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『道は開ける』を読んで〜悩みに向き合う処方箋〜
皆様、こんにちは。
佐藤黎司(さとうれいし)です。
せっかくなので、
最近読んだD・カーネギーの『道は開ける』の
感想をシェアしたいと思います。
詳細は本書をお読みいただく前提で、
心に残った部分をいくつかピックアップします。
今日1日の区切りで生きる
将来について配慮することは有用ですが、
一方で起こりもしていないことや
思い悩んでも状況は進みません。
過去を振り返って教訓とするのは有用ですが、
過ぎ去ったことを思い悩んでも過去は変えられません。
我々にとって大切なことは、遠くにぼんやりと存在するものに目をやることではなく、手近にはっきりと存在することを実行することだ。
今日1日の計画を立て、実行して振り返る。
今、やるべきことを整理して実行することが
非常に重要なのだと感じました。
事実に向き合い、解決策を実行する
1 公正な事実の把握
まず、「公平」で「客観的」な
事実を集めることが基礎となります。
事実を知らなければ、問題を手際よく解決できず、混乱するだけだと本書では述べています。
誰でも時間の許す限り、公平な客観的立場で事実を集めることに専念すれば、普通の場合、悩みなど知識の光によって蒸発してしまうだろう
そして、事実を集める際に、公平で客観的な
事実を集めるために、
・(自分のためでなく)他人のためだと思うこと
・不利な事実、直面したくない事実のすべてを集めること
を意識すると良いと書かれています。
レコメンド機能が発達して見たい情報ばかりが
入りやすい現代だからこそ、
この教訓はより重要なものだと感じます。
2 事実の分析
以下を書き記すことで自分がアプローチできることが見えてきます。
・悩んでいる事柄を書き出す
・自分ができることを書き出す
ひとたび決断を下し、あとは実行あるのみとなったら、その結果に対する責任や心配を完全に捨て去ろう
苦境に立って万事休したときには、
できることがあれば、それをやる。
できることがなければ、後は忘れるだけだ。
私も新卒の頃から、会社の研修でも言われてきましたが、自分ができることに落とし込むことで、
取るべき行動が明確になりますよね!
3 決断、そして実行
事実の分析まで終われば、後は決断するだけ
そして、決断したらすぐに実行するのみ
決断を正解にできるのは自分自身です!
よい面を見て、他人を喜ばせることを考える
まず、この言葉で始めましょう。
あらゆる出来事のもっともよい面に目を向ける習慣は、年間1千ポンドの所得よりも価値がある。
1千ポンド!!
隣の芝は青いというように、
私も含め、どうしてもマイナスの面に目が行きます。
しかし、本書では厄介事を数え上げるな、恵まれているものを数えてみようと述べています。
私自身、よい面に目を向けると、
自分がいかに恵まれているかを実感し、
それをどうやって活かして、
どうやって恩返ししようかなと考えるようになりました。
また、以下の言葉も引用されています。
窮乏に耐えるだけでなく、それを愛するのが超人である
私が師事している篠原継之助さんが
大事にされている言葉として
「事実は一つ、解釈は無数」という言葉が
あります。
窮乏も見方次第で、プラスに転換して愛することができるのではないでしょうか。
実際、自分の人生を振り返っても、
一見困難に見えることがあったから、
結果的に良い結果を得られたことが
たくさんありました。
詳しくは👇(しれっと宣伝させてください笑)
そして、本書では、さらに
他人を喜ばせることを考えることが
重要だと述べています。
他者に、関心を持つことで、
自分自身の悩みに目を向けなくなり、
結果的に悩みを早期に断つことになると
説いているのです。
個人的には自分自身が満ち足りることは
非常に重要だとは思いますが、
悩んで進まないときは
いかに他者を喜ばせるかを考えると、
悩みに目が向かなくなり、人間関係も円滑になって結果的に悩みを脱せるかもしれませんね!
批判に学びつつ、正しいと信じたことをする
何かをするときに批判はつきものです。
私自身自己紹介ブログに書いたように、
色々批判をされてきました笑
以下の言葉を知っておくと、
批判に強くなれるかなと思います!
自分の心の中で正しいと信じていることをすればよろしい。
しても悪口を言われ、しなくても悪口を言われる。
いずれにせよ批判を免れることはできないのだから。
また、不当な非難は、しばしば偽装された最大の賛辞だとも述べられています。
特に自分の求めている結果を出していない人からの批判は、まぁそういう意見あるよねーくらいでいいのでしょう。
一方で、カーネギーは
批判を全部無視しろとは書いていません。
まず、カーネギー自身が実践する愚行メモの話、
H・P・ハウエルやベンジャミン・フランクリンの
エピソードを引用し、
自己批判して教訓化することを推奨しています。
また、賢い人は自分を非難し、攻撃し、論争した相手からも学ぼうとするとも述べており、
さらに我々の敵の意見は、我々に関する限り、
自分自身の意見よりも真実に近いとも述べています。
批判を生かすも殺すも自分次第
諦める理由にするか、成長の糧とするか
どちらにでもなりうるのかもしれません。
それでも、批判されると、心が揺れるでしょう。
私は心が揺れても揺れなくても、
師匠の篠原さんに相談することにしています。
自分の目指す結果を出している人、
そんな人を見つけ、相談できるようにしておくと
困難に立ち会ったときに判断軸ができ、
批判されたときに適切に対処できるのではないでしょうか。
おわりに
最後まで、お読みいただきありがとうございます!
この記事をきっかけに『道は開ける』を
読んでくださる方や、
ご自身の感想を私にシェアしてくださる方が
いらっしゃいましたら、大変光栄です✨
D・カーネギーの『人を動かす』も
読了済みですので、今度感想をシェアしたいと
思います!
それでは、また!