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初めて獲得した埼玉県議会の議席。まさかの居住要件満たさず!
統一地方選挙で目標獲得議席数を大きく上回った日本維新の会。ですが、呆れる事実が明らかになりました。埼玉県議会選挙で初めて議席を獲得したのも束の間。なんと居住要件を満たしていないとして当選無効を言い渡されたのです。
一票を投じた有権者の想いはどうなるのでしょうか。議員にさえなればどこの議会、または選挙区でも良いという姿勢が窺え、残念でなりません。
初の議席獲得も当選無効に
馬場代表が強い覚悟を示しながら挑んだ統一地方選挙。馬場代表が示した覚悟のためか、目標獲得議席数を大きく上回る議席数を日本維新の会は獲得しました。
獲得した議席を各々の議員がどのように活かしていくのか気になるところですが、思いもよらない報道がありました。
初めて議席を獲得した埼玉で当選無効となったというのです。
ことし4月の埼玉県議会議員選挙で初当選し、有権者から住所要件に疑義があると異議の申し出があった、日本維新の会の中村美香議員について、県の選挙管理委員会は、被選挙権の要件である3か月以上、県内の同じ市町村に続けて住んでいたことが確認できなかったとして、当選を無効とする決定をしました。
埼玉県議会の中村美香議員は、ことし4月の県議会議員選挙で、草加市を選挙区とする南1区から立候補して初当選し、埼玉県議会では、日本維新の会として初めての議席を獲得しました。
しかし、4月下旬、有権者から「議員の住所要件に疑義がある」と県の選挙管理委員会に異議の申し出がありました。
公職選挙法に定めのある居住要件を満たしていないとして当選無効の決定を埼玉県選挙管理委員会が下したというのです。
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この決定に対して当選無効を言い渡された本人は次のように語っています。
選挙管理委員会に対し、中村議員は「県内の住民登録が3か月以上あることが、被選挙権の要件という認識だった」と話していたということです。
中村議員は、自身のツイッターで、「ご心配をおかけして申し訳ありません。議席を与えてくれた有権者の気持ちを考えると心苦しいです。党本部とも協議して本件の説明や今後の対応を報告します」とコメントしています。
選挙管理委員会が当選無効の決定をしたとはいえ、不服がある場合には裁判所に提訴することは可能で、不服申し立てをしなければ、当選無効が確定することとになります。
日本維新の会としてどのような対応を取るのか気になりますが、少なくとも失望する有権者は多いのではないでしょうか。