北斗晶よ、女子プロレスに謝罪しろ!⑨
北斗晶、一回目の興行つぶし 中 悪意のアングル
ただただLLPWを貶めるためだけのアングルが出来上がっていた。LLPWの興行に参戦するバット吉永が負傷欠場中で、みなみ鈴香は直前の試合で格下の三田英津子にフォール負けを喫していた。
風間ルミとタッグマッチで対戦する2選手の価値はこれ以上ないほどに落とされていた。
そもそも、全女はなぜ負傷しているバット吉永を他団体に参戦させるのか?
さらに、風間ルミがLLPWの興行で北斗晶のカードを組んだことが、いつの間にか、許されない悪行という話にされてしまっていた。
選手のブッキングについては、フロント間の話し合いで決めたはずのことで、本来なら北斗は全女内部で話をすべきことだ。しかし、なぜか、アングルとしてリング上に持ち込まれ、風間ルミが攻撃される材料にされていた。
そして、北斗がLLPWの大会に参加するかどうかは この日の風間の試合を観戦し、その結果を見て判断するという、LLPWにとって何のメリットもないストーリーが週プロ劇場を通して出来上がっていた。
プロレスというエンターテイメントで、用意されていた結末は絶望的なものになった。
まだ、設立1年も立たないヨチヨチ歩きの団体の、世間知らずの若き女社長は、悪意のシナリオに逆らう術を知らなかった。
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