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2回目の夜。お互いの体を確認し合った夜。

彼との2回目は、初めて関係をもった日から1カ月以上経った頃だった。
その誘いをしたのは私。

彼からは、いつでも待ってるから私さえ良ければまた誘って欲しいと言われていた。

自分から誘わないって卑怯だな。何かあった場合「誘われたから仕方なく」ってこっちのせいに出来るよね。
そんなことを考えるこの時の私はまだ冷静だったのかな。

彼からの愛情が欲しいとも思ってなかった。

彼の気持ちが遊びでも、ちょっとした気の迷いでも、他に解消する場がなくてただやりたいだけでも何でも良かった。
ちょっと特別な関係のときあったよね、なんて、それだけで良かった。

私もただこの時は相性を確かめてみたいなっていう興味本位と、尊敬する彼と関係が持てる嬉しさだけがあった。

そして2回目の夜、ホテルに着いて彼にこう聞かれた。

「シラフでもこうやって会ってくれるんだ。僕でいいの?」

「はい、○○さんがいいんです」

「なんで?」

「尊敬できる部分がいっぱいあるんです」

「僕はそんな出来た人間じゃないよ」

「私は○○さんが好きですよ。だから、良ければ何回でもこうやって会いたいんです。多分、ずっとこうなることを望んでました。」

そこまで話すと彼はぎゅーっとハグをして、優しくキスしてくれた。
1回目の時は酔っていて分からなかったけど、この時は彼の心臓がバクバクしてるのが分かった。

何も言葉はなかったけど、きっと喜んでいるんだろうと思った。


優しくて強いハグ。

一緒にお風呂に入ろうと言って、お湯をためてる間はお互いにずっと大事そうにハグとキスをした。


この瞬間から、

「離れたくない」って思ったんだ。


やっぱり彼の肌質は心地良くて、
1回目の時よりずっとしっかりそれを感じて、
彼も、酔いながらするエッチより
しっかりお互いの体を確認しながらの
ゆっくりするエッチ方が気持ち良さそうだった。

私も、背中や二の腕、腰、おしり、太もももふくらはぎも、全身撫でるように触る彼の仕草が
すごく気持ち良かった。


前回は彼は実はイケなかったみたいで、
それもあって私が気持ち良かったのがずっと気にしていたようで。

どうやら、女性が気持ちいいと男性もより気持ちいいことを知っているようだった。

「酔っててあんまり気持ち良かったか覚えてないんだ」

って言うと、

「じゃあ前みたいに入れるから、思い出してね。すごくいっぱい声出てたよ」

「そんな声出てた?恥ずかしい」

「可愛かった」


そんな話をしていたけど、
キスをしながら彼のものがゆっくり入ると
もう会話する余裕もなくなって、

あまりの気持ち良さに
夢中になってしまっていたんだ。

彼も今回はちゃんとイケたみたいで、
すごく喜んでいた。


終わったあとも何回も何回もキスをして。
髪を撫でて、
首筋を触ったりキスをしたり。

今までSEXでこんなに大事そうに
されたことなかったから、

嬉しいと同時に、
あー、女性の喜ばし方を知ってるなぁ、
扱いがすごく丁寧だなぁ、

なんてまた冷静に考えては、
あんまりのめり込んだらダメだよな

なんて

この時からしっかり気持ちの
ブレーキをかけてる自分が、


ちゃんといた。




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