ここがカッコイイ!機械式腕時計!
私は時計が好きだ。それで過去に何度か時計に関する記事を書かせていただいているのだが、「初心者は機械式腕時計はやめとけ」ということをよく書いていた。
まあ実際ホントのことでメンテや手入れが面倒くさかったり、クオーツ時計より故障しやすいから丁寧に使わないといけないし、何よりメチャクチャ高い。
こんなことを前に書いていたのだけど、このままだと機械式腕時計のアンチみたいになってしまうので、今回は機械式腕時計のロマンを書いてみたい。
今回は変態感満載で書くと思う。伝われオートマチックのロマン。
さて、機械式腕時計の魅力を語るなら機械式の時計が無いと話にならないので、私の持ってる「モーリスラクロア アイコン ネイビーカラー」を使って語らせて頂こう。
まず目につくのは「外装のカッコ良さ」だろう。高いだけあって時計の見た目はかなり凝っている。
例えば時計の顔である「フェイス」。時刻を見るところをフェイスというのだけれど、これが最高にイカしてる。
青をベースにした表面は小さなピラミッドが沢山並んだような形状をしている。これはクル・ド・パリ装飾と呼ばれる加工で、光の反射を抑え文字盤を見やすくする効果があるのだそうだ。
「文字盤光んねぇの?地味じゃね?」「俺のクオーツ時計の方がキレイに光るぜ!」
まあ待ってくれ。これが上品に光るんだ兄弟。
文字盤を守る「サファイアガラス」と文字盤が織り成す光の反射がとても上品なのだ。しかも角度によって異なる色味が出る。これが凄いんだこいつは。そして最近好きなのが「青く光る蛍光灯」だ。
少し分かりづらいかもしれないが電車内の蛍光灯がこんな風に映り込む。私はサラリーマンなので蛍光灯の下で仕事をする訳だが、仕事の合間にコレを眺めるのが密かな楽しみになっている。
綺麗なのはフェイスだけじゃない。フェイスの周りの銀色の部分である「ベゼル」にはポリッシュ仕上げの6つの爪が付いている。そして「デイト」という日付表示しか付いていないシンプルなデザイン。真正面から見た御姿が実に美しい。
いい時計はベルトもコダワリ満載だ。コスパの良い時計と比べ、ベルトの形自体そもそも違うんだけど、磨き上げの仕上がりが凄いから遊戯王のレアカードのように角度を変えると光り方がどんどん変わる。これは実際に付けて確かめてくれ。試着だけならタダだぞ。
さり気ない「M」のブランドロゴもキマってる。
ベルトの裏にも彫られてるぜ。
ダイアルにも彫られてるぜ…!
そして何より時計の裏は…
機械式時計の真骨頂「裏スケ」を見ることができる。凄いぞ機械式腕時計。
裏スケとは時計の裏側から中のカラクリ…ムーブメントというのだけれど、これを見ることができる仕掛けだ。略さず言うなら「裏スケルトン」だろうか。
これの凄い所は「ムーブメントが実際に動いているところを見られる」ということ。
この時計のムーブメントは汎用ETAというものでムーブメント界ではありきたりなのだけど、それでも一部動くカラクリが見れる。ロマンオブロマンだ。
機械式腕時計の世界にはムーブメントに異様なこだわりを持つ者も少なくない。歴史もイケメンなのだろうが、きっと裏スケやフェイスから見られるムーブメントの動きがカッコイイからなのだろう…
(時計内の動くカラクリがたくさん見たい人は「機械式時計 スケルトン」で調べるといい。そっち方向で沼にハマるのも…いいものだ。オリエントスターとかカッコイイよ)
長くなってきたので次で最後にしよう。機械式腕時計のさらなる魅力は「機械式腕時計ならではのオプション」だ。
例えば私の時計には日付を見ることができる「デイト」というオプションが付いている。他だと日付に加えて曜日も見れる「デイデイト」、ストップウォッチ機能の「クロノグラフ」辺りだろうか。
ここら辺は値段問わず色んな時計に付いているのだけど、機械式腕時計ならではの凄いオプションが付いてる時計もあるのだ。
今日の月の満ち欠けが確認出来る「ムーンフェイズ」、車のガソリンメーターのように配置された曜日をダイナミックな針の動きで指し示す「レトログラード」、うるう年まで計算し尽くし日にちがズレない「永久カレンダー」などその種類は多種多様だ。
こういったオプションに惹かれて腕時計を買う者も少なくない。オプションが付けば必然的に値段は高くなるのだけど、ロマンを求めてこれらオプションが付いた時計を買い求める。機械式のオプションは文字で書く以上の魅力が詰まっているのだ。
ちなみにモーリスラクロアはこの手の変態技巧に強かったりする。四角とクローバー型の歯車を噛み合わせたり、秒針の動きがキモチ悪かったり、普段は12時をずっと指してるが時刻を見る時だけその時刻になるように動いたり…もし興味があれば調べてみて欲しい。
まだまだ書けることはあるのだけど今回はこれくらいにしておこう。見た目やオシャレ機能的な所に焦点を当てて書いてみたが魅力は伝わっただろうか。
使っている人にしか見ることができない裏側や細かいところまで丁寧に作り上げられた機械式腕時計たちはどれも魅力的なものばかりだ。ブランドによってこだわっているところも違うので種類も豊富だ。
本当に美しい時計が多いので興味があれば是非時計店に足を運んでみて欲しい。ネットで調べるのも良いが、ぶっちゃけ見て試着した方が話が早い。服と一緒だ。
時計専門店である必要はなく、銀座三越のような有名なデパートであれば知らないブランドに出会えるはずだ。デパートの方が買い物ついでに寄れるし、時計専門店ほどカチカチでもないので敷居が低いはずだ。
最後に過去に書いた記事をいくつか載せて終わりにしよう。今後も時計の記事は書くと思うのでその時にまた会おう。では。
美味い飯、面白そうなアイテム、紅茶、コーヒー、緑茶、ゲーム、そして何より記事のネタ!に使わせていただこうかなと思ってます。