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つながりを広げていく ベーグル専門店「Park」平川健太さんらしさ/坂井市らしさ名鑑

坂井市春江町に隣接する福井市定正町。ここにベーグルのテイクアウト専門店「Park Coffee&Bagel」があります。
‶一度食べたら手が止まらなくなる″と評判のベーグルは、地元住民のみならず、県外のお客様からも愛されています。
 
この店を手がけているのは、アウトドア商品の小売・卸売りで知られる『株式会社カンパネラ』(坂井市)。
なぜアウトドア企業が飲食業に挑戦し、多くの人々に愛される店となったのか?
「Park Coffee&Bagel」で2024年末まで店長を務めた平川健太さんに取材し、その秘密に迫ります!

アウトドア企業がベーグル店を始めた理由

「アウトドア人口を増やす」という企業理念を掲げる「カンパネラ」。
アウトドア商品のオンラインストアと実店舗運営をメイン事業としています。
イベント運営など「アウトドア」を軸とした事業も展開しています。


飲食業を始めるきっかけとして、‶アウトドア×食文化の新しい体験を提供したい″、そして‶地元産の食材の美味しさや魅力を伝えたい″という2つの想いがあったそう。
 
店舗名の「Park」には、店舗から徒歩5分ほどの場所にあるアウトドアショップ「THE GATE」の公園(Park)として、気軽に集える場でありたいという想いが込められています。
 
ガラス張りの店内は、日当たりもよく、クリーンな空間。
店舗横には芝生エリア、軒下にはデッキとアウトドアチェアを設置し、地元産の食材をたっぷり使用した焼き立てのベーグルとコーヒーを思う存分楽しむことができます。
 
テイクアウト専門店としているのは、外で食べてもらう楽しさを通じて、アウトドアを始めるきっかけづくりの創出を目的としており、「アウトドア人口を増やす」という企業理念の実現を図っているそうです。
 
 
平川さん:
地元住民だけでなく、遠方から訪れるアウトドアファンにも親しまれる店舗づくりを目指し、こだわり抜いた素材と手作りの味わいがベーグルの人気を支えています。
ベーグルを通じて、地域の魅力や食文化を発信していきたいです。
 
 
 
なぜベーグルを選んだのか疑問に思い平川さんに尋ねてみると、
「ほかにベーグル店がなかったのと、例えば山に登ったりするときにベーグルは持っていきやすいと思いませんか?」という答えが返ってきました。

この考えに「おぉ!確かに」と声が漏れてしまいました。アウトドアを好きじゃないと出てこない思考に、感心してしまいました。

広々とした芝生エリアが併設。店舗に置かれているアウトドアチェアなどは実際にカンパネラのオンラインストアで販売しているものなんだそう!!

 Parkのこだわり

Parkを運営する上でのこだわりを伺うと、2つの答えが返ってきました。

① 「ベーグル」へのこだわり

ベーグルを作るうえでこだわっているのは
・なるべく添加物を使わない
・できるかぎり坂井市、福井県の素材を使う
・からだにいいものを使う
ということだそうです。
実際にParkでは坂井市三国町の木下農園さんのレモンや、あわら市の瑞香園さんのブルーベリーなど、地元産の農産物を使用しています。
また、ベーグルの生地は北海道産の小麦と福井県産の小麦「ふくこむぎ」をブレンドしており、「福井の素材で作る」という坂井市や福井県に対する愛を感じました。
 

② 「コーヒー」へのこだわり

三国町にある「POSSE COFFEE」監修のもと、ベーグルと一緒に楽しめるPark.オリジナルブレンドとして「海Blend」と「山Blend」の2種類を販売しています。
 
「海ブレンド」…穏やかでキラキラしている水面をイメージしたブレンド
「山ブレンド」…土のにおい、木の香り、爽やかな山風を感じるコーヒー


アウトドアを意識し、海や山にもっていきたくなるようなコーヒーを目指して、試行錯誤して作り上げたそうです。また、すべてハンドドリップで入れており、時間をかけて作ったコーヒーのおいしさと、お客様とのコミュニケーションを念頭に置いたサービスに大変感銘を受けました。
ベーグルだけじゃなくコーヒーも愛される秘けつがここにあるのだと思いました。

Park オリジナルブレンドの「海Blend」と「山Blend」

キッチンカーを始めたきっかけ

2023年3月からキッチンカーでの販売もスタートしました。
 
「店舗だけだと地元の人にしか提供できないですが、キッチンカーで販売することで県内外を問わずお届けすることができるからですね」と平川さん。お客様のところに自分たちが出向くことで、「Park Coffee&Bagel」を広めていきたかったそうです。
 
キッチンカーでさまざまなイベントに参加することで、主催者や他の出店者など、より多くの方と出会い、繋がることができたそう。

平川さん:
イベントで初めて店舗のことを知ってくださった方が後日、お店まで買いに来てくれると本当に嬉しいです。
 

店舗の雰囲気に色味を合わせキッチンカー。

私もベーグルをいただいて…

私自身も何度もParkのベーグルは食べているのですが、せっかくなので今回もベーグルいただきました!!

右がもちふわプレーンで、左がベーコンペッパーチーズです。

「もちふわプレーン」はそのまま食べてもベーグルの柔らかい甘みを楽しめてもちろんおいしいのですが、お店がこだわって作っているクリームチーズをつけるとまた違った味を楽しめておすすめです!!「ベーコンペッパーチーズ」はベーコンとチーズの相性抜群で一度ハマったら何回でも食べられそうです。

つながりの大切さ

私はこのインタビューを通して、平川さんの言葉から「つながり」を大切にしているように感じました。
小麦や野菜など食材の生産者と「つながり」
商品を開発し、店舗でお客様と「つながり」
イベントに出向き、主催者や他店と「つながり」
アウトドアの良さを知ってもらい、アウトドアとお客様を「つなげる」

1つでも欠けたら完成しない、この‶つながり″に「Park Coffee&Bagel」の人気の秘けつが隠されているのかもしれない、と思いました。

見えてきた平川さんらしさ

お話を伺っている中、平川さんは何度も「アウトドア」と「つながり」という2つの単語を口にしていました。

ぶれない想いがあってこそ「Park Coffee&Bagel」なのだと感じました。
 
これまでお話を伺ってきたエピソードをもとに、平川さんが持つ「らしさ」を下のようなロゴマークで表しました。
 

アウトドアを連想させる緑色と平川さんがつないできた人々を肌色で表しました。また、平川さん自身の明るさを表した黄色を中央に置くことで平川さんを中心にさまざまなものが「つながる」様子を表現しました。
 
 多くの人から広く愛される「Park Coffee&Bagel」、ぜひ皆さんも行ってみてください!!
 

ライター紹介

名前:岡田 りん子
年齢:19歳
職業:大学生
趣味:愛犬といろいろなところに行くこと / 映画鑑賞
 
編集後記
何度も訪れたことがあった「Park」さん。ベーグル店を始めた裏側にはアウトドアとつながりがあったことに驚き、私もアウトドアに興味を持つことができました。また平川さんは明るく、その考え方や経営理念の軸はしっかりとしていて、貴重なお話を伺うことができてとてもうれしかったです。私も「今あるつながり」と「このさき出会うつながり」の両方を大切にしていきたいです。
 
最後に貴重なお時間、ありがとうございました。

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