ロマンシングサガ2 リベンジオブセブン感想


はじめに

リメイクのお手本のような完成度

トロコンまで駆け抜けました。振り返ってみると酷い部分もいくつかあったりしましたが、総合的には非常に楽しかったです。色々振り返っていこうかと思います。

点数をつけるなら

72点。40点~凡ゲー、70点以上は良ゲー。基本的に100点はつけないタイプです。というか90点もまずつけません。
閃き適正であったり、一部割に合わない敵の強さだったり細かい部分を調整すればまだまだよくなるなーという感じ。
これでサガエメのような戦闘だったら85点は余裕だったんですが、普通のコマンドバトルだと毎回やることは変わらずシステム的に限界感じてこんなもんかなってところです。

リメイクで変わったこと

リメイクで楽しくなったとこ

1.アビリティシステム
今作ではクラスごとに固有のアビリティ(特性)が追加される。それだけではなく、7地方制圧すると極意化して色んなキャラクターに付け替えることが可能になる。これにより、旧来では固定メンバーになりがちだったものをアビリティ目当てで色々使ったり考える余地が出てきた。

2.閃きの可視化
このキャラこの技を閃けるのか、また戦闘中に閃く可能性があるのか……といったゲームの根幹にかかわる部分が可視化された。旧来ではマスクデータであり、攻略サイトやら攻略本を見ないとまともに新技を会得できなかったが、これを可視化することでゲーム内で割と完結できるように。オフ機能もあるので旧来の不便さが好きな人にも対応している。

3.陣形が増えた
初期クラスにも陣形が用意されたので、色んな皇帝をやる楽しみが増えた。

4.退位システム
陣形欲しいなーとか、イベントの兼ね合いで別のクラスにしたいなーといった時、旧来はわざわざ皇帝を殺す必要があった。だが今回は任意で退位できるのでわざわざ殺さないでもよくなった。といっても二代連続退位はできないため、陣形が一気に欲しい時なんかは殺す必要はある。

5.仲間の編成が自由
旧来は仲間も一度殺さないと編成しなおせなかったが、今は酒場で自由に入れ替えられる。

リメイクで残念ながら改悪されたところ

1.ソフトリセットがない
いわゆるボタンを押してのリセットがないので、ゲームを再起動するしかない。欲しいと思った場面はあまりないが、あったものが無くなってると不便を感じる。コムルーン海峡の大渦でスタック(2回した)した時は欲しくなった。

2.戦闘中武器の切り替えが若干面倒に
技は1ページにおさまってしまったので、LR切り替えで違う武器の技術点稼ぎ……ということがしづらくなった。地味に不便。

3.マップが広くなった
サラマットなんかは特に走ってる時間が増えた気がする。個人的には旧作よりシンボルが避けづらくなった。もっとも、逃げても敵が強くならないので積極的に逃げていいが。

4.セーブが不自由に
詰み防止の側面もあるので、この方が事故はないとはいえる。一戦ごとにオートセーブも働いてるので任意のセーブポイントがないだけではある。

基本的には遊びやすくなったが、マップが広くなったりしたことでプレイ時間は伸びた感じ。敵がめちゃくちゃ硬くなったと嘆く方もいるが、難易度オリジナルやベリーハードでも最終的に1Tでドラゴンだろうと吹き飛ばせるので個人的にはそこは気になっていない。ぶっちゃけ気になった要素あるっていってもゲーム体験でストレスを背負わされたほどじゃない。

プレイ振り返り

武器・技雑感

1.片手剣
オートパリィのお供。残影剣を閃くと連携での全体攻撃で敵処理が格段に楽になる。なぎ払いでのスタン、十文字斬りの光属性とアンデッド特攻と序盤から中盤にかけて非常に使いやすい性能。後半もオートパリィのお供として持たせることが多いか。オートパリィとセットで使う印象。

