【徹底解説】税理士事務所の仕事内容とは?
こんにちは!なめこ🍄です!
今回は税理士事務所の仕事内容について10個にまとめてみました!
税理士の独占業務からその他の業務まで、幅広く活躍する税理士について学んでいきましょう~!✨
1,税理士事務所の仕事内容とは?
税理士事務所とは税務に関する業務を請け負う事務所のことで、税理士が開業している場合もあれば、公認会計士が税理士としての資格を活かして開業している場合もあります。
どちらにしても、税理士事務所を開業するには、税理士として登録する必要があります。
税理士として登録した税理士の事務所が税理士事務所ですが、個人の税理士事務所だけでなく、税理士法人のことも税理士事務所と呼ぶこともあります。
税理士事務所の仕事内容として代表的なものに税理士の独占業務があります。
この税理士の独占業務は、税理士の資格のある者だけが行える業務であり、税理士以外が行うと、法律により罰せられる事になります。
①税務書類の作成②税務代理③税務相談の3つを税理士の独占業務と言いますが、まずこの3つについて説明します。
〜①税務書類の作成〜
税務書類の作成とは、税務署に提出する確定申告書や、個人事業主及び法人の月次・年次決算書、相続税申告書、源泉所得納付書など様々な種類の書類の作成を、税理士が代行する業務のことをいいます。
税理士は税金に関する専門家ですので、複雑な各種税務書類の作成をすることは、税理士事務所に勤める税理士の中心的業務となります。
〜②税務代理〜
税務代理とは、納税義務者本人であるクライアントに代わって、税理士が税金の申告を行う業務のことです。
本来、税金の申告は納税者本人が行いますが、納税の仕組みは複雑で、利益が出ていても資金繰りの都合で、納税猶予の申請を行う必要があるなど、専門家のサポートが必要なケースがあります。
そこで、税務の専門家である税理士が税務代理を行うことが、税理士事務所の仕事内容となるのです。
〜③税務相談〜
税務相談とは、税務に係る相談を受けることです。
税法の範囲内で、収める税金の額が少なくなるように、会計処理の仕方や税金の計算において工夫することで、経営者の相談に乗ることができます。
2, まだまだあります!その他の仕事内容!
税理士事務所の業務内容には、独占業務以外にも、記帳代行、巡回監査、税務調査の立会、事業承継、経営コンサルなどがあります。
※業務内容のどれに重点を置くかは、税理士事務所の組織規模によって大きく異なります。
税理士事務所は、比較的規模の小さな個人事務所が多数ありますが、その場合のクライアントは中小企業や個人事業主が主になります。
業務内容は記帳代行や巡回監査など、会計処理や税務処理に対する日常的な処理やアドバイスが中心になります。
一方、規模の大きな税理士法人では、大企業がクライアントになることも多く、その場合の仕事内容は、日常的な処理やアドバイスよりも、税務に関する経営コンサルの比重が多くなる傾向があります。
④記帳代行
記帳代行とは、事業を行う上で発生する取引を記録する作業を代行することです。
簿記3級程度の知識があれば行える単純作業ではありますので、税理士が、自分の事務所の補助者に入力業務を行わせることが一般的です。
しかし、「仕訳」という一般には聞き慣れない簿記のルールを理解する必要があり、どの取引がどの「勘定科目」に分類されるのか等の知識を必要とするため、経理の実務経験か簿記に対する基礎的な知識は不可欠となります。
個人の税理士事務所の仕事内容の中では、この記帳代行が大きなウエイトを占めます。
⑤決算業務
記帳代行で記録したものをまとめるのが決算です。
月次と年次がありますが、非上場企業の場合は年次決算のみが必ずやらなければならない決算となります。
しかし、財務状況を把握して健康的な経営をしていくためには月次決算を行い、戦略を練っていかなくてはなりません。
また、上場企業の場合は四半期決算も必要となります。
会計ソフトが一般的になり、この決算業務の難易度も下がりましたが、記帳代行よりも経験が必要となります。
税理士の独占業務は税務となり、決算までの会計業務は税理士ではないスタッフが担当する分業スタイルが増えていますが、次項で述べる巡回監査で経営者にアドバイスを行うために、税理士も内容を把握しておく必要があります。
⑥巡回監査
巡回監査とは、税理士がクライアントを訪問して、会計システムへの入力が正しく行われているか、会計処理に問題がないか等をチェックすることです。
訪問のタイミングは契約によって決まっており、毎月もしくは数ヶ月ごとに巡回します。
⑦税務申告
税務申告はまさに税理士の業務となります。決算をもとに申告書を作成し、申告をします。
法人であればまずは法人税の申告、消費税の申告、事業税の申告などがあります。
個人であれば、所得税の申告、消費税の申告があります。資産に関する税務申告もあり、贈与税や相続税の申告が該当します。
⑧税務調査の立会
税務調査とは、納税者が申告した申告内容が正しいかの調査を税務署が行うものです。
申告内容に不明点があった場合、もしくは数年ごとに行われます。
税務署員からの細かい質問にも動揺せず対応するため、税務調査の知識のある税理士と事前にシュミレーションを行い、税務調査に備える必要があります。
申告内容に虚偽があるとされると、追徴課税されるリスクもあるので、税理士事務所の仕事内容の中でも、税務調査の立会は非常に重要です。
⑨事業承継
事業承継とは、後継者のいない中小企業の事業を、後継企業に引き継ぐことです。
近年、中小企業の後継者不足が問題となっています。後継者がいなければ、中小企業の持つ優れたノウハウが消滅してしまうおそれや、従業員の生活の保証が図れないなどの弊害が出てきます。
そこで、税務の専門家である税理士が、中小企業の事業承継のサポートをするケースが増えています。
税理士事務所のクライアントは、中小企業が多く、普段からクライアントである経営者の税務に関する相談に乗る中で、事業承継についても相談されることが多いようです。
⑩経営コンサル
経営コンサルとは、税務・会計の専門家である税理士が、経営に関する相談まで行うことです。
税理士は、財務諸表を作成し、税金を計算するプロフェッショナルです。作成した財務諸表の数値を分析することで、今後の経営判断に役立て、組織再編や経営管理の相談・サポートを行うこともあります。
税理士事務所の仕事内容としての経営コンサルは、税務の知識のみに留まらず、幅広い経験と創造力が必要とされる業務です。
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