令和鹿芝居2023が終わりました
落語家がやる歌舞伎を「鹿芝居」と言います。噺家がやる芝居で鹿芝居というわけですが、今年もその鹿芝居の講演が終わりました。
精神的にも肉体的にも年に一回しか出来ないこの鹿芝居ですが、今年は「白浪五人男」に挑戦しました。
と言っても、本家の白浪五人男でやる部分は稲瀬川勢揃いの場だけ。その前の浜松屋の場は、佐野鎚という吉原遊郭の大見世に置き換えての脚本にしました。舞台を落語にすると書き易いので、作るのはそんなに苦労しなかったのですが、世話物の中にも歌舞伎風のセリフを織り込むことには工夫を凝らしました。
自分で考えた台本を人にしゃべらせることに快感を覚えながら、なんとか稽古を重ねて本番に至りました。
鹿芝居をやると準備段階から稽古、広報、などもうありとあらゆることをやらなくちゃならないので、かなり落語の稽古が犠牲になるんですが、それでもやった先に何かあるのではと思うと、やらずにはいられません。
とにかく若手で鹿芝居をやっているのは我々だけなので、そこに誇りを持って取り組んで行きたいですね。
来年も頑張ります。
最後は昨日の写真たちを載せておきます。
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