DELL Inspiron 3470を限界まで改造したかった記録
※本来はInspiron 3470が届きしだい改造編も書く予定でしたが、諸事情でブツを手に入れることが叶いませんでした。したがって記事の内容はせっかくいっぱい調べた情報がもったいないし適当にまとめとこっと、くらいの気持ちであることをあらかじめご了承ください。
スリムPC、改造してェ〜。
スリムPCって、あるじゃないですか。あの本体薄くて省スペースだけど、代わりにロープロなんとかじゃないとグラボが入んないやつ。
今のメインPCが買ってもう5年以上経つのでそろそろ新しいPCにしたいな〜などと思っていたところ、知人から今使っている古いスリムPCを今後も使い続けようか迷っていると相談を受けた。
折角の機会なので、相談に乗りつつ上手いこと言いくるめてぶんどってゲーミングPCにでも改造したろと思い至ったのだった。
今回改造するPCのスペック
今回見ていくPCはDELL Inspiron 3470。知人曰く、中古ショップで買い2年メインPCとして使っていたのだそう。スペックは以下の通り。
CPU:第8世代 Core i5-8400
メモリ:DDR4-2400 16GB(8GBx2)
グラフィックボード:なし
ストレージ:M.2 SSD 512GB + 3.5インチHDD 2TB
光学ドライブ:スリム型スーパーマルチDVDドライブ
当PCのより詳細な構成を知りたい方は、最後に参考サイトを掲載するのでそちらへどうぞ。
……で、先に結論を書いてしまうが、このモデルはスペース的に積めるパーツが限定されてしまう(そりゃそうだ)。特にグラフィックボードはかなり限定されてしまいそう。
OS:Windows 11にはアップデート可能
マイクロソフト公式サイトによると、Core i5-8400はWindows 11でサポートされているとのこと。つまり、OSを更新して引き続き使い続けることが可能ということだ。これを得意げにベラベラ語りさえしなければ簡単に譲ってもらえたのに……。
CPU:第9世代に交換できそう
CPUを同規格の新しい世代に積み替えれば性能アップが望める。調べると、どうもCore i5-8400を含めた第8世代は第9世代と互換性があるようだ。
と言うことで、せっかくならi7、いやXeonに交換してやりたい。Xeonは9、10万するけど少しでも性能アップしたいし、などと言ってたら第6~11世代のXeonがWindows 11の対象外になってしまった。なんでやゲイツ~。
メモリ:32GBまで増設可能
対応メモリはDDR4の2400と2666が使えて、最大32GBまで増設可能。
今刺さっているメモリが8GB2枚らしいので、これをまるっと交換すればメモリ不足の心配はなさそう。
世の中には16GB×4枚=64GB構成でもまだメモリが足りないと訴える人もいるのだから恐ろしいが、自分はせいぜいゲームが遊べればよいのでメモリの問題は起きないだろう。
グラボ:1スロットサイズが限界
さて、問題のグラボである。
当機にはグラボが積まれていない。なので当初は適当なロープロファイルのグラボを積んでゲーミングPCにしてしまおうと考えていた。
しかし、調べてみると当初の目論見は上手く行かないことが分かってきた。電源のサイズが大きいためグラボに干渉してしまうのだ。そこに加えてなぜかPCI Express x16がx1の下に配置されており(普通逆では?)、せいぜい入っても1スロットサイズのGT 1030とかGTX 750 Tiあたりが精いっぱいということで断念せざるを得なくした。できればGTX 1650を入れたかったがいかんせんスペースが無いのはどうしようも……
……待てよ。
あらためて考えると、電源が大きすぎるのがいけないのだ。互換性がありかつもっと薄いタイプに変更すれば2スロットの1650でも入りそうではないか!と薄い電源を探したりもしたのだが、Inspironの構造をよく見ると問題があった。
PCI Express x1が上にある件のせいで、仮にグラボと電源との干渉を解消できたとしても今度はグラボの出力端子がケースに干渉してPCの蓋が閉まらない!どうしても載せたいなら最悪ケースを加工する必要がある。
こちらは実際にPCケースを加工した例。いや限界まで改造するとは言いましたが……うん、GTX 750 Ti買います!
ストレージ:あまり拡張性なし
メインのNVMe SSDはより大容量の製品と交換するのはそう難しくないと思われる。サブストレージのHDDも取り外しは簡単そう。
これ以上ストレージを追加することも無いとは思うが、仮に追加したくなった時はグラボと同じくスペースの問題で悩みそう。2.5インチサイズなら光学ドライブを取り外してそこに配置することはできるかも?
ま、最近はUSB 3.0がSATAと比較しても遜色ない転送速度を実現しているようだし、外付けやNASという選択肢もある。ストレージに限ってはPC内に収めようとせずとも良いだろう。
電源:専用電源が必要
Inspiron 3470の電源はどうも特殊でATX電源ではない。Dellの独自規格らしい。グラボを搭載するにあたって互換性のあるもっと小さな電源を調べようかとも思ったが、搭載できるグラボはせいぜいGTX 750 Tiと分かったこと、またグラボを積んでも電源容量ギリギリに収まることが分かったので、電源の交換は保留。
所感
と言うことで、考えられる限界まで改造する案を出し終えたが、序盤でもちらほらと書いている通り持ち主から「やはり今後も使い続けたい」旨を伝えられたため、せっかくの改造案も全て妄想になってしまった。とは言っても既に書いた通りInspironは総じて拡張性に乏しい。仮に自分が譲り受けたとしても後々不満を覚えたかもしれない、そう考えて納得することにした。
ではなぜそんなパソコンを欲しがったのかと言えば、これはひとえにメインPCがWindows 11非対応だったことに尽きる。CPUがぎりぎり1世代前のKaby Lakeだったので足切りされたのでした。悔しい。
もう諦めてさっさと新しいパソコンを買おうかなあ、などと言いつつこの記事を書いている間にニコイチ(死語)パソコンができちゃったので、これは次の機会で記事にでもしたいと思います。
参考サイト
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