N.S.ハルシャ「空を見上げる」
六本木の森美術館で開催されたいたN.S.ハルシャ展。会場をでると、世界のたくさんに人たちに囲まれている感覚、一緒にいるような感覚が残った。中ほどに来館者が靴を脱いで寝転がって上を見上げている一角がある。「空を見上げる」(2010年リパプール・ビエンナーレ出展作品)の風景だ。床に等身大で色々な人種の人達が空を見上げている絵が描かれている。その上に寝転がる。天井は鏡になっていて、となりに寝転がっているインド人夫妻も台湾人の恋人たちもそして日本人も写しだされる。美術館の展示空間が世界に開かれる。