肺に穴が開きました。そして身体に穴を開けられました。(その2)
今を去ること20年前、たまたま治療に
訪れた実家近くの鍼灸整骨院。
毎日通ううちにスタッフと仲良くなり
何故かスタッフの呑み会も参加するように。
その時に聞いた事があった。
「治療で肺に穴を開けてしまう事があるねん」
「え?マジで!どうなるん?」
「気胸と言ってしばらく息苦しいねん」
「へー、そんなんあるんやなあ…」
「まあ滅多にないし、
現場で見たことないんやけどね」
「ほんなら2次会はカラオケ行こ!」
運転中の脳裏にその時の記憶が蘇った。
「…あの時何歌ったかなぁ」
なんて事では無くて、もしかしたら滅多に無い事が自分に起こったかも知れない。
今までに経験した事の無い息苦しさ。
呼吸を3回に1度は深く吸わないとつらい。
その時思った。
「とりあえず風呂入って酒呑んで寝たらマシになるかも」
今から思えばこれが「恒常性バイアス」
と言うものか。
昔から痛みに強く楽観的な性格が出した答えが
「とりあえず様子を見てみよう」だった(笑)
この「とりあえず」が呑気な性格ゆえ医者に
診てもらおうと決めるまでに1週間の時間が
過ぎたのだった。(続く)
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