時間が止まっているような気がした―。


ここにいる間だけは、自分だけ時が止まっていて

何をしようとしまいと、別に何も変わらないような、そんなちょっと変な感じだ。

課題の事とか

将来の事とか

考えるだけで頭がくるくるとしてやけに焦ってしまっていたけれど


ここにいる間は、そういう事忘れても良いよって言われているような感覚。



なるほど、これが現実逃避というやつか。



街並みをひたすら進んでみる。

あちこちから飛び交ってくる話し声。



どんな会話をしているのかは全く分からないのだけど、でもそれがやけに安心感があって

何を聞こうと

何を話そうと

本音とか建前とか、そういうごちゃごちゃした事、考えなくて良いよって言われているような感覚。



進めど進めど時は進まぬ。

見た事もない景色や恐らく、これから二度と見る事のないであろう景色。

個性的なオブジェや恐らく、これから二度と出会う事のないであろう人達。

そんな事を考えながら歩いていると、なんだか全てが愛おしく思えてきて

離れ難いって思ってしまって

それなら全部目に焼き付けてしまおうって思って

そしたら、気付けば目が凄く乾いてしまっていた。

何をやっているんだか。

別に、今の人生に不満を抱いているというわけではないのだけど

でもなんとなく




あぁ、逃げ場っていくらでもあるんだなぁって思えた。
そんな不思議で素敵な時間でしたとさ。

また行こっと。


韓国へ旅行に行った際に浮かんだ曲です。
日本語しか分かんないのにちゃっかり韓国語で歌詞も作ってしまいましたとさ。へへへ。曲を流しながらエッセイをお楽しみ下さると嬉しいです。