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努力を惜しまない人の「あと一歩。」【日向坂46・宮地すみれ】


「あと一歩。」その言葉が気になった。


■1.努力の人、宮地すみれ

日向坂46の宮地すみれさんは努力家だ。歌やダンスに妥協はないし、いつも高いクオリティのパフォーマンスを見せてくれる。仕事だからそれが当たり前、と言われてしまえばそれまでかもしれないが、どんなに忙しい時でもフルスペックの宮地すみれを見せてくれる。だから惹かれるし、いつでも推したくなってしまう。

細かいすみれちゃんの努力は以下の記事で書いているが、ファンへのサービスも忘れない。これまたアイドルなんだから当たり前だろうと言われたらそれまでだが、いつでもすみれちゃんは可愛いし、いつでも可愛い自撮りを送ってくれる。

自分たちの醜い姿を鏡で見れば簡単にわかることだが、24時間365日可愛いなんてことは、普通ではありえないのだ。


■2.「あと一歩。」の悔しさ

どう考えても今日向坂46の4期生は忙しい。先月には宮崎県内で行われた日向坂46の公演『ひなたフェス』の舞台に立ち、その1週間前には3日間にわたって行われた4期生による単独武道館公演『4期生ライブ』の舞台にも立った。

10月に入ると日本テレビ系列で放送されている4期生の番組『日向坂ミュージックパレード』のライブイベントが行われ、10月23日・24日には多くの4期生が参加するアンダーライブ『12th Single ひなた坂46 LIVE』が行われた。

すみれちゃんはこのアンダーライブに座長という立場で取り組み、全体をまとめ、牽引する役割を担った。激務としか言いようのないスケジュールの中でも真摯にライブに取り組み、自分がセンターを務める楽曲『君を覚えてない』には強い熱が込められていた。


筆者はこのアンダーライブに両日参加したが、座長・宮地すみれから出たコメントに色んな思いが込み上げた。

ライブの中で彼女が率直に口にしたのは「悔しさ」だ。すみれちゃん推しでテレビを見ていたら、すみれちゃんが11thシングル『君はハニーデュー』の活動にどれだけ力を入れていたかがわかる。

死ぬほど練習したであろうクオリティで披露されるパフォーマンス、まだまだ新人の立場ながら、先輩たちにも負けず劣らずの表情の機微。どれを取ってもちゃんと自分のパフォーマンスを客観的に見直し、調整してきた人のそれだ。そんな努力が何度も何度も垣間見えたからこそ、筆者も12thシングルで選抜入りが叶わなかったことは、率直に悔しさがあった。


トークアプリ(#sumiretalk)では若干口にしていた気がしたが、すみれちゃんはあまり表立って「悔しさ」を言葉にしてこなかった。いつも通り、自分が思い描く完璧なアイドル像に沿って行動し、悔しさや大変さのようなものをファンに見せてこなかった。とても図々しいことだと思うが、そうしたプロ意識に我々は安心してしまい、何度も足繁くミートアンドグリートに通ってしまうのである。


アンダーライブの2日目、彼女は「たくさん努力を重ねてきても、いつもあと一歩のところで、ダメで。」そう口にした。それを言う前の表情は何かを噛み締めているかのようで、少しだけ、ほんの少しだけ彼女の理想のアイドル像が崩れた瞬間を感じた。

完璧を描いてきた人から出る本音は重い。わかっていたことだが、何かこちらにも突きつけられるようなものを感じた。


すみれちゃんには、少し特殊なバックボーンがある。同期の4期生・山下葉留花も似た経歴を持つが、すみれちゃんは坂道グループのオーディションに参加し、最終審査で落選した経験がある。「あと一歩のところで」を経験し、そして日向坂46に加入した。

8月にYoutubeで配信された番組『日向坂46時間TV』では、個人の企画としてバトントワリングを披露した。密着のカメラがいる中で脇目も振らず練習に没頭し、普段は決して見せない汗水を垂らす姿を見せながら、がむしゃらに努力していた。そして本番、生配信特有の緊張感がある中で、彼女は一度だけバトンを落としてしまった。そんな中でもプロ根性でやり切り、大技を成し遂げた胆力は凄まじいものだが、本人の中には悔しさが残った。本番後の姿はいつも通りの宮地すみれだけれども、どこか浮かない表情が伺え、後にブログでもこのことに言及していた。「あと一歩で」成功だったのだ。

