷静に考えたらこのときどんな覚悟をしていたにせよ籍入れること躊躇うんだったら避妊するべきですね。いやまあ別にいいんですけども。
エンドがグッドエンドでもかなり薄暗いので、正直この人を最後にしなくてよかったなとは思いました。他二人(榛名、猪口)がどうかはわからないけど、明るいエンドで最後に死んじゃうのはたぶん神楽坂くらいです。いやまあ本当に、年齢差が尋常ではないのでそう言う事情もなきにしもあらずかなとは感じますが。神楽坂が歳上すぎるというかめぐみが若すぎるんだ。
あと好感度足りない時の振り方が容赦なくて良いなとは思います。歳上男の厳しさが歳下に向けられる瞬間だけを見て生きていきたい。
全エンドを回収するにあたり選択肢のどれが愛情で、どれが依存対応なのかもあらかた見たんですけども、恋心を抑えて街のため奔走する神楽坂を根気強く待つ選択肢が「愛情」なのが、ああ〜〜……って納得しました。こういう人なんだな……。
みたらしの餡に注文つけたり簪は「こっちのほうが」似合うとか言ってきたり、この人じゃないと許されない強引さも垣間見れて面白かったです。
すみません、もう眠いのでこのくらいかな。ありがとうございました。文章、Twitterみたいに文字制限ないと無限に打ててしまう。ありがとうございました。
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