「うたのなか」編集Before and After
これまでの記事で、「うたのなか」へ取り組む中でのあれやこれやを書いてきた。
そして初演を終えた感想として「体感として平時の合唱と地続きで同質のものが確かにあった。」とそこに記した。
とはいえ、公開音源はあくまで多重録音的に編集をした結果であり、その場で鳴っていた音とはもちろん違う。
システムに選ばれて鳴っている3音と、自分の発する声と、4音で音楽が構成される、といってもイメージしづらいという向きもあるだろう。
そこで、今回の完成映像を作ってくれたメンバーにお願いして、編集のBefore and Afterを作成してもらった。
お聞きいただければわかる通り、「不完全」なものであることはこれまでの記事でも書いてきた。
しかし、それと同時に「合唱との同質性」を感じてもらえたら嬉しい。
耳元のヘッドホンから聞きなれたメンバーの声が次々と聞こえてきて、その声と自分が同時進行に音を重ねることの楽しさ。
それこそが私の感じた「同質性」である。
動画の最後には第2日の音声のタイミング合わせで記載した同期方法についても簡単に解説してある。
この方法により、"演奏者のだれもが聞くことのできなかった、本当に同時に演奏されていた音楽"の再現を試みたのである。
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