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大破局、その後、の後
そのごのご。鼻つまってるときに言いたいね。
さて、4年同棲した彼と別れてもうすぐ2か月。心のゆれうごくさまをもっとちまちま書き残そうと思っていたけど、想像以上のスピードで立ち直ってしまったので、そんな必要がなかった。なんかもっと心ぽっかり状態になると思ってた。わたし今、心身ともにずいぶん元気。
別れた経緯と私見(「冬の大破局」参照)やら、同棲解消してからの元彼との関係(「大破局、その後」参照)については時々話題にしているが、そのへんもゆるやかに変化しているように思う。
1人暮らしに戻って反省したのは、わたしが「家族」とか「暮らし」そのものへの憧れやこだわりが強く、彼をそれにあてはめようとしてしまっていたこと。彼を恋人じゃなく生活のパートナーとして認識してしまっていたこと。彼はまだまだ恋人どうしでいたかったのかもな。
4年前。「結婚しよう」と言われて付き合った。だからわたしの頭の中には、「生活観をすり合わせていかないと!」というのが常にあった。そのせいで、わたしの中の「かくあるべし」がどんどんふくらんで、彼に求めるものが多くなってしまっていた。次第にそれを何度も伝えるのがしんどくなって、勝手に期待して、彼がそのとおり行動しなかったことに勝手にむかついて、空気が悪くなって。そんなことの繰り返しになっていたように思う。
彼と家族になりたかったわたしは、どうしても「暮らし」の部分をないがしろにしたくなかった。夜ご飯は早く帰れたひとがつくって一緒に食べる。つくってもらったほうが洗い物をする。シャンプーの詰め替えやトイレットペーパーの補充をしてくれていることに気づいたらお礼を言う。掃除機は無理でもクイックルワイパーはかけたい。お風呂に入って、パジャマを着て、並んで歯みがきをして、「おやすみ」って一緒の布団で寝たい。どうしてそれが叶わないの?どうして協力してくれないの?わたしのほうがお金入れてるのに。わたしのほうが仕事重いのに。彼のせいだ。彼がわたしと生活を営んでいこうとしてくれないからだ。
まあ今思えば、家のこともちゃんとやろうとか、共働き2人暮らしを成立させたいとか、そもそも無理だったんだけどさ。だって、同業者のわたしたち。実質週6勤務。デフォルト10時間労働。片道45分通勤。お互いこんな働き方なんだもん。現実、やっとの思いで家に着いたって床にへばりついて泥のように眠るだけ。ほのぼの2人暮らしとかもはやファンタジー。
でも、「わたしのほうが。わたしばっかり。」的暗黒思考に陥ったわたしから見れば、彼はもはやでっかい赤ちゃん。赤ちゃんはちいちゃくて弱くて、無垢で希望がいっぱい。だからこそかわいいし、お世話のしがいがあるってもんだ。うちのおバブはでかくてたくましくて、本能に忠実で将来がしんぱい。共通点なんて、おっぱい好きってことくらい。「一緒にいてくれるだけで最高ハッピーBIG LOVE」と思えていたのも最初の1年だけ。無償の愛とか無理なんで!!!となけなしの母性が尽きてしまった。
彼からしたら、別にコンビニご飯だっていいし、少しくらい散らかってたって平気だし、朝シャン派だし、リビングのソファで寝落ちしちゃうのが心地いいのに、なんでそんなにぴりついてんの???という感じだったんだろうな。そりゃあ息苦しくもなっちゃうか。
こうやって振り返れるのは別れたからこそ。彼への気持ちが、愛ではなく執着だったことにも気づけた。わたしが悪いところはちゃんと謝りたいけど、浮気とか嘘とかレスとか、この先一緒にいられない理由はいくらでもあるので、やっぱり正解。おかげで迷いも悩みもほとんど消えて、眠剤がなくても朝まで眠れるようになった。なんなら寝すぎて遅刻してまうくらい!
元彼全員死別したことにする派だけど、今のところ彼とはフラットに友達として関わっている。ねこもなついていますので。ただし、どちらかに新しい恋人ができたら死別リストに加えると心に決めて。
「獣になれない私たち」を数年ぶりに見ている。ちょっと、刺さり方がえぐい。リアタイしていた頃はまだまだ学生あがりで、「大人ってたいへんだなあ~~」くらいで見ていたけど、ぜんっぜんフィクションじゃないじゃんこれ。わたしも大人になったってことか。しあわせってなんだろう。晶ちゃんと5tapで飲みたい。