【ポーランド・ワルシャワ】ヨーロッパNo1うどんと日本人の舌に合うポーランド料理
私が住んでいたハンガリー・ブダペストから飛行機で約1時間15分、往復5,6千円で行けるポーランドの首都・ワルシャワ。
ワルシャワは、第二次世界大戦で市内の建物の8割が破壊され、がれきの山となったという悲しい過去があります。しかし大戦後、戦前のスケッチや風景画を基に、市民の手によって以前の中世の街並みに復元されており、旧市街はカラフルで美しい街並みが広がります。
正直ワルシャワは、観光地としては、世界遺産に登録された旧市街の街並みと、ショパン博物館、そしていくつかの博物館くらいしか見どころはないです。
でも、スーパーの値段は安いし、旧市街周辺の街並みはカラフルでかわいくて歩くだけでテンションが上がるし、「1ヶ月くらい住んでみたいかも」と思った街の1つでした(ちなみに他にはスロベニア・リュブリャナとラトビア・リガも住んでみたいと思いました)。
そして、ポーランドはご飯がおいしかった!!東欧諸国の料理は、どの国も似ているようでちょっと違うんです。ポーランドはハンガリー、チェコ、スロバキア、スロベニア、オーストリアなどの東欧諸国の中でも、ハンガリーと互角においしかったです。
ちなみに東欧諸国の料理は日本ではなじみがあまりないですが、どこの国も日本人の口に合う料理が多く、おいしいですよ。
まずこちらは「グヤーシュ」と「プラツェック」。グヤーシュはハンガリー発祥の料理ですが、ポーランドやチェコ、スロバキアなど、近隣国でもよく食べられています。でも、その国によってレシピは様々。ポーランドのグヤーシュは、お肉と野菜の煮込みですね。
添えられているのは、じゃがいもをすりおろしたものと小麦粉を混ぜて揚げたプラツェック。おいしいけどボリューミーです。
この餃子のような見た目のものは「ピエロギ」。小麦粉でできた餃子より厚めの生地で、肉や羊乳チーズ、キノコやマッシュポテトなどを包んでゆでた料理です。日本人だと醤油をつけて食べたくなりますが、揚げタマネギやベーコン、サワークリームなどのトッピングとともにいただきます。
スロバキアにもほぼ同じ見た目と中身の料理「ピロヒー」がありますが、ポーランドのピエロギの方がおいしかったです。
コロッケのような見た目の「クロキィエティ」。クレープの皮で具材を包んでパン粉をまぶし、揚げ焼きにした料理で、具材は牛肉やマッシュルーム、ザワークラウト、ほうれん草など色々あります。
私が食べたレストランでは、サワークリームとトマトソースのほかに、ベリージャムが添えられていました。コロッケにベリージャムは、日本人にはない発想。
ライ麦を発行させて作るポーランドの定番スープ「ジュレック」。少し酸味のあるスープで、ソーセージ、ゆで卵、玉ねぎ、セロリ、ニンジンなどの具が入っていることが多いです。
私は東欧のすっぱい系スープがあまり得意ではないのですが、このジュレックはくせになるおいしさでした。
ポーランドの定番家庭料理「ロスウ」。チキンブイヨンと野菜のだしベースのスープで、細いミニパスタとニンジン、パセリが入った優しい味のスープです。この味が嫌いな日本人はいないだろうという、シンプルで毎日飲みたくなるような味わいのスープです。
さて、ここまでは私がワルシャワで食べたポーランド料理をご紹介しました。本当に全部おいしかった!そして、ご当地料理がおいしい国は、日本食レストランもたいていおいしいのです(逆もしかり)。
ヨーロッパで食べた日本食で一番おいしかった&本格的だったのが、名前は全然本格的じゃなさそうなワルシャワのうどんやさん「ウキウキうどん」。かなりの人気店で、私が訪れた14時過ぎでも待ちの列が少しありました。
しかし、店員さんは日本人どころかアジア人が一人もいなく、一瞬「お~っと、これは全然日本食じゃないものが出てくるか⁉」と不安になりました。が、うどんが到着した瞬間、その心配は杞憂に終わりました。
まず盛り付けが美しく、ちゃんと日本のうどん。そして肝心のお味も、麺がもちもちしこしこ、つゆも本格的です。かなり本当の日本の味に近く、感激しました。
ちなみにロンドンには数店舗「丸亀製麺」がありますが、現地の味覚に合わせているのか、麺が全然もちもちしていなくてがっかり。具も変にボリューミーな外国仕様だったし…。
ヨーロッパでうどんを食べるなら、丸亀じゃなくてウキウキをおすすめします(笑)。