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独演会のご報告

第七回目の独演会が終わりました。今回のネタは以下の三席、昼夜共同じネタです。

一、狸札 立川公四楼
一、きゃいのう はな平
一、にらみ返し はな平
仲入り
一、甲府い はな平

前座は立川公四楼さん。同窓の先輩だけど、落語家としては18年ほどこっちが先輩。今まで中央区役所に勤めてたんですって。公務員の公ってわけです。

と言うわけで、今回は「にらみ返し」を一つの目玉に三席申し上げました。

「にらみ返し」は、前半と後半が明確に分かれていて。前半は主人公が、借金を取りに来た一歩も動かない薪屋に薪ざっぽうを振りかざしておどし、借金を返したことにする流れ。

後半は、借金の言い訳屋が三人の掛け取りを睨んで追い返す流れ。

前半は主人公の八五郎が起点ですが、後半は言い訳屋が起点。ここの対比が大変ですね。あとは最後のにらみです。私の場合は眉間に皺を寄せてにらみという手法ではなく、大きく目を見開いて追い返す形にしてます。

1、2、3人と段々にらみを強くしていくのも楽しいです。暮れにはここぞとやりたい噺が出来ました。

今回は「きゃいのう」も新ネタです。若手の役者が割り台詞でただ「きゃいのう」を言うために、自分の生い立ちを吐露し、腰元のカツラを被せてもらおうと奮闘します。奮闘というか嘆く感じです。この噺は終盤の芝居のくだりがバカバカしいので、軽くやりたいですね。寄席でいつかバンバンかけたいネタです。

「甲府い」は昨年花形演芸会で出して、銀賞を頂いた大切なネタです。思い人情噺にしないでほっこり軽い噺にしています。

さあ、次回は二月。気合い入れて頑張ります!

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