2.大剣
中盤あたりで水鳥剣をおぼえると使い勝手が格段に良くなる。切り落としでのスタンがとにかく便利で、水風闇と弱点を付ける属性も多い。ただ範囲攻撃が水鳥剣くらいなので、終盤にもなると範囲火力も今一で雑魚戦では少し使いにくく感じる。最終的にはノエル大剣の専用技が千手観音を超える火力をたたき出すように。

3.斧
片手で扱えるのが最大の利点だが、スタンが取れないのが不便。ただ火力は高く、ブレードロールでの範囲攻撃も便利。ただスタンが取れないしオートパリィも発動しないため片手剣が優先される。片手剣の相方にいいかもしれないが、私は攻略ではほとんど使わなかった武器。

4.棍棒
デバフ武器。かめごうら割りでの防御ダウンと、骨砕きの腕力ダウンがメインの用途。地裂撃のスタンも地味に役に立つ。火力自体は低いのと、デバフの持続時間が短いため出番がない。そもそもデバフ打つより回復打つことが多く、うまく扱えなかった。エクステンションのアビリティで延長したらもうちょっと強かった気がするが、棍棒得意なキャラが少ないのも使いづらいところ。

5.槍
正直一番微妙に感じた武器。直線貫通の範囲技こそあるが、攻撃しながらスタンをとれない。属性が火風地と大剣と合わせれば属性弱点は広範囲カバーできるのは強みではあるが……。一番使わなかった武器。

6.小剣
縁の下の力持ち。幻惑剣でのスタン、感電衝の麻痺、マリオネットでの全体行動制限と雑魚からボスまで何かと使える。ただ判定が腕力ではなく器用さなため、実質弓とセットで運用することになりがちなのが使いにくいところ。カエルに即死取れる技は私のプレイだとあんまり活躍しなかった。

7.弓
最序盤から打てるでたらめ矢、そこから閃くアローレイン、バラージショットと範囲攻撃をするならコレ!という武器。サバンナ攻略を初週で後回しにしてたため、私は中盤あたりで一回使わなくなった。単体火力に乏しいものの、落鳳破でクリティカル取れる敵がビックリするくらい多いので思ってるよりは火力が出る。器用さ判定なので小剣と一緒に持つことになりがちだが、その場合火と風しか属性が揃わず弱点取れる範囲が狭い。連携で全体攻撃を打つようにしてれば戦闘はだいぶ楽になる。

8.体術
装備に依存しない。範囲攻撃を持たない。気弾の光で本来苦手なはずのスライムすら倒せるため、対応範囲はかなり広い。ソーモンの指輪装備してベルセルクをかけるとものすごい火力が上がるのも便利。
最終的にはダンターグの小手で全体攻撃も可能になり、一番使いやすいまである。これと大剣で火水風地光闇全属性揃う。

術雑感

1.火
合成術がとにかく強い。フレイムウィップを早いうちに閃くと単体火力は十分。フリーメイジがファイアーボール2を打てるので、序盤から範囲攻撃を打てるのも強み。回復は出来ないが、最終的にはリヴァイヴァで保険をかけられる。フラッシュファイアとクリムゾンフレアがとにかく強い。熱風やファイアーストームも強い。

2.水
原作にはなかった攻撃術が追加され、使いやすくなった。のだが、クイックタイムが大幅弱体化し、水舞などの盾魔法の挙動が変わったことで総合的には使いにくくなった。範囲攻撃は威力12の貫通ウォーターガン、威力15のダイアモンドダストか、範囲が少し使いづらい威力30の召雷と終盤以降は息切れする。回復もアースヒール2や月光2があるため水にこだわる必要がなく、火を外してまで水を採用する利点が弱く感じた。

3.地
光の壁、炎の壁を使う際にはある程度上げておくのが必須となる。旧来は金剛盾が永続で猛威を振るったが、4T程度で切れる上に光の壁で上書きされるので使いづらくなった。全体攻撃で威力21のストーンシャワーで中盤から終盤あたりまで攻撃面でも強力。しかし攻撃で合わせられる合成術はアークサンダーくらい(冥があればデブリスフローもあるが)で、最終盤では火力面では息切れする。アースヒール2もあるので回復も出来る。

