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出来る人のメール術
仕事においてメールはかなり大事だということは噺家に限ったことではありません。どんな職業においても、上司や部下とのやり取りは出世にとっても大事なことです。
噺家はほとんどがマネージャーを通さず自分でやり取りをします。なので、仕事の連絡も自分でやっていることが多く、落語家同士で頼みあうこともあります。
今日は私が思う「売れている(成功している)人」はメールにおいてどんな風にやり取りをするか考えてみました。必ずしも、売れている人はそうとは限りませんので、あくまで私の思うメール術ということで読んでもらえたらと思います。
①レスポンスが早い
レスポンスが早いことは一番大事だと思います。これだけでも一歩先に行けます。すぐに返事をすることは相手にも好印象です。出来る人はとにかくレスポンスが早いです。後回しにしません。
すぐに返事で結論を導けない場合は、「了解しました。後ほどお返事いたします」などと、とにかく読んだことも伝えます。
これは自分が仕事を頼む場合に実感していることです。後輩に仕事を頼む時、普通は呼びたい後輩を呼びます。だけど、急なお願いの場合は、早く返事が欲しいわけです。なので、やり取りをしていて、すぐに返事をくれる印象のある後輩に頼みがちです。
これは意外と無意識に他の芸人もやっているんじゃないかなと思います。違ったらすいません。
②文の熱量を合わせる
意外に大事だと思うのが「文の熱量」です。この熱量は文量と同じような意味です。
出来る人は、こちらが打った文と同じくらいの文量で返事をします。これは相手に誠意が伝わりやすいです。
3行くらいの文が来たら3行くらいで返す。「了解です」だけ返すのはもっての外です。
逆もダメです。短い文に対して、長文の返信をする人。こういう文面は大体、内容と関係のないことが書いてあるし、長文が来ると相手にもプレッシャーになります。
なので、文の熱量を相手と合わせるのは重要だと思います。
③文に心がある
これは②とも通じるところがありますが、出来る人のメールには「心」があります。
もちろん大事なのは相手に要件を伝えることですが、その中にさらりと優しさが入ると良いと思います。
相手に返信をする時にただ要件だけを返すのではなく、そこに少し言葉を足すんです。
「了解しました。ありがとうございます」
ではなく、
「了解しました。とても素敵な〇〇ですね。今から楽しみです。ありがとうございます」
という具合です。この間に挟む言葉は出来るだけ自分の言葉に近い方が、親しみがあって良いと思います。
こういう返事を仕事相手だけでなく、部下や後輩に出来るとさらに良いと思います。実際、大先輩でとても忙しい師匠から、そういうメールを頂いたことがあります。
返信の中に、少し自分の言葉で文が足されているんです。返信をすることすらお忙しい方のそういう文には、恐縮するとともに、とてもその方を好きになってしまうような魔力があります。
なので特に自分より目下の人に返信をするときは、注意しています。要件だけを返信する淡白な文章になっていないか?読み返したりします。
落語家は個人だったりチームだったり
落語家は普段は個人で仕事をしますが、半分くらいは落語家同士との仕事です。人と連まず、出来るだけ一人で活動するという人もいますが、大半はその組織の中(私の場合は落語協会、林家一門、引いては正蔵一門)にあってはその中でのコミュニティが大事です。
私が今までやり取りしてきた方の傾向を見ると、やっぱり成功している人は上記のようなメールの方が多いです。反面、そうでないような方のメールはとても淡白で低温なメールが多いのが私の印象です(笑)
メールには気をつけたいですね。
※あくまで私感です。
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