「ONE OUTS」究極の心理戦!
ONE OUTS(ワンナウツ)は、野球漫画ではありますが、これまでにあるスポーツ青春漫画とは全く違います。その内容は、野球賭博。それは、実際にあってはならないこと。だからこそ面白いのです。主人公の、渡久地が彩川との「ワンナウツ契約」を交わし、弱小チームのリカオンズに入団。プロ野球の世界に「勝負師」として入っていくこととなります。
初めはチームの反応も良くないが、渡久地の勝負強さを知ると見る目が変わっていく様や、勝ち方を得ようと必死な様が描かれています。試合する相手チームとの駆け引きや、イカサマのチームの見破りなどが読んでいてゾクゾクします。ピンチな時にも、渡久地の勝負師としての強さで切り抜けると、なるほど。と納得と同時にスカッとします。(笑)
読んでいくと、野球の知識がほとんどなくてもかなりはまってしまいました。ビジネス・心理・人生感などが描かれていて、読めば読むほど考えさせられます。
全巻を3度くらい繰り返し読んでいますが、1回目・2回目…と感じ方が変わっていきます。
現代社会にも置き換えられるような名言も数多く登場し、読み手によって様々な感じ方が生まれるのだと思いました。これを読むと、なんだか知識を得て勝負強くなった気になります。
また、相手を見る目が少し変わったような気がします。読む前と後では、冷静さが変わるので、現代社会に不満を抱えている方は是非一度読んで欲しい漫画です。