4.風
全体回復のレストレーションを使うために必要な属性で、術師は極論光の壁をとるかレストレーションをとるかで育成方針が変わると思われる。熱風・ファイアーストーム・太陽風の合成術のおかげで範囲火力もかなりある。一部の敵はミサイルガードで完封できるし、体力吸収が便利だったりと何かと使いやすい。ただ回復がない。
周回以降では技をすべて忘れてしまうが、エリスの弓を装備すればいつでも熱風が打てるため術者の風を上げておくと強くてニューゲーム以降で楽が出来る。

5.天
何かと合成術でお世話になる天。最終的には範囲術最強格のギャラクシィも覚える。月光2で回復も完備。冥術をおぼえるまでは全員に月光をおぼえさせておいていいくらいである。ソードバリアの持続が短くなったので、必須というほどではない。ライトボールが連携の邪魔になりがちなのが欠点か。
太陽風、クリムゾンフレア、フラッシュファイア、ダイアモンドダスト、光の壁と何かと合成術で世話になるため、術師は鍛えておいて損はない。

6.冥
周回で残らないため、毎回火山を爆発させて書を入手しないと使えない面倒な術。その割に使い勝手がよくない。そもそも冥弱点が少ないので、攻撃目当てなら冥を使う利点は一切ない。理力の確認も面倒である。
真価はシャドウサーバント。連携中のダメージすら2倍(カンストしてても同じダメージが2回出るため問題ない)になるため、アタッカーに覚えさせておくと無類の強さを発揮する……というか七英雄やドレッドクィーンも数ターンで倒せてしまう。術師は光の壁とレストレーションで覚える余裕がないのが欠点。

クラス雑感

1.帝国重装歩兵
まさかのオートパリィ会得。彼を狙われやすい位置におくだけで戦闘の安定感が違う。極意化出来るまでは常に連れ歩いても良いレベル。ただ、先手を取って敵を処理する場合には不要となる。極意化は最優先レベル。

2.帝国猟兵(女)
かく乱作戦は、スタンの成功率にも影響するので非常に強い。極意化出来るまではパーティにずっと入れてスタン要員にしていいくらいである。

3.ホーリーオーダー(女)
今回はカンバーランドをうっかり滅亡させても加入するので安心。回復量アップのアビリティが最後まで有用。というか魔力が高く、天が育ちやすいためレストレーションや各合成術の適正も高く、最終メンバーに連れて行けるレベル。彼女を連れてくと回復量アップを自前で使えるため他のアビリティを持って来れるのも強み。

4.シティーシーフ(男女両方)
シティーシーフ(女)の抜け目ない猫のドロップ量アップは、浮遊城で手に入るドロップリングと合わせるとすごい勢いで素材がたまる。男のぶんどるはドロップリングがない頃は便利だが、手に入る頃には15%じゃ正直当てにできなくなってくる。

5.踊り子
キャッシュバックで連携ゲージが25%戻って来る。連携がそれだけ打ちやすくなるためシンプルに強い。また本人も小剣を閃きやすく戦闘力も高い。欠点は何かと消滅しやすいイベントであること。

6.コッペリア
異常全無効のアビリティをとるために皇帝を経験しておく必要あり。装備をステータスに全振りできるため便利。

アタッカーに関してはマスターレベルもあって誰を使っても困ったりはしないだろうから割愛。

毎ターンBP回復と消費軽減に関してはボス戦での持久力に関わるので便利。雑魚戦は術酒が余るのであまり気にしないでも平気だが、燃費周りより有用なアビリティも序盤では少なめなので宮廷魔術師なんかも便利。

まとめ

原作のシステムはそのままに、シンプルに遊びやすく仕上げてきた非常に良いリメイクだと思う。ただ、かゆいところに手が届ききってはいなかったので、それは今後の作品に活かしていただければなと思う次第である。

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