『GOTH 僕の章』乙一#1

2024/12 開始。

今どの辺?

「土」読了。
一文一文が簡潔で短く、読みやすいためさくさく進む。

単行本から文庫本にするにあたり二分冊された、片割れ。
これらを上下巻と位置付けるなら、『僕の章』は下巻ということになるだろう。もう一冊の『GOTH 夜の章』は先日読了しているので割愛。

登場人物はタイトルの通り”僕”がどの話にも共通して出てくる。
「土」でも殺人事件は起きた。
言い忘れていたが、これは倒叙ミステリの短編集である。

自身の残虐性を自負しており、ひた隠して生きてきた佐伯。
しかしついに、隣人の少年を生き埋めにしてしまった。
妄想のうちに留めることができずとうとう実行に移してしまった…
これを契機に箍が外れ、生き埋め衝動が止められない。
次なるターゲットは――森野夜
二人目を庭に埋めたはいいが、柩の中の彼女と話すうちに一抹の不安が佐伯の胸に広がり始める。
果たして彼の残虐非道な行為は露見してしまうのか。
彼を訝しんだ”僕”の取った行動とは?

実際、”僕”が一番のサイコパスです。
犯人を上回る行動の数々。
最後に”僕”の狂気を突き付けられて終わる。
乙一さんよくこんなこと思い付くな…

とまあ現在こんな感じ。
続きが気になります。

では。