そんなすみれちゃんの想いを知ってか、練習を重ねる姿を近くで見続けていた同期の清水理央は涙していた。努力も悔しさもわかるからこそ、彼女が泣いたんだと思う。すみれちゃんは決して人前では泣かない。理央ちゃんの涙が、色んなものを物語っているように感じた。


■3.それでもブレない宮地すみれ

ここからは筆者の勝手な想いになってしまうが、それでもすみれちゃんは完璧を目指し続ける人だと思う。これまた勝手な押し付けのようになってしまうが、すみれちゃんは決して折れない。先ほど上げたように、選抜落ちが確定してからもすみれちゃんを含む4期生は多数の公演をこなしてきたが、忖度抜きにすみれちゃんはいつも輝いていた。

ファンの中でも話題になりつつあるあの彼女特有の腰つき、手足の長さを活かしたダイナミックな表現、そんでもっていつでもどこでもアイドル魂が砕けないので、どんなに辛くても表情は完璧。自分が抜かれていないところでもしっかりと表情を作り、ファンへのレスも欠かさない。そんなパーフェクトなあり方を、この12thの期間でも変わらずしっかりと見せてくれていた。

ある公演でたまたま良い席を引けてすみれちゃんを近くで見ることができたが、身長や手足の長さもあってやっぱり目立つ。ナチュラルでやっている部分も大いにあるかと思うが、それを自分の強みとして確立し、自信を持って取り組んでいれば絶対に誰かの目に留まる。

前述のアンダーライブで特に感じたことだが、宮地すみれ推しが本当に多い。そら座長なんだからそうでしょ、というのはもちろんだが、昔、たとえば昨年10月の新参者公演の頃はここまでの印象は無かった。でも、4期生ライブやひなパレライブ、アンダーライブを経ていく中で、確実に「赤とバイオレット」の色が増えていっているのを感じる。

すみれちゃんの色は確実にファンの中に伝わり、多くの人が注目するようになっていっている。


先ほどからすみれちゃんの武器はパフォーマンス、のように言っている部分があるが、彼女の最大の強みはやっぱり『ミートアンドグリート』だ。完璧なアイドル像が出来上がっているので、頼んでもいないのに勝手に釣ってくるし、自分からよく喋ってくれる。なんとなく「アイドルと喋っている」「非日常的な時間が流れている」ということを感じさせてくれるので、まさに非日常を求めているアイドルファンからすると、楽しくて仕方ないのだ。

ちょっと冷静になってみると「すげープロ」と思うこともあるが、それもすみれちゃんの良さ。パフォーマンスでの注目がミートアンドグリートに行くきっかけに繋がり、そこでガッチリとファンの心を掴んでくれる。宮地すみれ推しとしてはそんな循環が生まれてくれたら、自然ともっとすみれちゃんの人気は高まるんじゃないかと考えている。

とはいえ、同期にはライバルが多い。新人の頃からガンガン前に出て、そつなく受け答えができたり無茶振りにも応えられたりするスーパー優秀な平尾帆夏さんがいたり、歌唱力で同期に右に出るものがいない藤嶌果歩さんがいたり、日向坂46の次期スーパーエースの正源司陽子さんがいたり。だから一朝一夕、一筋縄ではいかないかもしれないけど、努力の人が積み上げてきた成果はきっと実を結び、すみれちゃんの「あと一歩」を支えてくれるはずだ。


ということで、今回の記事はここまでです。

なんだか熱がこもってしまったので大分主観が入っています。解釈違いの方がいればあしからず、ということで。


いつもめっちゃ頑張っているすみれちゃん、これからもライブツアーのリハだったり、いつ出るのかわからないけど13thシングルのあれこれだったり、10月25日から公開の映画『ゼンブオブトーキョー』の宣伝だったり、『レジェわん』の2nd seasonだったりで忙しいかと思いますが、くれぐれもお体に気をつけて、元気に活動してもらえれば、何より嬉しい限りです。


努力はきっと実を結ぶ。だって大半の人が、その努力、惜しんじゃうんですもん。



fin.


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