二つ目時代に叶えたかったこと三つの内、一つは達成出来ませんでした。
二つ目時代に達成したいと思っていた目標は大きく三つありました。その三つと、それがどういう形になったかを話してみます。
①芝居挑戦→達成
演劇に出たいと思っていました。前座の頃から芝居にハマって、少し観たりしていましたが、二つ目になって、それをやりたいと思うようになりました。
朝ドラ『梅ちゃん先生』に出させてもらった時もそうですが、とても芝居に興味が湧いて、舞台でやったら楽しいだろうなあと思っていました。
僕がやった芝居のプロセスはこんな感じです。
さん光と落語会の中でやった『新牛ほめ』→本当の演劇『サナトリウムの春』(劇団野良犬弾)→鹿芝居でやった『車引』『牡丹灯籠』
さん光との『新牛ほめ』はコントの延長のようなものでしたが、ちゃんと照明切り替えたり、芝居の稽古もちゃんとしました。
『サナトリウムの春』は本当の演劇です。これはもういわゆる小劇場での芝居で、とても良い経験でした。あんなに楽しくて大変だった期間はなかなかないですね。
鹿芝居は以前にも触れましたが、落語家で集まってなんとか出来ました。
②本執筆→達成
本を出したいと思っていました。二つ目なので自伝を書くほどの量はないので、何か落語を題材にという思いはありました。今(2022/2/2現在)執筆中ですが、この春に発売されます。
師匠林家正蔵の助言がなかったらこの本は実現しませんでした。詳しいことは、本が出てからお話しします。
③落語の賞を取る→未達成
賞を取りたいとずっと思って10年二つ目を過ごしましたが、取れませんでした。一番はNHKの新人落語大賞を狙っていたんですが、ご縁がありませんでした。
最期の年に良いところまで行ったんですがね。コツを掴みかけていたところに二つ目終了の時期が来てしまいました。
この夢は真打に持ち越しですね。
具体的に言うと「芸術祭新人賞」を狙っていきます。もう、明確に狙って行きますよ。
思いは叶う
二つ目で掲げた目標は形は少し変わっても達成出来たり出来なかったりと、人間の夢なんてのはなかなか全てうまく行くもんじゃないってことがわかりました。
僕は落語のトレンドを追いかけるタイプでもないし、気を衒って笑わせるタイプでもない。
師匠のような落語家になりたんです。
初心者に親切で、親切だけどそこに深みを持ちたいです。落語通の方からすれば「そんなこと言われなくても分かってるよ。」っていう説明が入るかもしれない。
でも、それを入れて行きたいんですよね。
三つ目の夢「落語の賞を取る」を真打の第一目標に掲げて、いよいよ大舞台に挑んでいきます。