【鹿肉だけではダメ?】
うちの鹿肉は、前回の記事の通り必ずカリカリのペットフード公正取引協議会の基準を満たした総合栄養食に混ぜて与えるようにしています。
鹿肉が潤沢に手に入る僕ですが、それでも鹿肉単体であげることは避けています。
実際鹿肉だけで総合栄養食を謳っているフードはありますし、野犬の生活を考えても、ほとんど鹿肉だけで生活することは可能かもしれません。
しかし、注意しなければならないのは、野犬は鹿の筋肉部分だけを食べている訳では無いということです。
例えば、山の中で死んでいる鹿を見ることは珍しくないのですが、そのほとんどはまず野犬やキツネに内臓が抜かれています。筋肉は多少残っており、大抵それにカラスが群がっています。
それだけ内臓と言うのは野生動物にとって魅力的なのです。(または、筋肉が単に解剖学的に食べづらいのか。)
いずれにせよ野犬はそれだけでなくホッチャレと呼ばれるサケの死骸、野ネズミ、野鳥、残飯等、様々なものを色々食べているようです。
それを考えると、鹿肉、つまり鹿の筋肉部分のみを与えるというのは、結構アンバランスかと思っています。考えてみれば鹿肉は超低脂肪、高タンパクな健康食材として注目を集めていますが、それはつまり、鹿肉だけを食べていると、脂肪が不足しタンパク過剰になる可能性もあると言う事です。
よって僕は市販の総合栄養食に、自身で獲った信用度MAXの肉を混ぜて、万が一うちの子に悪影響がある成分が混ざっていようが、濃度が薄まるようにしているというわけです。