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切れた乾電池はLED製品で再度使える
※記事の内容は執筆者自身が実際に試し問題無いと判断した内容のみ記載していますが、万が一の故障、事故、怪我、その他あらゆる損害の責任は負いかねます。ご自身や周囲の安全を十分に確認したうえで行ってください。
たとえば、血圧計を使ってると毎月乾電池を何本も消費してしまう。
この切れた乾電池を何かに使えないか。そう考える方は多いでしょう。
リモコンや時計、血圧計などで日常的に消費する乾電池。一見切れてしまったように見えて、実は再利用できることがあります。
切れた乾電池はLED製品で使えることがあります。
懐中電灯・センサーライトがおすすめです。
切れたはずの乾電池が使える理由
切れたばかりの乾電池は一見すると残量を使い果たしたように見えますが、実際は電化製品に必要な電圧を下回ったにすぎません。この状態の乾電池には、わずかですがまだ電気を生み出す力が残っています。
そのため、LEDのような消費電力が小さい製品に入れてみると意外と使えることが多いのです。
また、乾電池を2本以上使う製品では、中の電池のうち1本が完全に切れると通電しなくなるため一見全ての乾電池が切れたように見えますが、この場合もまた残量に余力を残していることがしばしばあります。
こんな製品で使えます。
懐中電灯
近年の懐中電灯はほとんどLEDを搭載しており、明るく消費電力も少ないため長く使えます。
3~4本乾電池を使う製品がおすすめです。1本1本の残量が小さくても互いに補い合って十分な光量を生んでくれます。
また、豆電球で光るタイプの懐中電灯をお持ちの場合、LED豆電球に交換することをおすすめします。私はLED豆電球を取り扱う電気店が付近になかったため、アマゾンで海外のLED電球を購入しました。
参考に購入した品を記載します。電池を2本以上使う電灯におすすめです。
Amazon | Ruiandsion 4個0.5W E10 LED電球LED懐中電灯アップグレード電球、3000Kウォームホワイト (ウォームホワイト, 3-18V) | Ruiandsion | LED電球
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※夜の外出で使う場合は乾電池の残量に注意しましょう。使用中に暗くなってしまったり、最悪明かりが消えてしまうおそれがあるからです。
センサーライト
玄関先や廊下に置いておくと、日が暮れてからの帰宅時や夜間トイレに行く時に便利です。自動的に消灯するため消費電力も小さいです。
こちらのセンサーライトを使っています。切れかけの乾電池でも問題なく点灯します。
Amazon.co.jp: オーム電機(Ohm Electric) ナイトライト OSC-10T : ホーム&キッチン
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ナイトライト
赤ちゃんの授乳や寝る前の落ち着いた環境作りなど、夜間最低限の明かりが欲しい時に最適です。
私は古い豆電球のランタンを先述のLED電球に交換してナイトライト代わりにしています。
番外編:液晶時計
表示はうっすらとなりつつも頑張って動いている液晶時計をたまに見かけますよね。おそらく液晶の電力消費が穏やかなため、割と乾電池も粘れるのだと思われます。参考までに。
こんなところから電池が再利用できます。
時計
壁時計、置時計、目覚まし時計など。特にアナログ時計は必要とする電力が大きいためか、時計が動かなくなっても電池の残量は多く残る傾向があります。単一、単二電池で動くタイプは残量も大きいことが期待できます。
リモコン
テレビやエアコン、オーディオ機器付属のリモコンなど。こちらも可動部品が少ないため残量に余裕を残していることが多いです。
扇風機やエアコンは使わない期間があるため、季節の変わり目にリモコンから取り出しておくのもいいでしょう。
ラジオ
日常的にラジオを聴く習慣が無かったり、非常用に置いていたりするといつの間にか切れていることが起こりがちです。
懐中電灯
懐中電灯も2本以上乾電池を使う製品が多いため、まだ使える乾電池が入っていることがあります。
血圧計
単3電池を4本入れて使う製品が多く、頻繁に電池交換しがちです。
ヘルスメーター
血圧計ほど頻繁ではありませんが、やはり電池を4本使う製品が多いです。
こんな物があると便利です。
乾電池チェッカー
長期間放置された乾電池は完全に放電しきっていることもあるため、チェッカーで確認することで使える乾電池かどうかを見分けることができます。
また、後述しますが、残量が多いものと少ないものを混ぜて使うと液漏れなどの恐れがあるため、残量が強いもの同士・弱いもの同士でまとめて使いたい時にチェッカーがあると便利です。
電池アダプター(電池スペーサー)
電池アダプターを使うことで単一や単二のような大きな乾電池を使う製品にも使えるようになります。
アダプターを使って大丈夫なのか不安を感じる方も時折いますが、乾電池は単一から単四まで全て同じ電圧のため問題ありません。
注意点
100ルーメン以上明るい製品は避ける
100ルーメンより明るい製品だと、まだ残量を使い切らないうちに光らなくなることがあります。500~1000ルーメンとなるともう光らないです。
夜間だとあまり明るすぎるのも考え物ですので、10~20ルーメンくらいの製品がおすすめです。数ルーメンでも夜間であれば十分明るく感じます。
古すぎる乾電池は使わない
長期間放置された乾電池は錆びたり液漏れの跡があったりします。錆は接触不良につながるため紙やすりで削ってもいいですが、液漏れした乾電池は捨てるのが無難でしょう。
私は実際に見たことはありませんが、古い乾電池の中には膨らんで形が歪んだものもあるようです。やはり使ったりせず捨てるのが無難でしょう。
違う種類の乾電池は(なるべく)混ぜない
乾電池・家電メーカーがよく説明書に書いていますが、古い乾電池と新しい乾電池や、異なる種類・メーカーの乾電池は混ぜないよう注意を促していると思います。
私も一度新旧混ぜて使ったことがあるのですが、結果古い乾電池が液漏れしてセンサーライトの中を汚してしまったことがあります。これは新しい乾電池の電圧に古い乾電池が耐えられなかったのだと思います。
ライトが故障しなかったのは不幸中の幸いでした。
さて、ここからあまりおすすめできる話では無いのですが、異なるメーカー・種類でも、たとえばアルカリのみまとめたり、アルカリ・マンガンが混ざっていても残量が少ないもの同士では経験上問題は無いと思います。ただ、残量が少ないこともありセンサーライトが暗くなったり明るくなったりと安定しなかったことはあります。ただ、残量の一番小さい乾電池は早く切れやすい印象なので、負荷がかかりやすくなっていると思っていいでしょう。
古い乾電池を再利用する際は液漏れや発熱、故障を避けるためにも残量が少ないもの同士、同じ種類の乾電池を使うのがベストだと思います。
本記事で紹介した以外に「ほかにもこんな使い方があるよ」「この機器は弱い乾電池でも使えるよ」と言う情報をお持ちでしたら、ぜひコメントしていただけると幸いです。