【ゴジラVSコシラ】ブランドイメージを左右するネーミング技術。
こんにちは!なめこ🍄です!
最近はシン・ゴジラが映画館でやっていましたね、母が見に行ったそうなのですが、とても面白かったと言っていました。映像技術がすごそうでしたから、私も見たかったな…
そんなことはさておき、今回はブランドイメージを左右するネーミングということで、「ゴジラ」を例にブランドの性格に合ったネーミングができるような技をいくつか紹介出来たらと思います!
1,「ゴジラ」VS「コシラ」
そこでまず「ゴジラ」の話をしたいなと思っています。皆さんはゴジラといえば、どんな印象を持ちますか?
・強いor弱い?
・ごつごつorつるつる?
・怖いor優しい
多くの人が強くて、ごつごつしていて、恐ろしい生き物をイメージするのではないでしょうか。「ゴジラ」というものを映像で見たことがある人も多いと思うので、そうイメージされるのは必然かもしれません。
では、その「ゴジラ」から濁点を取ってみてください。
そう、「コシラ」になりますね。
「ゴジラ」と比較して、印象は変化しましたか?
なんだか弱弱しく小さめな可愛らしい生き物がイメージされませんか?
これは、音象徴(=音そのものがある特定の イメージ を喚起する事象)の一種で、今回で言いますと濁音の有無によって持たれる印象が変化するということを表していました。
2,濁音を使ったネーミング戦略
音象徴の研究報告によりますと、男性や男の子向けの商品では有声破裂音である「B、D、G」の入った(特に語頭)ネーミングがよいと考えらています。
例えば、「ガンダム」「アディダス」「ゴジラ」「ドラゴンボール」が挙げられますね。
また、発音には有声音と無声音があり、ネーミングの語頭に有声音が来るほうがインパクトにつながるとされています。
・有声音=B、D、G、L、M、N、R、V、Z
(発声時に声帯が振動する音)
・無声音=C、F、H、K、P、Q、S、T、X
(発声時に声帯が振動しない音)
上述の男性向けの商品例に向いている音は、有声音のなかでも特に破裂音(B、D、G)が良いということでした。
※破裂音=気流が声道のどこかで一度遮断された後、閉鎖された通り道を一気に開放することにより作られる音 。(p,t,kも含む)
3,その他、音象徴を用いたネーミング戦略
①女性は有声音を受け入れやすい
女性向けの商品では破裂音ではない有声音(L、M、N、R、Z)が有効であると考えられてます。
例えば、「メルカリ」「ZOZO TOWN」「生茶」「アムラー/安室奈美恵」
もちろん、破裂系の「バスチー」や「午後ティー」、「めぐりズム」もありますね。
また、とくにN、また「ン」が入ると女性は安心できるという研究もあります。
例えば「ノンノ」「アンアン」という人気雑誌がありましたね。
②子供向け商品は半濁音
半濁音とは、Pのパビプペポです。
「プリキュア」「アンパンマン」「ポッキー」
半濁音は語感として軽快でソフトな印象を与えます。
「タピオカ」や「スマップ」は女性向きでもあり、子供向きでもあるネーミングであったといえます。
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ネーミング作成の過程においてはネーミングコンセプトや意味性が重視され、語感にまで考えを巡らすのは難しいかもしれません。
しかし、語感・音の持つ印象の違いも考慮できれば、商品と語感が一致することで消費者の記憶に残りやすくなり、商品のヒット確率が高まるのではないかと思います!
学生の皆さんもブランドの特徴からネームを考えてみて、友達と紹介しあってみてはどうでしょうか!どっちがよりブランドの特徴を表したネームにできているかを競うのも楽しそうです!
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