『GOTH 僕の章』乙一#2
今どの辺?
「声」読了。
ついに”僕”の正体判明。
この話がこれまでの集大成であり、これまで読んできた読者にだけ訪れる衝撃。
これは『夜の章』を先に読まないとネタバレをくらってしまうため、
これから読む方は絶対に順番を間違えてはいけない。
シリーズではなく、分冊されただけです。
文庫版は『夜の章』→『僕の章』と順当に読むことをおすすめします。
北沢夏海の姉・博子は廃病院の手術室でバラバラにされた死体となって発見された。
またも地元で起きた事件とあって森野夜は被害者の情報収集に忙しい。
似た趣向同士の”僕”にも森野は死体の写真を見せ「あんたが殺したんじゃないの?」と尋ねる。
しかし「僕じゃない」と否定する姿は怪しくて……。
姉の喪失感を抱く夏海の元に一本のカセットテープを差し出す少年が突如現れた。
「北沢夏海さんですね?」初対面のはずなのに何故か少年は夏海の名前を知っていた。そして彼は「僕が殺しました」と告白する。
夏海はある時期を境に博子から一方的に冷遇されるようになった。
渡されたテープには博子からの謝罪とその理由を語る彼女の声が吹き込まれていた。
彼女の告白は三本のテープに分割されていたが、夏海は少年の名前を聞き出せなかったためこちらから受け取ることができない。
少年が着ていた制服は中学時代の後輩である神山樹と同じであったため、面影を頼りに校門の近くで少年を探す夏海。
樹から少年の名前を聞き出すも、残りのテープを聞くまで警察に届けるつもりはなかった。
二本目を聞き、最後のテープを聞くためには博子を殺した現場まで来てくださいと日時の指示があった。
少年は指示通り現場に現れた夏海を認め、最後のテープを再生する。今までの態度のワケを知った夏海。姉の声が室内に響く中、自分もまた姉と同じようにこの少年に殺されることを覚悟する。そんな夏海の元に樹が駆けつける。
……夏海が気が付いた時には少年も樹もいなかった。ただ、乾ききっていない血だまりがそばにあった――。
このあとに続くエピローグで”僕”の名前(正体)が判ります。
果たして”僕”とはいったい……?
登場人物はほかにも夏海の両親や博子の恋人・赤木も出てきますが、本質的な謎にはあまり関係が深くないので割愛。
最後にGOTH全編をまとめようと考えています。
(そちらでネタバしようかな)
では。