ハンガリーの言語は「ハンガリー語」!全くわからない言語の国でどうやって暮らすの?
私は2022年10月から2023年9月まではオーストラリア・アデレード、2023年10月から2024年8月まではハンガリー・ブダペストでワーホリビザを使って住んでしました。
その2ヶ国の大きな違いといえば「言語」。
オーストラリアはもちろん英語、対してハンガリーはハンガリー語です。
ハンガリー語と聞いて、1つでも単語が思い浮かぶ日本人はそうそういないと思います。それどころか「ハンガリー語なんてあるの?」とよく聞かれます(笑)。私もまったく聞いたことも見たこともない中、ハンガリーの地に足を踏み入れました。
スーパーでは塩か砂糖かすら判断できない
そして初めて訪れたスーパー。「野菜は見た目を見ればわかるし、肉は鶏か豚かイラスト描いてあるし、いけるっしょ」と思ったのもつかのま、パッケージで包んである商品が一体何なのか、皆目見当がつきません。
当たり前ですが、ハンガリーの商品はほぼ全てハンガリー語表記。さらに他の言語が併記されている場合も英語ではなく、チェコ語・スロバキア語・ルーマニア語・ポーランド語あたりが併記されていることがほとんど。「英語かスペイン語も書いてくれ~」と何度も思いました…。
なんせ目の前の包みが塩か砂糖かもわからないので、店員さんに「Is this sugar?」と聞かないと、最初は安心して砂糖も買えませんでした。ちなみに「Is this butter?」と聞いて「イゲン(ハンガリー語で「Yes」)」と言われたので買ってみたところ、ココナッツオイルを固めた謎の塊だったことも(笑)。
マイナー言語は翻訳アプリの精度もまだまだ
「いまどきGoogle翻訳を使えばよいのでは?」と思う方もいらっしゃるでしょう。しかしGoogle翻訳やdeeplでも、マイナー言語の翻訳知能はまだまだ低いです。ましてやハンガリー語・日本語というマイナー言語どうしの翻訳など、本当に精度が低いです。
ワーホリビザをオンライン申請し、2週間ほど経ったある日、ハンガリー移民局からハンガリー語のメールを受け取った時のことです。メールの内容を日本語に翻訳したところ、「あなたのビザが発行されました」という趣旨の内容になっていました。
しかし、ワーホリビザの発行には申請から約2、3ヶ月かかると聞いていたため、「え、そんな早く発行されることある?」と半信半疑の私。次の日あらためて翻訳してみると、全く同じ文章を翻訳しているのに、「あなたのビザの申請内容を登録しました。今から発行処理を進めます。」という内容に変わっていたのです…!
「日によって翻訳内容が変わるなんて!というか、こんな全然違う意味に翻訳されるなんておそろしくて信じられない!」と痛感。それからハンガリー語の文章を読む際は、日本語よりは精度高く翻訳される英語に翻訳し、さらにその英語がわからなければ、その英語を日本語に翻訳するようにしていました。
ハンガリー語か英語がわからないと暮らすのは難しい
とはいえハンガリー語がわからなくても、英語でほぼ問題なく日常生活を送ることができました。ハンガリーに限らず、ヨーロッパのほとんどの国では、30代以下の若い人は個人差はあれども英語が話せますし、ショッピングモールやスーパーの店員さんもたいてい英語が話せます。
移民局でのビザの申請、家を借りる、ケータイを契約する、医療保険に入るなど、生活にかかわる重要な手続きも全て英語で行うことができました。
つまり、ハンガリー語がわからなくてもハンガリーに住むことはできますが、英語もほとんどわからないとなると厳しいと思います…!実はオーストラリアではほとんど英語力が伸びませんでしたが、ハンガリーで急速に英語力が伸びたという不思議な事態が起こっていた私(笑)。そのお話はまた別の機会にしたいと思います。