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【レビュー】光嶋裕介・青木真兵『つくる人になるために 若き建築家と思想家の往復書簡』



書影が凝っています


ざらざら感が伝わるかな…?

内田樹先生のゼミで知り合った10年来の友人である、建築家の光嶋裕介さんと奈良県東吉野村で「人文系施設図書館 ルチャ・リブロ」を運営している青木真兵さんの往復書簡集。
特に印象的なところはこちら↓

【光嶋さんパート】
・Letter#3の建築と地球のあいだの関係性の断絶への疑問。
・Letter#11の喫茶店で遭遇した「合理性」の価値にがんじがらめになり、お金ですべてを判断する人のなれの果てのような会話に辟易。

【青木さんパート】
・Letter#4の「なぜ現代社会は『ちょうどよく』働くことができないのか」という視点。
・Letter#6でのお金の話をしていれば、「現実のことを考えている」と思っている大人たちに飽き飽きしている。

光嶋さんは外側から社会を見つめていて、青木さんは内側から社会を見ているイメージです。ちなみに紙質がざらざらめで、ふたりのお手紙をこそっと見ている気持ちになります。



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