胞状奇胎と初めての正常妊娠
2013年に結婚し、その後妊娠が判明。
悪阻らしい症状も酷く、初めての事なので名の知れた産婦人科を受診した。
『妊娠反応がとても強いのに、胎嚢が見当たらないねぇ〜。可能性はとても低いんだけど、胞状奇胎かもしれないから後日もう一度来て。そこで胎嚢確認出来なかったら、すぐに手術しましょう。』
…これが私の初めての内診後に医師から告げられた言葉である。
妊娠初心者だった当時の私には、聴き慣れない言葉が多く、おまけに手術⁈…状態。
日本においては、約500妊娠に1回発生すると言われている胞状奇胎。異常妊娠の1つである。最悪の場合繊毛ガンなどになる可能性もあり、これにかかると生命保険などにもしばらく入れない可能性がある。
初めての妊娠で1/500を引き当てた私…。0.2%
『検査薬で陽性反応でてるし、つわりもあるのに妊娠してないの?』意味がよくわからなかった。
結局、次の診察時も胎嚢は確認できず、数日後に掻爬手術を行うことになった。
赤ちゃんが居ないと言うことはわかっているものの、子宮の中を掻き出される手術。手術中に麻酔が切れ始めて少しの痛みを感じながら、悲しさからしばらく涙が止まらなかった…。
手術後は経過を見ておく必要があり、しばらく避妊が必要となる。
胞状奇胎には2種類あり、私の場合は全胞状奇胎だった。どうやら、核のない卵子に精子が受精して発生するらしい。私の理解では、父親の遺伝子しか持たないため、ヒトの形にならず、ただ細胞分裂が繰り返されるイメージだ。
当時の私は、広告出版関係の有名企業に勤めており、勤務時間も長くなりがちで常に過度のストレスに晒されていた。ストレスも原因の一つと思われる。
胞状奇胎を患ったことが原因で私は仕事を辞め、派遣社員としてある程度ゆとりのある仕事をする事を選んだ。
派遣社員になって約半年後、再度妊活を始めるときには、初めから産婦人科を受診した。
前回のようにならないよう、なるべく安心しておきたいという思いもあり、タイミング法を試してみることにした。
幸い、タイミング法1回目で妊娠する事ができ、順調ではなかったものの、2014年の秋には第一子を出産する事ができた。
第一子の妊娠→出産に関してはまた別の機会に書こうと思う。