FGOについての調べ物用メモ2 ぐだぐだ○○
戎光祥出版さんの「正伝 岡田以蔵」が増刷4刷という快挙に至りました。おめでとうございます。
ここで一部の方に気になってくるのが、きっかけとなったFate Grand/Order(以下FGO)で岡田以蔵が登場したイベント名につく「ぐだぐだ」。あるいは「正伝 岡田以蔵」と共に「コハエース買ったよー」というつぶやきや、書店のFGOフェアで一緒においてある「コハエース」とついたコミック群。
今回はこの辺について少しお話いたします。
ぐだぐだ、コハエース、経験値……なんのこと?
「正伝 岡田以蔵」の感想ツイートや、書店のフェアでもなんとなく見かけるこれらのキーワード。これはFGO内のなんらかの用語なのだろうな、ということは見て取れます。
「やはりプレイしないと分からないのか!?」ともなりますが、
「プレイしていても良く分からない人もいる」ので、以前のnoteでお話したように慌ててプレイする必要はございません。
また、FGO内で「ぐだぐだ○○」と付くイベントは主に「期間限定イベント」でいつでもプレイできるクエストではありません。
ここで少し解説のために、FGOを離れてお話いたします。
FateシリーズはFGO以外にもたくさんの作品が有り、また、原作者の奈須きのこ氏のほかの著作とも世界観や設定が微妙に繋がりを持つ(完全に同じ話や世界ではありませんが、共通している部分がある)特徴があります。
それがなんだ、と思われるかもしれませんが、ここで往年の大御所、手塚治虫氏の「スターシステム」を思い出してください。あるいはクトゥルフ神話、のように共通の設定を複数の作家が共有している作品群も比較的イメージとしては近いものがあります。
これらとはFateシリーズは厳密には同じ構造ではありませんが、イメージ把握の一助になるでしょう。
結局、ぐだぐだ、コハエース、経験値、とは何か。
・「経験値」というペンネームの作家さんが描く
・Fateシリーズ(他、奈須きのこ氏作品)のキャラクターを(デフォルメキャラクターで)スターシステム的に登場させる漫画が「コハエース」シリーズであり
・主にその中でも「ぐだぐだエース」という作品でFateシリーズをメインに取り扱っている
・ぐだぐだエースの中でも特に「帝都聖杯奇譚」という作品でデフォルメキャラクターながら長編マンガを執筆し、実は岡田以蔵の初出はその漫画(でこの漫画を元に、FGOの期間限定イベント「帝都聖杯奇譚」が作られ、岡田以蔵が実装された)ということになります。
過去のぐだぐだイベント
過去にこの「コハエース」由来の期間限定イベントはFGOでも3回(復刻含めるともっと多く)開催されており、それぞれに「ぐだぐだ」が冠されることとなります。
・ぐだぐだ本能寺
・ぐだぐだ明治維新
・ぐだぐだ帝都聖杯奇譚
ぐだぐだ本能寺
初のぐだぐだイベント
期間限定ながら、サーヴァント「☆4 織田信長」が配布。
※「織田信長」は「~のじゃ」口調で美少女化されている。
期間限定のガチャでは「☆5 沖田総司」が実装され入手できた。
こちらも美少女化されている。
実施時期は2015年11月と、後述の明治維新に先駆けた2017年2~3月(復刻)
ぐだぐだ明治維新
二度目のぐだぐだイベント。シナリオは前述の経験値氏が担当
期間限定ながら、サーヴァント「☆4 茶々」が配布される。
※茶々は幼女姿で登場し、信長のことをFGO作中では「伯母上」
と呼ぶ。
期間限定のガチャでは「☆5 土方歳三」が実装され入手できた。
なお、土方は美少女化されず、真マジンガーZEROやニンジャスレイヤーなどで人気の硬派な画風の漫画家(余湖裕輝氏)がイラスト担当。
実施時期は2017年3月と後述の帝都~に先駆けた2018年5月(復刻)
また、ガチャでは入手できないストーリーだけの出演として、
「織田信勝(信長の弟)」が薄幸キャラクターとして人気を出す。
ぐだぐだ帝都聖杯奇譚
周囲にはまさかといわれてしまった三度目のぐだぐだイベント。
いうまでもなく経験値氏の長編漫画「コハエース:帝都聖杯奇譚」
が原作。
過去2回のぐだぐだイベントと異なり、高難易度とされる第一部の
クリアが参加条件となったので、クリアすればガチャなしで入手
できる「☆4 サーヴァント 坂本龍馬」の入手難易度も結果的に
跳ね上がった。
期間限定のガチャでは「☆5 沖田総司」(別バージョン)、および
「☆3 岡田以蔵」が入手できた。特に岡田以蔵は☆3のレアリティ
ながら期間限定のため、入手難度が高くなってしまった模様。
おそらく今後1~2年以内には復刻が行われる可能性があるが未定。
引き続き、ストーリーのみの登場として「織田信勝」に加え、
「明智光秀」が登場。実装されたら人気は出るかもしれない。
が。未定。されないかもしれない。
Fate世界の前提として、「死後、英霊(偉人や伝説上の人物をふわっとした設定で)を呼び出して味方につける」のがサーヴァントなので、なぜ幕末の志士と戦国武将たちが一緒に出るのか、深く考えてはいけない……です。
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