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拾った幸運を「保管」する

「他人の靴を揃えることは、幸運をひとつ拾うこと」

【ちはやふる】のかなちゃんの名言です。……かなちゃんのというよりは、かなちゃんのお母さんの名言なのかもしれませんが。

そう言って育てられたかなちゃんは、千早のクイーン戦勝利のために幸運を増やそうと、せっせと大量の靴を揃え続けます。それを見た仲間たちも、同じことをします。戦うのは千早本人しか出来ないから、自分の出来ることで応援をする。はがゆいけど、何かはしたい、その気持ちが痛いくらいに伝わるシーン。


「自分の幸運を拾うため」と言いながら、誰かのためになることをする。利他の行為。善徳、徳積み。それを見て、「そんなの結局自分のためでしょ」と言う人は、自分の靴は揃えても、他人の靴は揃えない。(コロナ禍もあり、お互いの気持ちや衛生面の事情で、気安く他人の持ち物に触れることが難しくはありますが)他人の靴を揃えることをする人は、他の誰かがそれをしていても、揶揄することはありません。


例として、他人の靴を揃えることを上げましたが、『徳積み』は、自分の心という器を育ててくれます。大きくしてくれるんです。「心を広く」とか「気持ちを大きく」って言いますよね。利他の心を持てないと、利己的な心の狭い人間から成長できません。心の成長を望むかどうかは、個人の自由ですが。

でも、運を上げることを望むのなら、心を大きくしていく必要があります。目に見えないもの=運を貯めておける場所は、心という器だけだから。その器があってこそ、開運行動が活きてきます。

パワースポットに行っても、開運グッズを手にしても、効果がないのは、「自分の運」として、貯めておける器が小さいから。小さい器には、少しの運しか貯められない。少ししか運の貯金がないのに、大きなラッキーは起こせないんです。

極まれに、何もないところに大きな幸運が転がりこむことはありますが、心して向き合わなければなりません。持っている運の不足分は、他から支払わなければならないからです。森羅万象、陰陽の法則があるように、目に見えないものも基本的に『等価交換』で動きます。


嫌々であろうとも、誰かのために何かを「した」ことは、大きいです。実行はプラス加算、不実行はゼロ。素直に思いやりの心でしたことは、さらに自分の心を大きくします。

「情けは人の為ならず」。

運を上げたいと望むなら、良い気を取り込む開運行動と、心を育てる開運行動の両方をしていくことが必要です。

ですが、大きな自己犠牲を払ってまで、「人のため」を追求することは、あまりおすすめしません。リターンも大きいかもしれませんが、自分が整っていなければ、そのリターンを受け取り切れないことも考えられます。

そして大きな自己犠牲は、「無理」を自分に強いることにもなるので、自分を消耗させる面の方が大きく、大きなリターンが来るまで、自分が持ちこたえられない可能性もあります。

無理なく、自分の手持ち運に見合う徳積みをしていきましょう。

「一日一善」って、上手に表現しているなあと、思います。


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