稲光から……
秋分の日の天気は、落ち着きませんでした。
激しい雨が降って、稲光こそ見えなかったけれど、かなり大きな音で雷が鳴り……かと思えば、すぐにあがる。
ナントカと秋の空……って、こういうことかな。
この日、授業を終えた子供をピックアップするために、塾の駐車場で待ちながら、気になったのが【稲光】という言葉。
何故に……稲?
そういや、稲妻も稲なんだよな……。
雷と農業に関する何かの話を、読んだことがある気がする。……気がするけど、なんだったかな(笑)
ということで、ヒマ潰しも兼ねて稲光の語源について検索。
「稲妻」と「稲光」は、ほぼ同義で出てきました。
雷は、神鳴りで、音と光の両方。
稲妻・稲光は、光だけの呼び名。
私は「稲」を唐突だと感じましたが、昔は雷が鳴ることで稲が実ると考えられていたからなのだそうです。稲の妻(夫も、つま と読みます)……配偶者ということですね。雷の任務は重大です。
◇
ところで、フランス語で雷とか稲妻って、なんていうかご存知ですか?
……エクレールですって。上品な響きだと勝手に思っていましたが、なかなかどうして力強い意味をお持ちでした。
あのエクレアという名前は、エクレールから来ているのだそうです。
こちらのサイトによると、由来と思われる説が3つもあるそうです。
他にも、「稲妻が光るように、一瞬で食べられてなくなってしまうから」という説を聞いたことがあります。
しばらくエクレア食べてないな〜。食べたくなってきた。
◇
そして英語では、Lightning。
iPhoneユーザーには欠かせない、Lightningケーブル。
電気に関連してるんだろうなあとは予想するけれど、命名の由来が気になるところ。
調べてみました。
そもそもLightningとは充電やPCとの同期の際に使われるコネクタのことで、元々はAppleの内部で使われていた名前が実際の名称となったもの。 そしてその由来は、Macで使われている「Thunderbolt」という、PCと周辺機器を接続するための規格から来ているそう。
なるほど、ブランド独自の由来があったのですね〜。
……EUでの、LightningからUSB規格へ統一の動きについてもニュースになっていましたし、今後どうなるのでしょうか?
電子ゴミの削減も目的だと言われると、それもそうね……と思います。
27日まで、七十二侯では、「雷乃収声・かみなり(らい)すなわちこえをおさむ」となります。
夏の間に鳴り響いた雷がおさまり、秋らしくなってくる時期だそうです。
……おさまるはずの雷で、色々考えちゃった。