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効果的な褒め方(忙しい人のための小受情報)

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はじめに

 小学校受験を控えた家庭にとって、子供をどのようにほめるかは大きなテーマです。子供のモチベーションや自尊心に影響を与えるほめ方を知ることは、小学校受験の基盤を築く上で非常に重要です。
 そこで、日々の生活の中で実践できる効果的なほめ方について、考察してみました。


具体的な褒め方

内的動機づけと外的動機づけの違い

 まず、内的動機づけと外的動機づけの違いを理解することが重要です。

  • 内的動機づけ:子供が自発的に行動する動機のことです。例えば、新しいことを学びたいという純粋な欲求が内的動機づけの一例です。この動機は長続きし、自己成長の原動力となります。

  • 外的動機づけ:褒め言葉やご褒美など、外部からの刺激で子供を動機づけるものです。短期的には効果があるものの、内的動機づけほど長続きしない場合があります。

 内的動機づけを高めるためには、具体的かつ誠実なほめ方が求められます。例えば、子供が勉強に対して興味を持ち続けられるように、具体的な努力や過程を評価することが大切です。


努力を褒める重要性

  • 具体的に褒める:単に「頑張ったね」と言うのではなく、「難しい問題に挑戦して、最後まで諦めずにやり遂げたね」と具体的に褒めることが大切です。これにより、子供は自身の努力が認められていると感じ、さらに挑戦する意欲が湧きます。

  • 過程や努力を評価する:結果だけでなく、努力した過程を評価することで、子供は挑戦する意欲を持ち続けます。

 研究によると、内的動機づけを高めるほめ方は子供の挑戦意欲や学習成果に直結します。例えば、ドゥエック博士とミューラー博士の研究(Dweck, C. S., & Mueller, C. M. (1998).)では、努力を褒めることで子供の挑戦意欲が向上することが示されています。具体的な行動や努力を褒めることで、子供の内的動機づけを高めることができます。


挑戦を奨励し、失敗を恐れない心を育む

 子供が失敗を恐れずに挑戦する姿勢を持つことは、長期的な成長に繋がります。失敗を恐れずに挑戦することで、子供は新しいスキルや知識を習得する機会を得ることができます。

  • 失敗をポジティブに捉える:失敗は学びの一環であり、新たな挑戦へのステップであると伝えることが大切です。例えば、「失敗しても大丈夫、それも学びの一つだよ」といった言葉で子供を励ましましょう。

  • 挑戦することを奨励する:子供が新しいことに挑戦する姿勢を評価し、挑戦することそのものの重要性を理解させましょう。


物理的なご褒美は要注意

 物で釣るようなご褒美は、外敵動機づけになりやすく、避けるべきものと思います。とはいえ、現実的にはたまにはそのようなご褒美をしたくなることもあると思います。そういった場合にも、例えば、「頑張ったから一緒にお菓子を食べよう」といった形で、「よい点を取った」などの結果ではなく、子供が努力したこと自体を評価することが大切だと思います。

  • ご褒美の依存性を避ける:ご褒美がないとやらなくなる可能性があるため、適度に使用することが求められます。

  • 内的動機づけを優先する:ご褒美よりも内的動機づけを高めるようなほめ方を心がけましょう。


まとめ

 この記事では、子供をほめる際の具体的なポイントについて考察しました。忙しい方も、ぜひ日常生活で試してみてください。適切に褒めることによって、小学校受験に向けたお子様の成長をサポートしていきましょう。


 これからも「小受スナップ」は皆さまの小学校受験をサポートしてまいります。取り上げてほしいことなどありましたら、コメントでお知らせください。ぜひフォローをお願いいたします!

※なお、本記事は筆者の個人的な意見や考えに基づいて書かれたものです。情報の正確性や完全性について保証するものではありませんので、参考程度にご覧いただければ幸いです。



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